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實 一 久

action, specialty, continuation
No.1,895
2019/07/16 – 198

これは24歳の吉田松陰が、萩藩主・毛利敬親への上書の中で、中国古典の『中庸』を引用しながら「誠」をどう実践していくのかを説いたもの。ここではおそらく学問を究めることについて述べているんだとおもいますが、松蔭(が引用した中庸という書物)いわく、重要なのは三つ。ひたすらそのコトだけに専念し、実行し、継続すること。先日の「作輟」にも通じるおハナシですね。

この手のハナシになると、みなさん「継続して続けるのが苦手で」というオチになりがちですが、きっとそれは大きな間違いです。上手くいかないのはおそらく圧倒的な実行の欠如。

「月に一度は必ず筆を持つようにしていますがなかなか上達しません。なにかコツがあるんでしょうか」なんていうオモシロい質問をメッセージで送りつけてくるのは毎日筆を持ってからにしてください。ボクなんて1,895日、毎日数百枚書き続けたってこのアリサマです。


誠の一字、中庸尤も明らかに之れを洗発す。謹んで其の説を考ふるに、三大義あり。一に曰く「実」なり。二に曰く「一」なり。三に曰く「久」なり。

「誠」は『中庸』の中ではっきりと言い尽くされている。「誠」を実現するためには、実(実行)、一(専一)、久(継続)の三つが大切である。


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