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トイレ掃除奮闘記

※汚い話なのでお気をつけください…


世間がハロウィンで浮かれる中、僕はトイレを磨いていた。

身の回りの小さなできごとに幸せを感じられるようになろうと、最近毎日のように言っているのだけれど、心を調えるにはまず環境を整えるところからだなと思い、たどり着いた結論が掃除だった。それも本気の掃除だ。

ベランダ掃除用のホース、蛇口につなぐジョイント、スポンジ、フローリングシート、トイレ掃除用シート、ゴミ袋、揚げ物フェンス、パイプクリーナー、洗濯槽クリーナー、トイレマジックリン、髪取りシート、雑巾、マイクロファイバー雑巾、ビニール手袋…合計5000円ほどの掃除用具を買い込んだ。やると決めたらガチである。

そして、人生初の本気のトイレ掃除に取り掛かることになる。というか今まで便器の裏に汚れがたまっているという概念がそもそもなかったのだ。この家に住み始めて約8年。言うまでもない。悲劇。である。

タッチで言うと「見てみろよ南。綺麗だろ。死んでるんだぜ、これで。」レベルの悲劇。唯一違うのは和也の顔は綺麗だが我が家の便器は恐ろしいほどに汚かったことだ。

まさか、こんなことになっているとは。いきなり絶望の淵に立たされるももうやると決めたのだからやり遂げるのだ。マジックリンをつけ、こする。ドン引きする。マジックリンをつけ、こする。ドン引きする。そしてマジックリンをつけ、こする。ドン引きする。その繰り返しである。

そしていよいよその時が訪れる。

8年分の汚れはトイザらスで欲しいおもちゃを買ってもらえず泣き喚き、一向にそこを動こうとしない子どものような意地、頑固さを繰り出したのである。

「まじで?ここまで?」さらにドン引きである。

こすってもこすってもどうしても取れず、ついに最終手段サンポールの登場だ。一緒にバケツと水抜きも買ってきた。水道の元栓を閉め、水をバケツに移す。サンポールをトイレットペーパーにひたひたにし、はりつける。

その間に歯医者に行く。時間の有効活用。歯も綺麗にし、いよいよトイザらスからヤツを引き剥がす時がやってきた。



うおおおおおおおおおおお!!!!


クッソ汚い!クソだけに!

しかし感動である。長年気づかなかった汚れが落ちていくのである。結局それだけでは取りきれずその後も格闘し約3時間かけて本気のトイレ掃除を終えるのだった。

掃除をしながら、気づかないところでこんなに汚れがたまっていて、それは日々の積み重ねなのだと思った。

なんでもそうだ。仕事でも人間関係でも小さな手抜きがたまりにたまって剥がれ落ちなくなるのだと。表面だけ取り繕っていても裏側では着実に汚れがたまっていく。逆にいいこともそうだ。

だけど汚いことは無限に増えていくけど、綺麗さは一定以上にはならない。それに綺麗さは当たり前のように思われたりもする。だから「あたりまえ」に見えることはやっぱりすごいことなのだ。

トイレマットも一見綺麗に見えて埃まみれだった。

埃がたまるとアレルギーが出たり鼻毛が伸びやすくなったりする。表面はごまかせてもちゃんと報いは来る。

いい気づきがあったなあと思いながら、次は8年間拭き掃除をしなかった床に取り掛かり、再びドン引きするのであった。

それを

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おかんに報告すると唾を吐かれた。

掃除頑張ります。

読んでくれてありがとうございます:-D

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