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Fruits de mer grillés シーフードグリル:マダガスカル モロンダバ

アフリカ大陸のおとなりで、西インド洋にある島、マダガスカル。首都のあるアンタナナリボ(通称タナ)は、アジアやヨーロッパ、アフリカが混ざったようなおもしろいところです。フランスの植民地だったので、フランス文化の影響が濃くてタナには、Peugeot 205や、Citroen 2CVなど古いフランス映画でパリジャンが乗っているのしか見たことのないような車がいっぱい走っています。きっと古い車は小回りも効いて、タナの入り組んだ道路でも走りやすく、かつEVとは違って簡単に直しやすいのだろうけど、キュートな現役アンティーク・フレンチーカーからの排ガスで、とにかく空気が悪い。のどがめちゃくちゃイガイガしますので、タナに行かれる際は、のど飴は必需品です。

マダガスカルに行くにあたって、とにかく安い航空券を探して見つけたのが、エアセ―シェル(セーシェル航空・Air Seychelles)。2021年の今年、エティハド航空が株を売って、エアセーシェルはセーシェルの国有エアラインになったそうですが、わたしが訪れた時は、エティハドが株主だったので、エアセーシェル自体は、日本には就航していないのですが、コードシェアで無理やりうまく乗り継いでマダガスカルまで飛べたのです。ただし、乗り継ぎは、日本→(エティハド)→ 香港 → (エティハド/エアセーシェル共同運航)→ アブダビ → (エティハド/エアセーシェル共同運航)→ セーシェル → (エアセーシェル)→ マダガスカルの4回。

チケットを取るときから、とにかく大変だったマダガスカルへの旅行。エアセーシェルでは、香港からマダガスカルまでが購入できるので、公式ウェブサイトで購入したのですが、日本未就航だからなのか、なんと日本で発行されたクレジットカードが使えないのです。。。コールセンターに連絡して、カード番号を伝えて、コールセンター側で取ってもらうという形でどうにかして購入。日本香港間は、エアセーシェルでは買うことができないので、別にエティハド航空で購入。成田ではエティハドとエアセーシェルのシステムがつながっていて、乗継の空港では再チェックイン&荷物の受け取りもなくスムースにいくことが出来ました。が、4回乗り継ぐと、ロストバゲッジされやすくなる危険度が上がること、ご存じですか? チェックインラゲージに付けてくれるタグって、長さの関係なのか3か所までしか1つのタグに登録できないらしく、4つ目以降はタグが別になって、2つタグをつけての対応になるのです。そして、うっかりものさんが見落としてしまう可能性が増す。。。

4回の乗継を経て、ヘロヘロになってマダガスカルのアンタナナリボについたのですが、案の定、待っても待っても荷物がでてきませんでした。ロストバゲッジです。

マダガスカルはフランス語圏なので、わたしにとっては全くのアウェイ。ロストバゲッジ係のおじさんを見つけて、荷物の行方を探すのですが、おじさんは英語が上手ではなく、しかもパソコンも持っていない。スーツケースの色はシルバーといっているのに、グレーだといって聞かず、ノートにペンでメモを取るというトラディショナルスタイルで、その場で荷物の居場所を調べることも出来ません。めんどくさそうに、いつか出てくるよなんて感じで、到底見つかりそうにありません。本気で脱力しそうになりました。フランス語が出来る友人がタナに住んでいて、空港まで向かえに来てくれていたので、無理をいって到着ロビーの中に入ってもらい、おじさんと話してもらいましたが、結局荷物がどのにあるのか、いつ届くのかもわかりませんでした。

荷物が出てきたら電話をもらうという約束で空港を後にしたのですが、とにかくおじさんが信じられない。本当に連絡が来るのか保証もないので、こうしたトラブル対応をしてくれるという、クレジットカードのヘルプデスクに初めて電話しました。コレクトコールだと電話代がかからないとのことなのですが、マダガスカルには公衆電話もあまりなく、Wi-Fi回線も全く安定していないのですが、他に方法がないため、Skypeにチャージして、日本のヘルプデスクに連絡。いろいろ連絡してくださったようですが、結局ヘルプデスク経由では見つかりませんでした。

航空券をエアセーシェルのコールセンター経由で購入した時にメールでやり取りをしていたので、こちらにも連絡。すると翌日に返事があり、私のスーツケースはセーシェルに置いてけぼりになったことが判明しました。どこにあるかは判明できたのですが、マダガスカルを訪れたのがちょうどクリスマスの時期だったので、なんとセーシェル→マダガスカル便がお休みとなり数日は送れないとのこと。マダガスカルにはバオバオの木を見に行くのが目的でした。荷物が届く日の前にバオバオの木のあるモロンダバに向かうため、すぐに荷物が受け取れません。めっちゃ最悪です。しかたがないので、服と下着を数組購入して、荷物なしでやり過ごす羽目になりました。

なんだかんだで最悪なスタートを切ったマダガスカル旅ですが、バオバオの並木はよかった。タナから車で向かったのですが、どんどん南に下がっていくにつれて、風景にもアフリカっぽさが広がっていくのです。タナの周辺はお米を作っていたりもするので、田んぼが広がってすごくアジアっぽい。棚田なんかもあって、はじめての場所なのにちょっと懐かしい印象すらあります。ごはんもチョウメンという焼きそばみたいなメニューもあり、アジアな雰囲気がただよいます。

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一方、南に下れば下るほど、太陽も近くなって、木々も大きくなって、空の青さと木々の緑の原色に色づいていく。アフリカの力強さをひしひしと感じます。

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こちらのバオバオの並木道は、モロンダバというマダガスカルの南西にあります。モロンダバは港も近くて泳げたりもします。そして、ちょっと贅沢な、エビさんゴロゴロのシーフードグリルも楽しめます。日本で食べるより格段にお安いので、もうおなか一杯!ってくらい食べました。おいしかったー!

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モロンダバの近くにはキリンディ森林保護区という場所もあり、野生のキツネザル(レミュール)を見られるのですが、季節がちょっとずれていたせいか粘ったのですが保護区では、一瞬見かけただけで、ぜんぜんじっくりと見ることが出来ませんでした。

リベンジで、タナに戻ってからレミュールパークに行きました。こちらではキツネザルが放し飼いにされていて、いろんな種類のキツネザルを見ることができます。結構人に慣れているので、すごく近くで見られます。写真はマダガスカルではマキとよばれているワオキツネザル。しっぽに輪があるようだから、ワオらしいです。

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ところで、バオバオには実がなるんですよ。ジュースにしたりするそうです。

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そして、ロストバゲッジ。最終的に帰国の1日前に荷物を受け取ることが出来ました。空港にはわたし以外にも2,3人荷物を取りに来ている人がいたので、かなりロストバゲッジ率が高いと思われます。マダガスカルに行かれる方は要注意!そして普通、ごめんなさいのクーポンとか、荷物を受け取れずに買った洋服などの保証があるはずなのに、エアセーシェルにはそんなものありませんでした。帰りのチェックインの時に文句言ったけど、聞く耳すら持ってもらえなかった。。。スーツケースめっちゃへこんでたし。もう絶対乗らないぞ、エアセーシェル!

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