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影響を受けやすいマン

高校生の頃の黒歴史。

当時DEATH NOTEという漫画にどハマりしていた。
中でも「L」というキャラクターが好きだった。

Lは世界一の名探偵なのだが、かなり変わっているところがある。
その中でも座り方や、物の持ち方が特徴的だ。


座り方

ものをつまむように持つ

(関係ないけど当時ガラケーでしたね)


実は、僕は学校でずっとこの座り方をしていた。

スプーンやフォークに至っては今でもこの時のくせが抜けずに先っぽをつまんで持ってしまう。

近寄りたくないクラスメイトNo.1だったと思う。

海外の実写版の画像を見つけたけど、こんなのが教室にいたら…うん…。

クラスに夜神月が死ぬほど好きなやつがいたら、めちゃめちゃ仲良くなれたと思う。

そんな黒歴史もありつつの学生時代だったけど、今じゃ人目を気にしてしまってできないようなことにも、思い切りハマることができていたあの頃はとても充実していたように思う。


同窓会は行きたくない。


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もうお分かりだと思うけれど僕は死ぬほど影響を受けやすい。好きなものができると、それについて調べ、いいなと思った部分はまねをしたくなる。

昔、Mr.ChildrenのライブDVDで見た、桜井さんのパフォーマンスに影響を受けて、実際にそのままの言葉をライブで放ったことがあった。

そのパフォーマンスとは、


「(今から曲やるけど)付き合ってくれますか!?」


「僕と付き合ってください!!!!」

という客席へのあおりだったのだけど、そこで客席が(DVDを見ている僕が)「わーーーーー!!!」となるのはMr.Childrenだからであり、桜井和寿が発する言葉だったからなのだ。あたりまえだけど。

しかしそれをかっこいいと思った僕は、そのパフォーマンスだけをまねして、僕のことをそんなに知らない人たちも大勢いる前で


「僕と付き合ってください!!!!」


と叫んだのだ。

もちろん会場はドン引き。

初めて僕を見に来てくれたファンの子の友達も「よかったです…」と今考えれば社交辞令100%の感想を気を使って言ってくれたものの、それ以来僕のライブに現れることは一度もなかった。


高校3年生のクリスマスの夜だった。


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そのほかにもthe pillowsの山中さわおさんが曲終わりに言う「サンキューベリーマッチ!」をまねしたり

ELLEGARDENの細美武士さんの「そこ(客席)はお前らの場所だから」という考え方に感化されたり

大御所の人が言ったりする「今日ここにいると言うことは、暇なんですか?」というジョークをジョークとして言えていなかったり

思い出せばきりがないぐらいたくさんのものに影響を受けて、上澄みだけをすくうようにまねをしてきた。

正直、そういう人は端から見ていてかなり寒いし痛い。


例えば大森靖子さんは、一見すると負の感情に振り切ったような印象を受けるかもしれないけど、それをものすごくポップに昇華しているし、力強く未来を見ていたりするし、自分がやっていることをしっかり理解してやっている。

だけど、「大森靖子、好きなんだろうな〜。」という人の中には、ただ奇怪なことをやろうとしたり、憎悪を撒き散らしたりする人もいる。

そういう人を見ているとスッと冷めてしまう。


ただ、そういう見えている形だけをまねした経験も、「だからあの人はこうしていたんだ!」と気付いた時に突然価値のあるものに変わる。

わけも分からずまねしてる最中は、バカにされもするし、結果も出ないだろう。
それはしかたのないこと。だって芯がないから。

それでも、好きならどんどんまねしていけばいい。

理解されずとも、黒歴史であろうとも、自分の中で熱狂できるものを積み重ねていくことがオリジナルな自分をつくりあげていくのだ。


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僕らは「その人になる」ことはできない。

だけどその人の色をもらって自画像を描くことができる。

とても嬉しいことだ。

世の影響を受けやすいマンの同志たちよ。

これからも好きなものにハマっていこう。


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