見出し画像

お菓子の世界に後発組であなたが参入する理由をメッセージにできること

自由が丘というお菓子の街で、お菓子に無縁なところからかれこれ
独立起業して17年やらせていただいて思うことは

【お菓子の仕事ほど、可能性に満ち溢れた世界はない】
そして
【お菓子の仕事ほど、ポテンシャルを持て余している世界もない】

お菓子の世界は一般的には「ブラック&ハード」な世界を言われる。
その理由は
たぶん【世界一、好きな人が好きでやってる場合が多い仕事】だから。
高校卒業後、いくところがそこしかなかったから、製菓学校行ってる人は少ないし
パティシエをしている方で、就職先がパティスリーしかなかったからお菓子職人になってやってますという人も少ない。

【努力を努力と感じるような人間が長くいられる世界ではない。
 他人から見たら、ブラックでありえないハードさに
 お菓子と人生の探究を見出してしまうような人が多い世界】

逆にそれくらいじゃなきゃ、頭ひとつ抜け出すことすら不可能な世界。だから
仕事のハードさに比べて、給与は限りなく低くなる傾向になる。

それも現実的なお菓子の世界のひとつの顔ではあると思うけど
それが「当たり前で、変えることのできないもの」だとも
考えないでほしいと思うし
お菓子の仕事は、想像しうる世界が100なら
まだこの数百年で1か2しか人類は仕事を生み出していない。

お菓子を仕事にしたい、自分のお菓子で誰かに貢献したいあなたに
必要なのは、新時代を切り開く「思考」と
誰から何を言われても「自分にぴったり」なやり方を貫く「勇気」

和菓子職人か洋菓子職人という選択肢から思考を解放すること

洋菓子職人は21世紀は「乳製品のスペシャリスト」の1つの専門を担う存在であり
現在はまだまだオールラウンダー的な総合職(それだけ万能な方が多いけど)
ショコラティエがいるのに
日本に「ショコラショー」の専門店もなければ、
ショコラショーしかつくらないショコラショースペシャリストを名乗る人間すらいない。
クレームシャンティー スペシャリスト(中沢さんや、タカナシさんなどのメーカーにはそれにあたるレベルの専門家は絶対いると思うけど
それが世間で誰もが知るようなスターとして存在していない。

日本で一番、愛されるケーキが「ショートケーキ」なのに。
いちごのショートケーキだけを極限まで極めた専門店があるわけでもない。

圧倒的な【エキスパート】が生まれにくい土壌も今ならよくわかる。

パティシエさんは「お菓子作りが好きだからだ」

だから、あまりに専門性を特化したエキスパートになることは
お菓子作りの自由を失うように感じてしまうのだと思う。

これは「好きな人」特有の傾向のひとつ。
でも、そうじゃない
【あなたの才能を、あなたという存在をまず知ってもらうために
 何か一つで、突き抜けるべき】というお話で。

ショコラショーの圧倒的なエキスパートになって
【あなたのファン】ができたら
一つを極めながらそれに付随して好きなお菓子を探究する方がいい

好きな人しか、仕事をしていないこのお菓子の世界では
世界一と誰かが認めてくれるくらいの圧倒的な突き抜けた何かが必要。

あなたが「お菓子が大好き」でこの世界に生まれたのは
あなたには、お菓子でこの世界を今よりよりよく変える何かができるから

お菓子の世界に「後発組」で参入するのだから、
あなたは、明確に現状のお菓子の世界を変える「メッセージ」を持つ必要がある

それでないなら、あなたがお菓子の世界で仕事を新しくはじめる意味がない。

あなたはこのお菓子の世界をどうよくするために存在しているのか?
あなたはこのお菓子の世界に何が足りないと思っているのか?
あなたがこのお菓子の世界に参入しなければ、何が未来から失われるのか?

そんな思考をして見てみたら、この世界でお菓子でできることは
数えきれないくらいあることにきっと気づいてもらえると思う。

好きな人がほとんどの
お菓子の世界で、お菓子で努力するのは必要最低限の話。
だから、あなたが無名でも
スーパーパティシエがあなたの5倍、10倍も美味しい
お菓子を作っているわけでもない。
あなたのほうが美味しいお菓子だってきっとあるとすら思う。

【お菓子の世界の可能性は、お菓子ではないところの差で決まる】

ケーキピックを最初につくるべきなように
洋菓子のプロフェッショナルなら
今の時代は、まずは最初にあなた独自のオリジナルのシリコン型で
あなたにしか表現できないあなたのお菓子の世界をデザインすることが大切。

シリコン型でなくてもいい、クッキーの型一つからでいい。
あなたがつくるべきクッキーの型か始めてほしい。

グレイスフルスイーツでもクドゥークッキーという葛を使ったクッキーに
ハート型をつくるときに、
理想のハート型をオリジナルで型を作ってもらっている。

ハート型ひとつとっても、あなたが理想とするハート型は
かなりの高確率で存在していないはず。
それを市販で買えるもので妥協した瞬間
あなたの才能は、埋もれてしまいがちなのが「お菓子の世界」

大好きな人しか仕事をしていない世界で
あなたが頭角を現すには「苦手なことを徹底的に排除する」
大好きな人には絶対に苦手な部分が多いと勝負にならない。

そして、「あなたの苦手と弱点」は
その裏側にあなたの最大の才能と独自性を
産む可能性を秘めている

あなたのお菓子作りから「苦手」と「弱点」をすべて
取り去ったとしたら最後に何が残るだろう?

そこから見出すブランドコンセプトこそが

お菓子作りが好きで才能溢れるパティシエが躍動する
お菓子の世界で後発組であなたが参入するメッセージに
つながると信じています。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?