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ビジュアライズを駆使して、未来をコンセプトに落としこむ【日本イーライリリー × Goodpatch Anywhere】


日本イーライリリーは、1975年の設立以来45年以上にわたり兵庫県神戸市に拠点を置き、日本の患者さん、医療関係者、地域の方々とのつながりを大切にしながら、事業を成長させてきました。
「世界中の人々のより豊かな人生のため、革新的医薬品に思いやりを込めて」をOUR PURPOSE(使命)とし、イーライリリー・アンド・カンパニーの中でも世界最大の支社として(米国本社を除く)、日本の患者さんのより豊かな人生のためにたゆまぬ努力を続けています。

フルリモートデザインチームのGoodpatch Anywhere(以下、Anywhere)は、2022年6月より日本イーライリリー 研究開発メディカルアフェアーズの戦略策定に並走しました。創薬に限らない新しく独創的な価値を創出するため、全社横断的にデザインの考え方を取り入れたコンセプトづくりを推進。ワークショップ形式でのアイディエーションとディスカッションを繰り返し、コンセプトを形にしていきました。

創薬に限らない、新しく独創的な価値を創出する

——どのような経緯で、戦略策定のプロジェクトがスタートしたのでしょうか?

日本イーライリリー 研究開発本部 藤崎さま
私たちリリーの研究開発メディカルアフェアーズ統括本部は、2025年までに目指す目標とそのための5つの戦略的柱をすでに構築し、実現に向けて進めています。この5つの戦略的柱は現在のビジネスを最大化するためのもの。そこで我々が今回取り組んだのは、6つめの戦略的柱の策定です。未来に向けて誰もこれまで見つけられなかった全く新しい価値、「先駆的価値の創出」を目指して、患者さんやそのご家族の方々の生活をより良く変えたいという思いでプロジェクトがスタートしました。


"Break the bias(バイアスをこわせ)"を合言葉に

——ワークショップを通して、印象に残っていることはありますか?

日本イーライリリー 研究開発本部 髙橋さま
これまでのリリーでは、ロジックや事実をベースにして戦略を組み上げていくというアプローチが多かったんです。でも、今回は「未来志向」。アイデアを最大限生かしながら考えを深めていく必要がありました。これまでのやり方とは大きく違うので、毎回試行錯誤でした。ワークショップを行うたびに反省会をして、フィードバックを出し合って、「もう少しこうした方がいいかも」という相談をしながら調整をしていった。リリーとAnywhereとで、一緒に作り上げていったのが印象的でした。


ワークショップの様子

日本イーライリリー 研究開発本部 髙橋さま
ワークショップでは、
"Break the bias(バイアスをこわせ)"を合言葉にして、みんなでプロジェクトを進めていきました。

日本イーライリリー 研究開発本部 始平堂さま
僕は、絵が上手くなりました! 楽しかったです!!

日本イーライリリー 研究開発本部 髙橋さま
小学生の感想……?(笑)

絵を描きながらイメージを共有するワークショップの様子

日本イーライリリー 研究開発本部 横山さま
アイディエーションにビジュアルを使ったことは、すごくよかったな、と私も思っています。絵にすることによって、見えなかった世界観や人物のイメージ、背後にある情報に気づくことができました。このプロジェクトを通じて、「ビジュアルを使うことって大事なんだな」と実感しました。

日本イーライリリー 研究開発本部 岡本さま
プロジェクトのキックオフで、沼野さんがいきなり絵を描き出したんですよね。「これがビジュアルファシリテーションですよ」と、実践して見せてくれた。それがすごく良くて、感覚的に、これから何をするのかが理解できたと思います。

Anywhere ビジュアルファシリテーター 沼野
これまでにないことを考えていくので、「こんな感じかな?」というイメージをできるだけ共有できるよう、折に触れてビジュアル要素を盛り込んでいくようにしました。
グループワークでは、リリーの皆さん自身が手を動かしてイメージを描いてくれたことで、創薬に関する専門知識に基づいた考え方をシェアしてもらうことができました。これに対して、参加者みんなで新しい視点を提案したり、素朴な質問を投げ込んだりしながら、議論を深めていけて、とても良かったです。

ビジュアルファシリテーションのインストール

日本イーライリリー 研究開発本部 藤崎さま
言葉で説明しにくいものを「こんな感じ」と絵にしていくと、プロジェクトが前に進むようになったんですよね。上層部やチーム外の人に伝える際にも、ビジュアルイメージがあることで、言葉だけでは届かなかった解像度で伝えられるようになった。

日本イーライリリー 研究開発本部 始平堂さま
うん、以前よりもスライドに絵を使うようになりました。

前に進むのはあくまで日本イーライリリーなんです

——Goodpatch Anywhereのメンバーと働いた率直な印象を教えてください

日本イーライリリー 研究開発本部 髙橋さま
正直、最初は「違う業界の人」という印象がありました。
デザイン業界の言葉で話している人たち、という感じで……。でも、フレキシブルにこちらの目線に合わせてくれるので、ディスカッションを重ねていくごとに信頼関係が構築されていったと思います。Anywhereの人々がよく口にしていた「解像度を上げる」という言葉は、ものごとをポジティブに前進させていくことのできるフレーズなので、口癖になりました。

日本イーライリリー 研究開発本部 藤崎さま
私たちがどういう組織で、何が欲しいのかを、しっかり聞いてくれたと思います。ヒアリングしたうえで戦法を考えてくれるのがわかったので、嬉しかったです。

日本イーライリリー 研究開発本部 俣野さま
「新しい価値を見つける」ということは、不確定要素が多くて、すごく難しい目標です。だからこそ、進め方に対しても不安が多かったのですが、Anywhereの皆さんと相談しながら、「価値ってなに」という、根本の部分から問い直すようなワークをいくつも用意できたと思います。5回のワークショップ、どれもがそれぞれに違って、少しずつ軌道修正しながら目的に近づいていけた。とても勉強になりました。


5回のワークショップの中で少しずつ軌道修正していった

日本イーライリリー 研究開発本部 横山さま
Anywhereの人々が、「あえて一歩引いてくれる」瞬間を、何度か感じました。自転車を乗る練習をするときに、後ろから補助をしてくれる人、のような。前に進むのはあくまで日本イーライリリーなんです。自走しないといけない。なので、苦しい瞬間もたくさんありましたが、いつの間にか走れるようになっていた。


あくまでも日本イーライリリーが主体

Anywhere クオリティマネージャー 五ヶ市
コンセプトは、私たちのものではないし、皆さんで育てていくものでもあるので、「こっちでリードして、作りきる」というのは間違ってるよね、と思っています。

Anywhere ビジュアルファシリテーター 沼野
最後のほうは、助産師さんのような気持ちでした。

Anywhere プロジェクトマネージャー 北村
プロジェクト終盤、リリーさんのファシリテーション、すごく頼もしかったです。

——今回のプロジェクトで策定したコンセプト、反響はいかがですか?

日本イーライリリー 研究開発本部 岡本さま
いま、社内でお披露目をしているタイミングなのですが、お披露目会に参加してくれた方々からのアンケート回答を見る限り、「すごく良い」「ワクワクしました」というようなポジティブなコメントをいただいています。
ワークショップからどうコンセプトに落とし込んだのか、それを伝えたのがよかったのではないかなと。
今回のコンセプトを実際の戦術に落としていくというフェーズが始まるので、より具体的にどんなことをしていくのか、これから話し合って、進めていくつもりです。

Anywhereでは今回のような戦略策定のサポートを、今後も積極的に行ってまいります。「新しいビジネスのコンセプトを決めたい」「ワークショップの設計方法を教えて欲しい」という方は、いつでもご相談ください。

※Anywhereへのお問い合わせはこちらからどうぞ!