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Sexy Zoneとパパとオタクなわたしの話

いつも台所で料理をするとき、
大好きなSexy Zoneの曲をかけている。

「ステキだね」
鼻歌まじりに料理するわたしをみて、パパが言った。

「えっ?」
唐突に言われたのでなんのことか分からず聞き返す。

「なんか、好きなもの聞きながら楽しそうに料理してるからさ」
とても優しい顔でパパが言った。



パパはSexy Zoneのファンではない。

パパは若い頃はDJをしていたし、ヒップホップやR&B、レゲエなど、とにかく最先端の音楽を聞いていた。

今でも、自分で作詞作曲演奏までする、いわゆる『アーティスト』の曲を好んで聞く。

とにかく音楽が大好きでこだわりのある人。

こういったらファンの皆様に怒られてしまうかもだけど、「ジャニーズなんて、、、」ってちょっとバカにしている人だったと思う。


かたやわたしは、こだわりなく何でも聞く人。

その時の流行りをとりあえず聞くし、
その時の交遊関係で聞く音楽も変わる。

とくにこだわりがない。

パパと付き合い出してからは、パパがおすすめしてくれるカッコいい洋楽や、新進気鋭のアーティストを聞いていた。

それはそれで良かった。


でも。
そんなわたしが4年前に突如としてSexy Zoneの沼に落ちた。

ネットで動画を漁る。

見れば見るほど大好きになる。


『特定の誰か』を応援することがなかったわたしが、突如として
『Sexy Zone大好き!』『ケンティー大好き!』になってしまったのだ。

いや、今まで『特定の誰か』を応援してこなかったのではない。
オタクな面を知られるが恥ずかしくって人に言えなかっただけだ。

母親も厳しくて、とにかく否定から入る人だったから「好きなものを好き」というのが怖かった。

そういえば中学生の時は尾崎豊が好きだったけど、コア過ぎて友達に話すのは恥ずかしかった。

LINDBERGも好きだったけど、だれにも言えずひとりでコンサートに行ったこともある。

とにかく人目を気にして、オシャレな周りの人たちに合わせるために、わたしの中のオタクな部分は封印していたのだ。

それでも、独身時代は毎日好き勝手楽しく生きていたし、大した我慢ではなかったと思う。
外では友人たちと楽しくオシャレっぽく過ごして、オタクな面はひとりで楽しむことでバランスをとっていた。

そう、独身時代までは、、、、。



でも、結婚して子どもが生まれた。

家族がわたしの全てになった。

子どものお世話と家事に支配される毎日。

家族が増えるのはとっても幸せなことだけど、
キレイ事だけでは済まされない。

やっぱり大変。大変って言わせてくれ!!

家族は大好きだけど、ほとんどの時間を支配されるのはやはり辛い!

辛いって言ってもいいよね?!

ママだって自分だけの楽しみが欲しい!


そんなときに出会ったSexy Zone。

もう思いを封印するのは嫌だった。


思いきって言ってみた。

「Sexy ZoneのCD欲しいんだよね、、、。」


『好きなものを好き』ということに、怖さや恥ずかしさを感じていたわたしには、この発言はとっても勇気がいることだった。

オタクじゃないわたしを好きになってくれたパパは、オタクになってしまったわたしでも好きでいてくれるだろうか?

パパに黙ってCDを買うことだってできた。


でも、好きなものをこれ以上我慢したくない!

そんなのわたしが可哀想!

『好きなものは好き』と堂々と言える人になりたい!

パパならきっと分かってくれるはず!


勇気を出して言ってみたらすごく簡単に道が開けた。


最初はすごくビックリして、
「何でジャニーズ?!急にどうしたっ?!」と
怪訝な顔をされた。

それでも、一度口に出してしまえばあとは突き進むだけ(笑)

めげずにケンティーのいいところをプレゼンする。

あとは、娘たちを取り込んだ(笑)
毎日娘たちに動画を見せて洗脳w
Sexy Zoneをパパに布教する仲間にした。

いや、言い方が悪いな。
わたしの好きなSexy Zoneを、わたしの好きな人たちにも好きになってもらいたかった。

ただ、それだけ。

まぁそんな地道な日々の積み重ねにより、、


パパ、いま案外Sexy Zoneのこと好きだと思う(笑)

曲も結構知ってる(笑)


「Sexy Zoneってすごく頑張ってるよね」
「素直でいい子達で好感がもてるよ」
「いろいろ聞かされるから情が湧いてきたな」

などなど、
若干、上から目線なのが気になるけど(笑)
彼らを認めてくれる。

わたしがSexy Zoneの話をすると、否定すること無く、いつもニコニコ聞いてくれる。

パパがSexy Zoneを好きなわたしを認めてくれることで、パパに対する愛情や信頼も大きくなった。 

一番大切な人に、大好きなものを認めてもらえるってとっても嬉しい。

どんなわたしでも大切にしてくれるんだって、
すごく安心する。


やっと『好きなものを好き』ときちんと言えるわたしになれたな。

こんな風に安心して自分をさらけ出せる相手に出会えて家族になれたんだなぁ。


パパに「ステキだね」って言われて、
そんな思いがバァーっと溢れて、
とっても幸せな気持ちになった。


結局何が言いたいかというと、

『Sexy Zoneが大好きなわたしを、大好きでいてくれるパパが大好き』ってことかな。えへっ。


わたしの記事がお役に立てれば幸いです。 これからも、クスっと笑っていただけて、それでいて皆様のお役に立てるような記事を書いていきたいと思います。 よろしければ応援よろしくお願いいたします💓