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ニューヨークの夏といえばハンプトン

ニューヨークでは、夏になるとお金持ちはみなハンプトンに行ってしまうというのはよく聞く話。ニューヨークワインとも縁の深い場所です。

ハンプトンとは

ニューヨークで最も有名な避暑地で、超高級別荘地として知られています。NYの富裕層にとって、ハンプトンに別荘を持つことが一つのステイタスとも言われています。日本で言えば、軽井沢をもっとレベルアップさせたイメージでしょうか。

場所はマンハッタンから東に延びる島・ロングアイランドの先端に位置します。正確にはハンプトンズ(The Hamptons)と言って、いくつかの村や集落で構成されています。有名なのはイースト・ハンプトン、サウザンプトン、モントークなどです。マンハッタンからは車で2時間ほどの距離です。バスや電車でも行くことが出来ます。

高級別荘地のイメージが強いですが、街全体の雰囲気はこじんまりとした印象。しかし、街の所々で洗練されたセンスを感じられるのがまた素敵です。

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ハンプトンの別荘

ハンプトンの別荘は平均価格でも1億円以上。現在はコロナの影響で価格急騰中で、今年売買されている物件の平均は2億円以上です。10億円~50億円するような別荘も珍しくありません。

不動産誌に並ぶ家の写真の数々はさながら建築雑誌のような感じです。海を見渡すリビングルームや夢のようなキッチン、そしてどこの家にも必ずついているプール。航空写真じゃないと敷地が治まらないのもお決まりのパターン。

また、別荘を所有するだけなく、夏の間だけレンタルする人たちも多いです。しかし、その金額も桁外れ。8月の一ヶ月で、3,000万円以上する物件も多いから驚きです。

お好きな方は不動産サイトを見ているだけでも目の保養になります(笑)単に豪華なだけなく、センスのいい家ばかり。古くからあるこじんまりとした雰囲気なのに、中は洗練されたデザインの家が多いのもハンプトンのスタイルです。

ハンプトンのライフスタイル

アメリカでは一般的に、夏は5月最終月曜日のメモリアルデーの週末から9月第一月曜日のレイバー・デーまでの約3か月間を指します。ちょうどこの期間はアメリカの学校も夏休みです。

NYの富裕層は夏の約3か月間をハンプトンで過ごす人たちが多いです。奥さんと子供たちはずっと別荘で過ごし、旦那さんは平日はマンハッタンで仕事をするために家に戻るという感じです。そのため、金曜日の昼過ぎになるとハンプトンに帰る人たちで大渋滞になるのも夏の風物詩。

夏の間は、富裕層やお洒落な人たちはみなハンプトンに来てしまうので、ニューヨークのナイトシーンの主戦場はこっちに移ります。企業のイベントやパーティーなども夏の間はハンプトンでよく開催されます。

昔流行った「Sex and The City」でも、ハンプトンに別荘を持っていない若者達がみんなでサマーレンタルをシェアして、ハンプトンで過ごす場所を確保するなんていうストーリーもありました。今となってはだいぶ時代を感じますが(笑)

ハンプトン流ワインの楽しみ方

ハンプトンに別荘を持つ富裕層は日頃から高級なワインを飲んでいる人達。別荘にはワインセラーはもちろんのこと、ワインルームのある家もたくさんあるほど。

しかし、ここはサマーリゾートなので、高級なワインよりもカジュアルに楽しめるロゼワインなどが人気。明るいうちにプールサイドでロゼワインを楽しむのがハンプトン・スタイル。

また、週末の夕方にはハンプトンを横断する一本道のルート27号にあるワイナリー・Wolffer Estateのワイン・スタンドは人気スポットです。ここに家族みんなで遊びにきて、親はサンセットを見ながら軽く一杯。そして子供たちはブドウ畑の横で自由に走り回っているというのもよく見かけます。

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私も仕事でハンプトンに行くようになって、彼らのワインの楽しみ方を見ると本当にカッコイイです。お洒落さと力の抜け具合のバランスが絶妙です。こういうNY独特のワインカルチャーも、ニューヨークワインを通して伝えていきます。

今後もハンプトンについては色々と情報発信していきます。

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