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充実感を求める

ある女性に「推し活」についての質問を受けた。
私は”推し”という言葉があまり好きではないが、尋ねられた目的はそこではないので、とりあえずは推し活という言葉をそのまま使って彼女に返答した。

話を続けてみると、彼女には夢中になれる何かを探しているようだった。たとえば趣味とか、情熱を持って打ち込める何かだ。子供の頃から好きだった物事や、やってみたいことを尋ねても、すぐに返事が返ってこないところを見ると、物事に興味を持てないということと、とりあえず何かをやってみるという2点が足りていないように思える。
彼女が好きな食べ物や飲み物を極めてみるということや、仕事をとことん極めてみるということを提案してはみたが、社交辞令的に返事はするものの、彼女の中でストンと落ちるものはなかったようだ。

もったいないなと思う。
働いていて多少でも自由に使えるお金があり、自分の時間があり、何より五体満足な身体で、やってみようと思えば何でもできるはずなのに、夢中になれるものがない、興味をそそるものがない、やってみようとしない、何が躊躇させるのかはわからないが、それはとてももったいないことだ。
やるやらないは別として、通信教育なりカルチャーセンターなり、資格取得やスポーツ、何かを始めてみたいなと思ったその時に検索ぐらいはできるはずなのにと私は思う。
しかし、何かしてみたいけれど行動に移せなかったり、何かに興味が持てないという人は、私が思うより多いのかもしれない。

好きなものがある人の目はいつもキラキラしている。好きなもの、夢中になれるもの、それがプライベートであれ仕事であれ、そういうものがある人は恵まれているのかもしれないし、きっと日々充実感で満たされているだろう。
「充実感」の定義は様々あるが、一瞬一瞬が愛おしく感じられること、未来が待ち遠しくなること、それらの感情・感覚を通して生きている実感が得られることなのだと思う。そして自分を夢中にさせられるものと出会えた人は幸運なのかもしれない。私もその一人である。

ちなみに、彼女の今年の目標は「充実感」だそうである。
彼女の「一歩踏み出してみた」という報告が、とても待ち遠しい。

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