桜の木がピンクで染まったら
「ブランコで恋話しよ!」
小学生の男の子がそう言って僕の横を走り抜けて行った。
恋話?僕がお主らぐらいの歳だった頃は遊戯王のカード集めに全ての情熱とお小遣いを注ぎ恋愛のれの字も知らなかったぞ?とびっくりしてしまった。
公園は何もないようで行くたびにおもしろいできごとがある。
もしくは僕がそんな些細なことに気づけるようになったのかもしれないけれど、情報がごった返している街中よりも楽しい気持ちで帰れることが多い。中華料理屋のメニューみたいにありすぎると分からなくなるのだろ