タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「究極編曲アレンジャー特集」2023,3,6つまみ聞き

音粋ヒストリア繰りながら説得力のあるアレンジャー解説をするグラビアDJと、国際女性デーを前に女性アレンジャー活躍にスポットライトを当てるDJ2人の音楽トーク番組bayfm9の音粋(#キュウオン)月曜日。2023,3,6「究極編曲アレンジャー特集」タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)

スー)3月6日スージー鈴木でぇす。そして。
ミ)ミラッキ大村です。
スー)153回でございます。今、目の前にありますのはHERITAGE社から明後日3/8発売されます「80年代アイドル総選挙!THEベスト100」という本です。9の音粋DJの皆さんがインタビューを受けております。私も喋っております、ミラッキさんも喋っております。
ミ)いい写真ですね、スージーさんのグラビアが。
スー)私のカラーグラビアが2つあります。ハハハッ。
ミ)アッハッハッハッ!
スー)私のインタビュー4ページも載っておりますけれども、ありがとうございます。やっぱりねぇフフッ、クリス師匠は凄いですね。(※9の音粋木曜DJクリス松村)
ミ)面白かったですねえ。
スー)さすが師匠でございます。クリスさんのアイドル愛におののきました。3/8発売です是非お読み下さい。
ミ)楽しいですよ、これは。
スー)先週はディスコで踊り狂いましたけれども、今週は究極編曲アレンジャー!作詞家作曲家に比べて、中々取り上げられる事が少ない。この番組でも話の中ではちょいちょい出てますけれども、アレンジャーとして2時間括るのは月曜日は初めてですね。とは言え、詳しいリスナーの方々も多いので、あんまり説明無しにアレンジを楽しんで行きたいなと思ってます。編曲家、英語で言うとアレンジャー。なんか戦隊モノっぽい?アレンジャー!という訳でアレンジやアレンジャーに重きを置いて、音楽の楽しみ方を深堀りして行ければと思っております。
ミ)やって行きましょう!
スー)まず私が御紹介したいのは、大袈裟に言いますと、日本大衆音楽史上にアレンジの重要性というものを打ち立てた曲と思ってますね。ハギレンジャー!
ミ)フフッ。
スー)マルタミツオせんだみつおと萩田光雄でございますね。初期の萩田さん作品と言えば、太田裕美、山口百恵とかCBSソニー系のイメージが強くてこの曲もそうなんですけれど、代表作だと思いますねえ。えっとアレンジって何かって言う話なんですけど、楽譜にメロディーとコードを書いて行ってそれをピアノとかギター一本で歌うというのに対して、いろんな楽器で伴奏とかイントロとかをつけて行く。今日9時台前半テーマのように華やかにする、派手にするという事があります。もうね、アレンジが曲の顔になってますね。これアレンジ無かったらどうなってたんだろうな、と思うような曲ですね。ハギレンジャー凄いです。1979年日本大衆音楽史上アレンジが曲の顔になったその重要性を、私が知ったこの曲でございます。
♪久保田早紀『異邦人-シルクロードのテーマ』
スー)やっぱりイントロが曲の顔になってるっていう感じがしますね。
ミ)口に出して言いたいイントロ。
スー)そうそうそう、歌いたくなりますよね。フフフッ。当時月刊明星の「ヤングソング」っていう歌本に宇崎竜童のインタビューがあって《萩田光雄さんの『異邦人』のあれこそがアレンジだ》と言っていて、リアルタイムでアレンジってこういう事なんだって思いましたね。
ミ)よく読み込んでますね。歌本を。
スー)ヤングソング、Heibon Songよく読みました、スージー少年でございます。
ハデレンジャー!続けて行きたいと思います。もう屈指の昭和で一番派手な編曲家と生成で一番派手な編曲家をご用意しました。作・編曲なんですけれども、情報量の多い編曲という事で、まずはピンクレディー、山本リンダの都倉俊一。
ミ)あー、はい。
スー)先程言ったように、情報量がいっぱい、子どもが飽きない。今から聞く曲の全ての楽器の楽譜を手で書いていると思って下さい。もう途方もない作業だと思いますけれど。今日は’78,6,25という『勝手にシンドバッド』と同じ日に発売されました、ピンクレディー『モンスター』。フフッ。トクレンジャー!現在文化庁長官!
そして、ヒャダレンジャー!トクレンジャーを継ぐのはヒャダインさんかと思いますね。ミラッキさんの友達。『労働讃歌』っていうももいろクローバーのシングル買ったんですけれど、そのカップリング『サンタさん』って言う曲聞いて、驚きましたねえ。どーなってんだと。両方とも1テラバイトくらいの情報量があるんですが、時代的にトクレンジャー(都倉俊一^^;)はね、1メガバイトのフロッピーを100万枚使ってるんですね。ヒャダインさんの場合はハードディスク外付けでドーン!と1TBという感じ。まあ、とにかくこんだけメロディ多い楽器多い、全てのモノの楽器の音を全部考える。そういうモノが端的に言うとアレンジの仕事なんですけれど。フフッ、これよく考えたなあという。今からピンクレディー『モンスター』と、’11ももいろクローバーZ『サンタさん』をメドレーで聞きます。
ミ)ピンクからのももいろなんだ。
スー)あっ!上手い!とにかく情報量が多い。もうね、疲れまっせこれ。
ミ)ハハハッ。
スー)とにかくメロディーよりもアレンジが曲の顔になってる2曲でございます。
♪ピンクレディー『モンスター』♪ももいろクローバーZ『サンタさん』
スー)季節もへったくれもあったもんじゃないですけれど、フフッ、ミラッキさんお友達ヒャダインさん。
ミ)お見事ですね、ヒャダイン節でございます。
スー)お見事ですね。どんな気持ちでこのアレンジしたか、聞いといて下さい。ハハッ。
ミ)プログレの極みみたいな。フフッ。
スー)情報量が多いトクレンジャーとヒャダレンジャーをご紹介しました。最後もド派手に行きたいと思いますね。演歌でございますね。パルの編曲家としてご紹介しました(☆2/20日本テレビ特集『カリフォルニア・グレープフルーツ、フレッシュ・オレンジジュース』『夜明けのマイウェイ』)桜庭伸幸さん惜しくも9年前にお亡くなりになったんですが。’86『天城越え』のアレンジをもう1回味わってみようと。毎年年末に聞いてますから、フツーに聞こえるかもしれませんけど、派手ですよ。できればね、ヘッドフォンじゃなくてスピ―カーで空気震わせて聞いて欲しいんですけど。もうド派手、デタラメ。ハハッ、褒め言葉ですね。何かねぇ、ブリティッシュっぽいんですよ。
ミ)はぁ…。
スー)ピンクフロイドfeat.ブライアン・メイLIVE in目黒雅叙園、って感じで。ハッハッハッ。
ミ)ハッハッ目黒になっちゃうんだ。
スー)ハハ目黒雅叙園(※目黒にある結婚式場・ホテル・レストラン)は東京の方しかわからないかもしれませんけど。割と和洋折衷のなんとも言えないジャパネスクっていう、英米の人が見た日本みたいな感じがするんです。その上ベースが多分ブラザーズ・ジョンソンか何かで、スラップベースなんですよ。まあとにかく洋楽と邦楽の派手な部分を全~部ろ過して持って来たという感じで、その上で吠える吠えるさゆり。
スー・ミ)ハッハッハッハッ。
スー)ある意味このサクラバレンジャーは、トクレンジャー、ヒャダレンジャーと並ぶんじゃないかと思います。何回も聞いる曲ですが改めて、伴奏、楽器の動きに注目して聞いて下さい。
♪石川さゆり『天城越え』
スー)フフッ最後のダメ押し!ハハッ。
ミ)タットンッ!っていう。
スー)いやあ、ブライアン・メイのギターはいいなぁ。あ、これ嘘ですよハハッ。三味線もいいですね。穴を埋めるような三味線。三橋美智也対ブライアン・メイと。ハハ。
ミ)『天城越え』イチロー選手が打席に入るテーマ曲にしていましたね。
スー)あーそうでしたね。膝をついてホームランという感じもしますね。(☆この日オンエア直前、WBC日本代表対阪神戦で大谷翔平が2打席連続HR。1本目は膝をついた姿勢でバックスクリーン越え。)
10時台1曲目クイズのヒント。1曲目はギターに着目したアレンジ、フォークかな。有名なギタリストがエレキギターを奏でます。こんな感じのフレーズします、リサたんのメロディー屋でございます(※ギターを弾いて)♪~~~~わかりますかね。
ミ)聞いた事あるという方多いと思います。
スー)リサたんより上手いですね。トムセンさん(※9の音粋火曜DJ、アコギ練習中^^;)もこれくらい弾けるように練習して下さいね。これがイントロの曲ですので、当てて下さい1名にステッカー差し上げます。

【ミラッキ・ゾーン 女性アレンジャー活躍】
スー)このゾーンは放送作家界のヌートバー!たっちゃん(※ラース・ヌートバーMLBカージナルス外野手WBS日本代表に選ばれた)ゴーグルファイブのミラッキ大村さんの選曲です。ゴーグルファイブって何ですか?
ミ)スーパー戦隊ですよ。ゴレンジャーの後の後の後ぐらいですね。
スー)(※口鼓?でポンと音を出して)あそうですか。ポン!ハハッ唇痛い。
ミ)今日のアレンジャー特集をやりたいと言ったのは私なんです。女性の編曲家ってどれくらいいるんだろうと、スージーさんにラインを投げたのがきっかけです。
スー)僕も「いたっけ?」と思って。
ミ)スージーさんからの返信は《編曲界は’97までだと極端な男社会ですね。一見女性のような名前の若草恵、矢野立美さんも男性。唯一頑張っているのが山川恵津子さんぐらい》
スー)アハハハハハッ!私のラインね。
★編曲をする女性特集
☆女性二人ユニットお二人ともアレンジャー。アニメ「あずまんが大王」テーマ。
♪Oranges&Lemons『空耳ケーキ』編曲伊藤真澄
スー)ミラッキさんが好きそうな曲ですね^^;
★梶浦さん菅野さん二人の共通点はハナモゲラ語の使い手。
スー)あなたの世界、ハナモゲラ語と言ってくれればわかります。
☆梶浦由記:劇伴アニメドラマ映画音楽プロデューサー。NHK「歴史ヒストリア」テーマ。
♪梶浦由記『Historia:opening them』
☆菅野よう子:CM1000曲以上アニメゲームドラマ『花は咲く』作曲。アニメ「カウボーイビバップ」オープニング曲。
♪多田葵『Wo Oui Non Coin(僕の子犬)』
スー)えーッ!今の、フランス語ちゃうかったんかー!(※SE火曜サスペンスのあの音)ハッハッハッ。ハナモゲラ語だったんですね。へえーこれはタモリだ。
ミ)ハハハハッ。フランス語に聞こえるという。タイトルも『僕の子犬』を『Wo Oui Non Coin』と書いてあるんですよ。
スー)日本語をフランス語っぽく書く。あ、ここは桑田佳祐っぽいわハハ。いい曲でした。
 
★橋本由香利:アニメ中心劇伴等。ハロプロ編曲も。Marigold leaf名義作詞作曲編曲作品。
♪篠原ともえ『THE BEST OF MINE』’99
スー)気が利いたアレンジだ、最後とか素晴らしいなあ。
ミ)Twitterにもありましたけれど、編曲も手掛ける女性はアニメ周りで活躍してる人が多いなと私も感じます。
スー)アニメ系アレンジ界は、割と女性活躍社会なんだ。
ミ)そうですね。逆に言うと他の世界の編曲欄に女性名が出てこないのかなと。
スー)うーん。
★川田瑠夏:ミラッキ世代女性アレンジャー。アニメ「さよなら絶望先生」イメージソング。
ピチカーティーな音^^;
♪日塔奈美(新谷良子)『主人公』
 
スー)シンガーソングライターは女性でもアレンジしますけれど、船山基紀とかいわゆるプロの編曲家というのは、話聞いたらスッゴイ体育会系の職場のようです。1日何曲もアレンジしたりとか、歌謡曲の世界はちょっと女性っぽく無かったのかも、しれません。昭和の歌謡曲に関しては、そういう問題があったかもしれませんね。
ミ)10時台はどうなるんでしょうか。
スー)(1曲目クイズ)正解者もいましたし、ギターサウンド、フォークというのがギターでジャンジャカやるイメージですけれども、実はこんだけ凝ってたんだという話をしようと思います。
 
【22:00台前半 ‘70代洗練フォークアレンジが日本のアレンジを作った⁈】
スー)盛り上がっております。究極編曲アレンジャー!メール新谷さん広島市《呉三津田高校44回生OB》だという事です、私この前Tweetで反応したら、スッゴイ細かい情報を。ハハ。
ミ)A4の紙ビッチビチに文字で埋まってますね。ハハッ。
スー)先週番組終わってから、私が呉三津田高校の校門でパチッと撮った写真をアップしたら、ハハハッ何人かからいいねボタンとか。
ミ)まあ反応しますよ。母校なら。
スー)高校の校門で写真撮るの好きなんですよ。野球とかロックの人が出た高校のね。
ミ)よく(SNSに)あげてますよね。
スー)そうそうそう。それをダイノジ大谷さんに言ったらね「ぼんちのまさとさんも好きなんですよー」って。ハハッ。
ミ)えーっ。ハハッ。
スー)ハハッ。日本で二人だけだって。“校門写真コレクション”ハハハッ。
松戸市のキャプテンKさん《『モンスター』はマイケル・ジャクソン『スリラー』よりに先にイントロ部分に「ワッハッハッ」という笑い声を使ったんですね》なるほどー。
ミ)確かに早いですね。
スー)ちょっとウロ覚えですけど、笑福亭鶴光の岡林信康『新説SOS』(’78,9)のカバー(『鶴光の新説OS』‘78,12)かな、「ワッハッハッ」とモンスターのパロディで、鶴光が「じゃかましいわ!わー」ってやるっていう。ハハハ。
ミ)やっぱり印象に残ったんでしょうね。
スー)トクレンジャーが、どんだけ大衆を楽しませようかという強い(思い)。あんだけの楽器があって忙しい中ですけど。好きじゃなきゃできない仕事かもしれませんね。
ミ)よくピンクレディーの二人も振りを覚え歌を覚えましたよね。
スー)よくあんな曲歌いますよね。ヒャダインさんのももいろクローバーZの時代は、多重録音できますから。ま、ゆっくりゆっくり作って行ったかもしれませんが、ピンクレディーの場合はそんなにマルチトラックでもなかっただろうし。凄いですよ。さっき聞いたら演奏も良かったんですよ。ドラムスとかもグルービーで。
こっからはですね、セオレンジャー!
ミ)フフフッ。
スー)10時台前半は瀬尾一三さんという方でございまして、船山基紀さん萩田光雄さん大村雅朗さんとかヤマハ系じゃなくって、関西フォークの方から出てアルファレコードを経て、アレンジャーになられました。今では長渕剛、中島みゆきのイメージが強い方なんですけど。
ミ)そうですね。
スー)‘70代フォークってのはギタージャカジャカのイメージありますけど、いやいやフォークっていうのも凄くエレガンで、今聞いたらフォークソングとひと言で言っても、凄いアレンジ効いてるなっていう空気を作った方ですね。じゃ正解者は後で言いましょうかね。まず1曲目は吉田拓郎『落陽』。さっき弾いたのは『落陽』のイントロですね。♪ヒャーヒヤー、バイオリン奏法って言いますけど。高中正義が弾いてるギターでございます。吉田得郎ライブアルバム「ライブ’73」って言う、基本的に新曲しかやらないライブ盤っていうね。めっちゃくちゃ音が良くってめっちゃくちゃ演奏がいいんです。そん中でこの有名な『落陽』
っていうモノがお出ましになってる。今や拓郎のスタンダードになっておりますけど。高中正義が弾いてるこの(ギター)アレンジっていうのは、物の本を読む限り瀬尾一三さん。クレジットも入ってます。瀬尾一三さんがこのギターとフォークって言うモノを結び付けて、あの印象的な音世界が出来たという事で、ライブ’73から吉田拓郎『落陽』行きたいと思います。もう1曲!’75オリコン1位かまやつひろし『我が良き友よ』。もう50代以上なら皆聞いてると思いますけど、このギターも高中正義ですね。
ミ)あーそーなんだ。
スー)ですです。これも吉田拓郎作曲でございまして、拓郎メロディに高中正義の中々存在感のあるエレキギターが絡んで、フォークって言うモノが一筋縄じゃいかない音世界が生まれた、という風に思っております。セオレンジャーで2曲。
♪吉田拓郎『落陽』♪かまやつひろし『我が良き友よ』
スー)フフッ今歌ってらっしゃった、このイントロ印象に残ってるでしょう。
ミ)♪チャッチャーラチャッチャーラ。
スー)ミラッキさんが篠原ともえシノラーを選ぶと思ったんで、拓ラーを選びましたね。
ミ)ハハッ初めて聞きますよ拓ラー。
スー)正解者はこの方です。ラジオネームサリーさんおめでとうございます。《スージーさん(の選曲)は王道中の王道という感じ。ミラッキさんは相変わらずこういうの好きですね》《若草恵はマジでアイドルの名前ですよね》と。フフフッ《クイズヒントですがスージーさんのギターが心なしか弱々しく思えました》サリーさん正解でございます。高中正義に比べると、弱々しいですよ。
ミ)ハハハ。
スー)(サディスティック)ミカバンド時代にね、(高中正義が)段々ギターのボリューム上げるから小原礼(※ベーシスト)が怒って、舞台の上で大喧嘩になったって。ハハハ。
ミ)えっ⁈
スー)「うるせえ!」つって。ハハハッ。という存在感のある高中のギターですね。もう1曲行きましょうかね、オリコン1位。『我が良き友よ』と同じく’75のオリコン1位バンバン『「いちご白書」をもう一度』作曲はもちろんユーミンでございますね。フォーク=アレンジが貧困、ロックの方がアレンジカッコいいというイメージがありますけど、個人的には’70代アコースティックギターを隔離しながら、いろんな電気楽器と洗練されて融合してるフォークの方が日本のアレンジに大きな貢献したんじゃないかと、思ってます。という事でセオレンジャーは大きな貢献だったと思っております。『我が良き友よ』に続いてオリコン1位の『「いちご白書」をもう一度』。ギター弾いたのは芳野藤丸のギターをもう一度。
♪バンバン『「いちご白書」をもう一度』
スー)いいですねえ。やっぱりギター1本でジャンジャカやるより、このエレキギターがあってストリングスがあって初めて成立する。
ミ)ふくよかになりますよねえ。
スー)そうそうそう。『「いちご白書」をもう一度』がオリコン1位になったのは、もちろんユーミンのメロディもありますけど、瀬尾一三さんのアレンジも貢献したんじゃないかと思いますねええ。最後もう1曲セオレンジャーで’80代行きたいと思います。中森明菜『サザン・ウインド』もうイントロ大好きです。派手でねえ。ド派手に動くストリングスとホーン。弦と管。弦は明らかにYESの『ロンリー・ハート』’83のオマージュだと思うんですけど、原曲のサンプリングサウンドじゃなくって、手弾き。ハハッもうね嵐のようなストリングスなんです。瀬尾一三さんは「音楽と契約した男 瀬尾一三」(※ヤマハミュージックエンタテインメントホールディング’20,2発行)という本がありまして、こう語っています。《僕は映像でアレンジをするんです。アーティストから曲を貰ったら》中森明菜『サザン・ウインド』の場合は玉置浩二作曲ですけどね《その曲のイメージを思い浮かべて、ショートフィルムのように自分で簡単な物語を映像で描くんです》と。ああなるほど、と私この曲のイントロ聞くとイメージが浮かぶんです。南の島の映像が頭の中にパッと浮かびますねえ。
ミ)はい。
スー)でね、そのスピード感のあるストリングスに乗ってヘリコプターが浜辺に近づいて来るんですよ。運転してるのはサングラスしてるイケメンですね。浜辺を見ると18歳の明菜ちゃんがいるんですよ。南の島の浜辺に、でサザンウインドに乗って運転手がこう言うんですよ。YES!タカスクリニック!
♪中森明菜『サザン・ウインド』
スー)タカスクリニック言おうと思ったんですよね。ハハハッ。
ミ)危なかったーヘリコプターでサングラスしたイケメン、で言いそうになりました。
スー)ハハハッ。私も芸人じゃないんでね、サングラスとか言わなきゃ良かったんですね。みんなわかっちゃったみたいです。それにTwitterでもタカスクリニック評判悪かったですね。アハハハッ。そんな話はどうでも良くって、イントロのあの弦ですよ。♪ンパパパラパラシャラララララ~弾く方大変だったんじゃないかなあと。フフフッ。「JOEストリングス」ってクレジットありますけど大変だったろうな『ロンリー・ハート』をアナログで弾く。
ミ)『落陽』は『我が良き友よ』から約10年後にこのアレンジですよ。アレンジャーの時代への適応能力は凄いですね。
スー)あー、それは思います。最近、瀬尾さん船山基紀さん萩田光雄さん大村雅朗さんの本、研究本が出てわかったんです。ある意味作曲家よりもシンガーよりも時代に追いつくっていうね。僕はあまり詳しく無いですけど、新しい機材をドンドン入れてとか、フェアライト(‘80発売オーストラリアフェアライト社シンセサイザー)だなんだとかって言う話ってのが、彼らの生命線で絶えず新しいものを。だからYESの『ロンリー・ハート』が出たら、それをどう使うかっていう風に考える訳ですよね。
ミ)’78-‘80辺りでどんどん新しいシンセサイザー機材も変わって、レコーディング状況も変わって行く中でやらなきゃいけない。新しいものは取り入れなきゃいけない。
スー)あ、そういう意味で行くと、ちょっと言葉選ばずに言うと、男性社会というか凄い、なんつーんだろうな女性のその趣味性の高い音楽より、なんか凄いスピードで、だから体育会系だったのかもしれないですね。芸術家というよりは、凄いビジネスの側面とか。船山基紀さんの本でもとにかく1日4曲アレンジしたとかね。曲作るならまだ、ま、それでもできないと思うけれど。楽譜書く訳ですよ。今の『サザン・ウインド』なら、ビオラ、バイオリンどうするんだ、っていう。ちょっとスポーツに近い所があったのかもしれませんねえ。で10時台前半はセオレンジャー瀬尾一三さんをお届けしました。「究極編曲アレンジャー!」最後に取り上げるのは、あのファミリー。
 
【ラスト・ゾーン 服部ファミリー】
☆スターダストレビューツアーCM入る。
スー)根本要さん来て欲しいですよね。フフフッ(スージーさんが行ったスタレビの)コンサートでベースの柿沼さんに挨拶に行ってね。噂によると柿沼さんの番組(※ラジオ番組「スターダスト・レビューの星になるまで」)で、根本要を番組に連れて行っていいですよ、っていう話をしたと。
ミ)ねえ、来て頂きたいですよ。どうやら「カセットテープミュージック」(※BS12スージー鈴木×マキタスポーツのちょっと変わった^^;音楽番組)の事だったらしいですけど。
スー)ああそうですか、2時間喋りっぱなし。さすが西のスタレビ、ハハハッ違うか(☆スタレビ根本さんは埼玉出身だが、トークや全体の雰囲気がどうも西のイメージがある、というスージーさんの見解^^;)。
はい、最後は“服部家の世界”と言う事で、服部と言いますと、良一・克久・隆之の三世代でございますね。まずは孫・隆之さんから行きましょうかね。父・克久さんと同じパリ国立高等音楽院出身、別名コンセルヴァトワール。もう日本じゃないですね、世界音楽界のPL学園(☆頂点に立つ優秀な事柄に対して「○○のPL学園(野球部)」とスージーさんがしばしば例える)。
ミ)アハハハハハッ。
スー)ハハハハッ。当のPLがもう野球部ないのに…。ハハッ。世界音楽界のPL学園出身でございまして、服部隆之さんTVドラマや映画での活躍の記憶が強いんですけれども、ここでは彼がストリングスをアレンジした、ミラッキさんも大好きな。
ミ)大好き!
スー)小沢健二『ドアをノックするのは誰だ?』。イントロから弦ですね、ストリングスが鳴り響きます。これ聞いて、普通だったらこれホーンでやるトコなんじゃないかな、と素人考えでは思うんですけど。弦でやってるから、キュートなんですよね。このイントロは弦が無ければ成立しないっていう感じです。(服部隆之さんは)小沢健二さんの音楽的パートナーになってまして「LIFE」って言うアルバム(※’94小沢健二2枚目アルバム)では、服部さんが大活躍しています。我々的には(※手拍子しながら)♪ウッチャンチャン、ウッチャンチャン、ホィッ!ホィッ!ホィッ!チャンチャン!というドアノックダンスがお馴染みですけどね。今日はストリングスを聞いてみて下さい’95ストリングス編曲、服部隆之さん『ドアをノックするのは誰だ?』オザケン~!
♪小沢健二『ドアをノックするのは誰だ?』
スー)6分22秒完走しましたよ、東京マラソン。(☆オンエア前日3/5東京マラソンが行われた)。
ミ)フフフフッ。
スー)ストリングスがおかしいでしょ、キュートでしょ。あそこ♪Hip drop, hip little drop honey guy~のトコのストリングス♪レロレロレロレロレロレロ~。風が吹くんですよ。ハハッ。ブルーノートも弾くし、面白いストリングス、服部隆之さんでございました。
次、克久さん行きますね。隆之さんのオヤジさんですね。ま、僕的に一番好きなのはこの曲なんですけど。(※BGMで)♪ザ・ベストテン オープニング 
ハハッちょっと聞いてみましょうか。このメロディ。うわー来た~!凄いなあと思いながら大人になってからいいなあと思ったんです。
ミ)やっぱりオザケン「LIFE」的世界ワクワクする。
スー)あ、そうですね『ドアノック』な感じしますね。ザ・ベストテンのドアをノックして。
ミ)アハハハッ。
スー)今回は編曲家としてオーケストラもの行きたいな、と思ってるんです。まずは『快盗ルビイ』。このストリングスのホーンはおしゃれですねぇ。今日は「KYON3~KOIZUMI THE GREAT 51」に入ってる、小泉今日子と大瀧詠一のデュエットver.で『快盗ルビイ』を大・小コンビでお届けしたいと思います。もう1曲、山下達郎「SEASON’S GREETINGS」
から『Smoke Gets In Your Eyes』でございますね。これは(服部克久)ご本人が「僕の音楽畑へようこそ」という本(※2017,11発行日本経済新聞出版社)で書かれてました。《達郎さんの『煙が目にしみる』(邦題)を頼まれた時はいろんな角度から考えた。彼が盛んに「フランス近代」と言っていたのを思い出し、ビオラを使ってフランス風の味付けをした。ビオラという楽器は通常は縁の下の力持ち的な役割で『ウインナーワルツ』で言えば、永遠とブンチャチャーブンチャチャーを受け持つような楽器なんだけれども、それを敢えてソロ楽器にした》という所で、イントロでビオラが鳴りますねえ。ビオラってねえ、ドラマ「リバーサルオーケストラ」(※日本テレビ’23,1からオンエア中。オンエア翌週3/15最終回スージーさんお気に入り。)で浜田麻里が弾いてる、ちょっとバイオリンの大きいヤツみたいなのですけど。これがイントロ、って言うのが聞き所、だそうです。克久さんで2曲行きたいと思います。
♪小泉今日子&大瀧詠一『快盗ルビイ』♪山下達郎『Smoke Gets In Your Eyes』
スー)フフッ、もう終わってもいいですね。素晴らしきアレンジ・服部克久THE GREATESTという感じがして参ります。
最後は服部良一さんでございます。言うまでもなく古賀メロディ対服部メロディという事です。作曲服部良一編曲が服部克久という、親子コンビの曲があります。よくかけますけど、ティンパンアレイ(※クレジットはキャラメルママ)をバックに雪村いづみが歌うアルバム「SUPER GENERATION」’74。さっきの克久さんの本によると《(お父さん良一さんは)「古賀先生に対抗してもダメだ、俺には古賀メロディは書けない」と思ってこう言った「古賀先生の歌は首を横に振るが俺のは縦だ」》言い換えるとリズムだと。リズムに乗るような曲を書くんだと言ってブルースとかブギウギとかタンゴとかの曲を作ったという事なんです。けれども、最後ですからちょっとしっとりと美しいメロディ『蘇州夜曲』。もうホントにいろんな人からカバーされる(※オリジナルは1940年映画劇中歌で李香蘭(山口淑子))服部良一の名曲中の名曲を雪村いづみで聞きたいと思います。まあこれ、私ね、日本一美しいメロディいや世界一美しいメロディ、いや、蘇州だけに東洋一。
♪雪村いづみ『蘇州夜曲』
スー)ありがとうございました。様々なアレンジというものが音楽を彩っているという事がわかって頂けたかと思います。
ミ)そうですね。
スー)来週、今度はメロディ《メロっていいとも、春のメロディ特集》。何かと言うとメロディの構造です。Aメロ Bメロとかのメロディの構造を分析する、題して「メロ下こうぞう」^^;これはボツだったんですけどね。
ミ)ハハハッ。
スー)様々なメロディの楽しみ方を伝授したいと思います。あ、僭越ですね、一緒に楽しみたいと思いますね。
ミ)偶々なんですけど、ラジオネームいさくさんから《大サビ特集やって欲しい》と来てたんです。
スー)あ、いいですねえ。大サビ来週語りましょうか。お楽しみに。
===終了===
 
★みにょん:編曲家が体育会系高速スピードビジネス世界だった時代から、女性活躍の時代へ。作曲家よりシンガーより時代を追っている強者達。日本で大衆音楽におけるアレンジの重要性を知らしめ、曲の顔にした萩田光雄。’70代フォークのアレンジはいろんな電気楽器とストリングス等を融合し洗練された音世界を作り、ロックよりもフォークアレンジが日本のアレンジに大きな貢献した先駆者瀬尾一三。そして世界的レベルの音楽知識を携えた服部ファミリーのオーケストレーションは圧巻。
スージーさんの音楽歴史ヒストリアを繰っての解説と選曲は、編曲の偉大な力を今回も体感させてくれました。
 
☆来週(3/13)《メロっていいとも、春のメロディ特集》メロディの構造を分析し、メロディの楽しみ方解説。
☆シェア大賞・ひでおさん なぞかけ大賞・るぅなさん
 
【宣伝】3/8発売HERITAGE社「80年代アイドル総選挙!THEベスト100」月~木9の音粋DJの勢ぞろいインタビュー。スージーさんグラビア付。
【ミラッキさん宣伝タイム】3/17(金)同級生3人トークイベント「ジェネレーション1980」
出演:高橋美佳子(声優)島井咲緒里(将棋女流棋士)大村綾人(放送作家)※あと70席あります!秋葉原トークライブ&バーフロムスクラッチにて詳細はミラッキTwitter。

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