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蛙化現象とお買物

目下、欲しいものがある。
便宜上、「ファッションアイテム」としておこう。

そのファッションアイテムには、いくつかのバリエーションがあり、webサイトを見てはニヤニヤしている。

楽しい。

楽しい。

今年、何となくパッとしない私には、こうしたささやかな楽しみが必要だ。

3つ程に絞った選択肢の中から、実際に店頭で見て、試着をして決めようと思っている。
早ければ来週か、来月か、8月までには手に入れているだろう。

ところで、Z世代の流行り言葉に「蛙化現象」というものがあるそうだ。
好意を持っている相手が、いざ自分に好意を持ったことを知ると、嫌悪感を感じるのだとか。
単なる若者言葉かと思っていたが、心理学用語であるらしい。
詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

そういえば思い出した。
初めてお付き合いをした男の子から、付き合う前に元カノについて聞かされたことがある。その元カノは「好きな人が自分に好意を持った途端、好きじゃなくなる。こんなんじゃ私、結婚できないね」というようなことを言ったそうだ。
それはずいぶんと昔のこと。でも今思えば、それも蛙化現象だ。

嫌悪感まで持たなくても、欲しいものが手に入った途端、突然興味を失うということは、日常生活でも結構あるだろう。買って安心するというやつだ。
後になって「あれ?なんでこんなもの買ってしまったんだろう」と思うこともある。


もし、そういった類のことが頻繁にあって、家の中が不要物でいっぱいになり、支払いにも困る状況になったり、仕事や勉強に支障がでるようになったら、さすがに専門家に相談すべきだが、観劇もコンサート等のイベント類も、買い物も、きっと手に入る前が一番楽しい。
恋愛だって、実際に付き合うよりも、片思いで夢を見ている間が一番楽しいのかもしれない。

手に入れようとしているアイテム、それは一生モノではない。
今の勢いに押されて欲しているだけかもしれないが、手に入れた途端に蛙になってほしくはない。
だから、じっくりと、蛙に戻らない王子様を選ぼう。

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