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割と一途なツンデレちゃん。東京生まれ、千葉在住の車椅子族。ミュージカルと香水の民。時々…

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割と一途なツンデレちゃん。東京生まれ、千葉在住の車椅子族。ミュージカルと香水の民。時々パーリーピーポー、時々凹む。

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Love & Peace

    • 役目を終えた思い出の削除

      GWに入り、どこにも行かない(行けない)代わりに片づけたいと思っている。パソコンも例外ではなく、溜まりに溜まった画像や動画をバックアップ用のHDDに移した。その際に、不要と思われる画像をポチポチと削除した。 どういう意図で撮ったかわからない写真、妙に枚数の多い写真、Instagramで自動的に作られるバックアップなど、かなりの画像を削除したと思う。 サムネイルを見てパッといらないと判断できる画像を削除し、何が写っているかわからないものはひとつずつ開いて確認する。 私が子供

      • 見せるか、隠すか、その両方か

        ミュージカルにおけるオーケストラ(オケ)は、出演者のひとりである。 そしてオケはピアノ1台のときもあれば、大人数で組むこともある。 そのオケをどこに配置するかご存じだろうか。 脚本・演出・芝居・歌・ダンス・衣装・舞台美術など、ミュージカルを観る際の”好きポイント”は人それぞれいろいろあると思うが、私はここにオケの位置を挙げておきたい。そして私はミュージカルに造詣が深いわけではないので、あくまで素人が面白半分に書くということはご了承いただきたい。 ミュージカルのオーケストラの

        • タケノコ・新玉ねぎ・春・旬

          春の味覚、タケノコをいただいた。タケノコは好物のひとつであるが、近年の値段の高さに思わず手が引っ込む。高いわりに中身は小さいからコスパの悪い食材かもしれない。今年は買うのを諦めたのだが、知人から思いもかけずいただいた。 口の中で柔らかく砕ける間、青みと多少の土っぽさを含んだ香りが鼻に抜けていく。新鮮だからえぐみもなく、喉がイガイガしない。大変美味しくいただいた。 それから数日して、今度は別の方から新玉ねぎをいただいた。真っ白い新玉ねぎをスライスして削り節としょう油で和えただ

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        Love & Peace

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          天気と共に生き、天気に振り回される日本人

          何となく気持ちがどんよりするのは、天気のせいもあるかもしれない。 別に誰かに何かを言われたとか、何かを見たとか、傷つけられたということはないし、ウツということもない。ただ、何かを見聞きして重い気持ちになることが多い。こんな時はいっそのことSNSを止めてしまいたいとか、所属しているあれやこれやを抜けてしまいたいという衝動に駆られる。 このnoteを投稿する日の朝は晴れるそうだから、きっと気持ちも変わるに違いない。 以前、フランス人は挨拶後の日常的な雑談で天気の話をしないと書い

          天気と共に生き、天気に振り回される日本人

          なんとも言えない

          noteを書くにあたり、私が意図的に避けているいくつかの言葉がある。 そのひとつが「何とも言えない」だ。 たいていの物事はグラデーションだ。感想や感覚、感情も例外ではない。いくつもの感情が複雑に入り組んで、嬉しいと悲しいの両極が存在することも珍しくはない。そんな時「何とも言えない複雑な気持ち」という表現はとても便利だ。 レビューサイトを利用することがある。その時にかなりの頻度で見かけるのが「何とも言えない」という表現だ。色、形、匂い、手触り、味…いろいろな感覚を表現するの

          なんとも言えない

          春の雨夜

          眠りに落ちる時に雨の音が聞こえるのが好きだ。 それも、ザーザーではなく、シトシトと、雨音だけでなく、雨粒が屋根や、バケツ・ペットボトルと言ったプラスチック類にあたったり、時には雨がパタパタと屋根からまとまってすべり落ちる音が良い。 夜に降る雨はなんだか艶めかしい。源氏物語にある「雨夜の品定め」の場面、若き光源氏や頭中将たちが関わりを持った女性についてあれやこれや語るシーンだが、この場面に雨が降る夜を選んだ紫式部は、やはり艶めかしさを感じていたのだろうか。 昨日はなんだかと

          春の雨夜

          「時間がない」を言わない

          「時間がない」を言い訳にしたくない。 1日の時間は平等だと言われるが、けしてそんなことはないと思う。たとえば、非障害者が3分もあればお手洗いを済ませられるところ、私なら10分は時間を取っておかねばならないし、パソコンが苦手な人が半日かかってようやくできるものが、私なら5分でできるかもしれない。1日のうちに使える時間は、その人の状況によりまちまちだ。やりたいことがあっても、人によってはどうしても時間が取れずできないこともある。 それを前提にしても、「時間がない」というのは、私に

          「時間がない」を言わない

          心に美術品を

          皇居三の丸尚蔵館で開催されている開館記念展「皇室のみやびー受け継ぐ美ー」を見に行ってきた。 この展覧会は会期が長く、一定の期間で展示内容が変わる。私が見たのは「近世の御所を飾った品々」をテーマに、平安時代から江戸時代に渡る屏風・楽器・日用品・書き物など、国宝も含め様々な品だった。ほとんどが撮影可であり、大喜びで撮影してきたが、結局図録を買った方が早いということになり予定外に購入してしまった。 皇居内に入るなんていうことも滅多にないので、建築物や皇宮警察に思わずときめいてしま

          心に美術品を

          行く道を探す

          日本は比較的バリアフリーが進んだ国だとは言われるが、当事者からすれば不便なことも多い。歩いていけば5分で済むところ、遠回りしたあげく、歩いて行ける人には屋根があるのに、なぜか車椅子ユーザーや歩行困難な人は屋根がなく雨に濡れてしまうようなルート設定がなされていることは少なくない。施工主や設計者になぜ?と尋ねたくなることが何度あっただろうか。 だから、はじめて行く場所や、久しぶりに行く場所は必ずルートを調べておく。ただし、きっちり調べてもその通りにならないことも多く、ある程度の

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          電話、得意ですか?

          劇場への電話連絡を2件した。チケットを発券したらすぐに連絡すればいいのに、明日でいいや…を毎日繰り返し、ズルズルと引き延ばしてしまった。 車椅子で劇場を利用する場合、事前に連絡するようにと公式サイトやチケットに記載がある。案内をスムーズにするため、また車椅子スペースを確保しておくために必要なのはわかるが、公演ごとに毎回となるとやはり負担になってくる。ナビダイヤルだと電話代だってバカにならない程かかる。観劇は私ひとり、入退場時だけヘルパーさんを入れさせてもらえるよう頼んでいる

          電話、得意ですか?

          育てたように、子は育つ

          たまたまこうして映画の話が続いてしまうが、ひょんなことからヘルパーさん2人と洋画の話題になった。2人ともケビン・コスナーを知らないという。すぐにスマホで検索し、ケビンの写真や、代表作『アンタッチャブル』や『ボディーガード』の話をしたが、アンタッチャブルといえば芸人コンビが出てきてしまうほど今一つピンときていないし、ボディーガードにしたって「そんな映画があったような気はするけれど…」という程度だった。 聞けば洋画を観る習慣があまりないとのこと。時々ふと観てみようかなという気に

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          贅沢か、ささやか

          そんなわけで先日は映画を観たものの、そしてそれなりに楽しめたものの、今一つしっくりきている感じがしていない。 ちなみに映画については昨日書いている。 私の日々の生活時間は決まっていて、それは訪問してくる人、つまりヘルパーさんが来ない日曜日であってもスケジュール通りである。 我が家では「起きたいときに起きる」とか「お腹が空いたら食べる」とか「眠くなったから寝る」などという習慣がない。よほど具合の悪いときであっても一旦決まった時間に起きるし、決まった時間に食事を摂る。就寝時間は

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          「東京的」なアニメーション映画

          新海誠監督の『すずめの戸締まり』を観た。新海監督の作品は『君の名は』『天気の子』に続く三作目の視聴となる。アニメに造詣が深いとはけして言えず、アニメを観ることに多少抵抗のある私だが、『君の名は』の透明感のある映像美に圧倒された。 映画のレビューについては割愛しよう。私は作品のレビューが得意ではなく、また私の文章力では感じたことを伝えられない。 ただ新海監督の作品については少し書きたいことがある。 私が観た三作品に関してである。 彼の作品を「東京的」だと形容したい。 私は新

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          有名人でもあるまいし、私が書いたものなんてたいした興味は持たれまい。人にアドバイスするような偉い立場でもないし、まして今流行りのインフルエンサーでもない。だいたいインフルエンサーってなんだろう。個人的宣伝係ではないの?と思っているような時代遅れのおばちゃんにはよくわからない。とにかく、身体障害というちょっと人とは違う属性があるだけで、名もない普通の人間だから、特別に関心を寄せる誰かがいるわけではないと思う。 ただ、時々思いの外読まれていることに驚く。 今朝スマホでnoteの

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          笑いたいけど笑えない、でも笑ってほしい話

          母が人生2度目の帯状疱疹に罹った。 わき腹が痛いと言い出して、若い頃に患った膵炎(疲れると今でも痛むようだ)を疑い、次に捻った等何らかの物理的な痛みを疑い、そうこうしているうちに赤い発疹が出た。私は最初の帯状疱疹の皮膚状態も見ているので、これはもしやとすぐに思った。 母も私もすぐに病院に行けるわけではない。1度目のそれの時は剣山で刺されたような眠れない痛みと言っていたが、今回は幸い、痛みも痒みも我慢できない程ではないらしい。そんなわけで、私の外出日に合わせて、ちょうど良い場

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