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まずはここから・・・戦略をたてる

もしあなたが組織のリーダーならば、次のように自問してみてください。

① 将来の計画を立てる際、私たちは部下たちにアイデアを求めていますか?
② 私たちの組織は、まったく新しいアイデアを奨励していますか?

もしあなたが組織のメンバーならば、次のように自問してみてください。

① 私のボスは、将来の計画をたてるとき、私のアイデアを聞いてくれますか?
② 私の組織では、まったく新しいアイデアは歓迎されますか?

答えが「ノー」なら、そこから改善が始まります。

環境変化の激しい時代においては、組織の戦略をたてるには、(予測し難い)未来を予測して計画される戦略と状況の変化に応じて形成される戦略(創発戦略)とのバランスをとっていくことが重要とされています。
創発戦略は現場で起こっていることが発端であるため、戦略の担い手は経営幹部や企画部門だけでなく、現場の働き手一人ひとりです。このことから、最初の質問では、部下たち、現場の働き手の意見やアイデアを取り入れているかどうかを尋ねています。

ボルドリッジでは、「核となる価値観と概念」のひとつに「イノベーションに取り組む(Managing for innovation)」とあり、イノベーションを重視しています。そして、戦略策定の段階から、イノベーションをいかに実現していくかを検討することを求めています。その前提となるのが、新しいアイデア、従来の延長にない画期的なアイデアを奨励する環境です。このことから、2つ目の質問で、それを尋ねています。

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーでは、「2.戦略 2.1戦略の策定」の審査基準(質問集)の中で、これらのことをもう少し細かく質問しています。
そして、その回答を評価し、強みを特定し改善の機会を見つけ、改善に取り組みます。

「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。


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