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高橋御山人
2020年7月20日 18:12
暗いトンネルのような場所を進んでいる。前後には沢山の狸達がいる。人間は私だけだ。狸の群れの中に私はいる。前を行く狸がこちらを振り返ったり、子狸が私の背中を登って、右肩を通り、胸や腹を伝ってまた降りたりしている。そしてこの狸達は、人の言葉が分かり、人の言葉を話す。トンネルは、私が立ったまま歩いて行ける高さがある。しばらく進んで行くと、地上に出た。レールとホームが見える。レールの位置から、ホー