記録しなければ、しなければ

「響 〜小説家になる方法〜」という最近流行の漫画に、『小説が好きなら誰でも書いてみたことがあるはず』という(ような大意の、ひどく曖昧な、でも印象に残ってる、でも検索しても出てこない、)台詞があるんだけど、このわたくしも例に洩れずそうだった。

純文学に凄まじく傾倒した中学2〜3年生の頃、書けるだけ書いて何処かへ投稿してみたらどうだろうなんて思ったものです。当時から、自分は鬼才や天才にはなれなくて、少し早熟なだけだから、年齢がウリになるうちに動かなきゃいけないと思ってた。情けねー。そしてアホなのでやはり最後まで仕上げることも投稿することもなく終わるのでした。

その後高校に入ったら、もう今更一人前に文章書けたって誰も珍しがってくれねーよ、という気持ちになり、本を読むこともすっかりやめてしまったのでした。孤独を癒してくれるのが本じゃなくて友達とケータイになったので、まぁそれはそれでめでたしめでたしだったんだけど。

で、そこから物語にも、文学にも、(一応文学部に進学だけはするんだけど)全く触れずに成長して、ついに27歳になってしまった私なんですけど、なんと先日、7/18、最後まで物語を完成させて、人目につく環境におく、という行為に人生で初めて成功しました。とても嬉しい。寝不足と疲れが物凄く溜まってる状態でさらに徹夜してギリギリで仕上げるという綱渡りでしたが、できたものはできたのだ。読み上げと講評は時間が足りなくて来月に回されてしまったけど、できたものは、できたのだ。

補足すると、田舎で一緒に育った私の幼馴染をモデルにした舞台脚本で、25分くらい。その幼馴染は最近結婚したんだけど、その時に感じたショックとセンチメンタルが半端でなく、別に気が合うでもないのにあまりに一緒にいたものだから、気付いた時には星の王子様のばらの花であり、捉えようによっちゃベター・ハーフであり、姉であり妹であり母であり娘であった、そんな存在だったのでした。

はあ、ここまで長かった。なんだかんだ言い出してから13年くらい。すっかり遅咲き(咲くかは置いといて)になってしまったけど、できたものは、できたのだ。

記録しなければ。人生の記念日です。

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