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【note】コア•サテライト投資とは何か

 投資に興味のある方なら、コア・サテライト投資という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 しかし、この方法がどのようなものなのか、どのようなメリットやデメリットがあるのか、どのように実践するのか、などを詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

 もう少し投資を工夫したいと考えてる皆さま、興味のある方や実践したい方は、ぜひ読んでみてください。

この記事が、あなたの投資の参考になれば幸いです。

1. コアサテライト投資の基本的な考え方

1-1. コアとサテライトの意味と役割

- コアとは、投資ポートフォリオの中心となる部分で、安定的なリターンを目指すものです。

- サテライトとは、コアに対して補完的な役割を果たす部分で、高いリターンを狙うものです。

- コアとサテライトの比率を投資目標やリスク許容度によって、コア7割~8割、サテライト2割~3割など分散します。

1-2. コアとサテライトに適した投資商品の例

- コアには、インデックスファンドや指数ETFなどのパッシブ投資が適しています。これらは、市場全体の動きに連動してリターンを得ることができます。また、手数料や運用コストが低いので、長期的に保有することができます。

- サテライトには、個別株や業種ETFなどのアクティブ投資が適しています。これらは、市場平均よりも高いリターンを狙うことができます。しかし、手数料や運用コストが高いので、短期的に売買することが多くなります。

2. コアサテライト投資のメリットとデメリット

2-1. コアサテライト投資のメリット

コアサテライト投資のメリットは、以下のように挙げられます。

  • 市場の動きに左右されにくい安定したリターンを得ることができます。
     コア部分が市場の平均的なリターンを確保し、サテライト部分が市場の上昇局面でリターンを増やすことができます。

  • リスクを分散することができます。
     コア部分が市場の下落局面でリスクを抑え、サテライト部分が市場の回復局面でリスクを取ることができます。

  • 手間やコストを節約することができます。
     コア部分は長期的に保有することで、売買の手間や手数料を減らすことができます。サテライト部分は短期的に売買することで、運用の効率を高めることができます。

2-2. コアサテライト投資のデメリット

コアサテライト投資のデメリットは、以下のように挙げられます。

  • 市場の動きに応じてポートフォリオのバランスを調整する必要があります。
     コア部分とサテライト部分の比率が変わると、リターンやリスクの目標に合わなくなる可能性があります。そのため、定期的にリバランスを行うことが必要です。

  • サテライト部分の選択や売買には高いスキルや知識が必要です。
     サテライト部分は市場の変動に敏感で、タイミングや判断が重要です。そのため、サテライト部分の選択や売買には高いスキルや知識が必要です。

3. コアサテライト投資を実践する際のポイントや注意点

3-1. コア部分とサテライト部分の比率を決める

コア部分とサテライト部分の比率は、投資家の目標やリスク許容度によって異なります。
 一般的には、コア部分が7割~8割、サテライト部分が2割~3割程度とされますが、これはあくまで目安です。自分の投資スタイルや状況に合わせて、最適な比率を決めることが重要です。

コア部分とサテライト部分の比率を決める際には、以下のような要素を考慮すると良いでしょう。

投資期間:
 投資期間が長いほど、コア部分の比率を高めることができます。投資期間が短いほど、サテライト部分の比率を高めることができます。

投資目的:
 投資目的が資産形成や老後資金などの長期的なものであれば、コア部分の比率を高めることができます。
 投資目的が収入や生活費などの短期的なものであれば、サテライト部分の比率を高めることができます。

リスク許容度:
 リスク許容度が高いほど、サテライト部分の比率を高めることができます。リスク許容度が低いほど、コア部分の比率を高めることができます。

3-2. コア部分とサテライト部分に適した投資商品を選ぶ

コア部分とサテライト部分の投資商品を選ぶ際には、以下のような要素を考慮すると良いでしょう。

分散効果:
 コア部分とサテライト部分の投資商品は、できるだけ相関性が低いものを選ぶことが望ましいです。
 相関性が低いということは、市場の動きに対して異なる反応を示すということです。これにより、ポートフォリオ全体のリスクを分散することができます。

ベンチマーク:
 コア部分とサテライト部分の投資商品は、それぞれのベンチマークとのパフォーマンスを比較することが重要です。
 ベンチマークとは、市場全体や特定のセクターの動きを表す指数のことです。コア部分の投資商品は、ベンチマークとの乖離が小さいことが望ましいです。サテライト部分の投資商品は、ベンチマークを上回ることが望ましいです。

3-3. リバランスを定期的に行う

リバランスとは、コア部分とサテライト部分の比率を元の目標に戻すことです。市場の動きによって、コア部分とサテライト部分の比率が変わることがあります。

 例えば、市場が上昇した場合、サテライト部分の比率が高くなる可能性があります。この場合、サテライト部分の一部を売却して、コア部分に振り分けることで、リバランスを行います。
リバランスを行う目的は、以下のように挙げられます。

  • リターンやリスクの目標に合わせることができます。
     コア部分とサテライト部分の比率が変わると、ポートフォリオ全体のリターンやリスクも変わります。リバランスを行うことで、元の目標に近づけることができます。

  • 売り高買い安の原則に従うことができます。
     リバランスを行うことで、高くなった投資商品を売却して、安くなった投資商品を購入することができます。これにより、ポートフォリオの価値を高めることができます。

リバランスを行う頻度は、投資家の好みや状況によって異なりますが、一般的には年に1回~4回程度とされます。
 リバランスを行う際には、以下のような要素を考慮すると良いでしょう。

市場の状況:
 市場の状況によって、コア部分とサテライト部分の比率が大きく変わることがあります。
 この場合、リバランスを早めに行うことが望ましいです。市場の状況が安定している場合、リバランスを遅めに行っても問題ありません。

手数料や税金:
 リバランスを行うことで、売買の手数料や税金が発生することがあります。
 これらは、ポートフォリオのリターンにマイナスの影響を与える可能性があります。そのため、リバランスを行う頻度やタイミングには注意する必要があります。


コアサテライト投資とは、投資ポートフォリオをコア部分とサテライト部分に分けて運用する方法です。

 コア部分は、市場全体の動きに連動して安定的なリターンを目指す部分で、インデックスファンドやETFなどのパッシブ投資が適しています。
 サテライト部分は、市場平均よりも高いリターンを狙う部分で、個別株や業種ETFなどのアクティブ投資が適しています。

 コアサテライト投資方法を実践する際のポイントや注意点は、コア部分とサテライト部分の比率を決めることや、コア部分とサテライト部分に適した投資を選ぶこと、リバランスを定期的に行うことなどです。

【参考図書】

 この本は、ウォール街の現役ヘッジファンド・アナリストであるまりーさんが、自身の経験と知識をもとに、米国株投資のコツをわかりやすく教えてくれる一冊です。インデックスだけの投資ではなく、マクロ分析、企業分析、テクニカル分析を組み合わせたコア・サテライト運用で、中長期の株の値上がりによるリターンを狙う方法を具体的に解説しています。また、ポートフォリオの組み方やリスク管理の方法も紹介しています。

 この本の良い点は、まりーさんが自分の投資スタイルや考え方を率直に語ってくれるところだと思います。まりーさんは、自分の投資哲学や信念を持っており、それを論理的に説明してくれます。

 どうやって始めたらいいかわからないという人におすすめの一冊です。この本などを読んで、自分で考えて、自分に合った投資スタイルを見つけてみてください。


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