【2022年5月版】最新VPSツール比較とARマルチプレイ技術について
こんにちは!Graffity代表の森本です!
Graffityでは「最短3か月で“心を動かす”ARエンタメ」をコンセプトに、AR技術に特化したエンタメの企画・開発と、DX化を支援するスタジオ「Graffity AR Studio」を運営しております。
そんなGraffityでは日々VPSをリサーチしております。
今回はVPSツール比較とARマルチプレイ技術についてご紹介したいと思います。
VPSとは?
VPS ( Visual Positioning System )は、次世代位置情報システムです。
GPSでは緯度・経度・向きを取得できておりましたが、VPSでは6DoFで位置情報を取得することができます。
VPSで可能なこと
VPSを活用することで様々なことが実現可能です。
・空間に情報を保存することができる
VPS技術で最も利用されている機能です。物理空間の特定の場所に情報を保存することができます。物理空間に連動した様々なコンテンツを設計可能です。
・メッシングとオクルージョン
一部のVPSのツールのみが対象となります。機械学習を利用し、物理空間の地形を認識することが可能です。
上記の技術により、オクルージョンという物理世界を認識し3Dモデルと現実空間をうまく融合させ、奥行きを表現することができます。
・マルチプレイ
VPSを活用し、リアルタイムに自己位置を6DoFで共有します。複数のユーザーが自分の位置を共有することができ、物理空間でのお互いのスマートフォンの位置を正確にトラッキングすることが可能です。
【2022年5月更新】 VPSツール比較
海外企業中心に様々なVPSツールが提供されています。
特に2022年では、以下のVPSツールが新しく提供されました。
・Snap - Custom Landmarker
Snapが提供するVPS機能です。ユーザーはLiDARが搭載されたスマホを利用し、Snapchatを利用し簡単に物理空間をスキャンし点群を作成可能です。その後、Lens StudioにてAR Effectを追加することができます。Snapchatを利用しノーコードで実現できる画期的なVPSツールです。
・Niantic - Lightship ARDK VPS機能リリース
VPS企業である6d.aiを買収して実現しました。IngressやPokemonGoのプレイヤーランクが高い人のみが申請できるWayspotのみでVPSを利用することができます。もちろん開発目的としてプライベートWayspotを追加可能ですがパブリックに利用することはできません。
対応端末は
・iOS 11, iPhone 8 and above
・Android 7 Nougat (API level 24), see ARCore Supported Devices
・Google - ARCore Geospatial API リリース
Googleのストリートビューのデータを活用して制作した点群データを利用したVPS機能。基本的には屋外で利用可能です。
2022年5月までに提供された主要VPSツールを含めた比較マップを作成したので公開します。
ARグラスを活用したVPSの活用では、Immersalが最も活用できるVPSツールでありますが、スマホでは屋外ですとARCore Geospatial APIが最も使いやすいと考えています。
また、Snapchatが普及している地域ですとノーコードでVPSを利用できるのでSnap Custome Landmakerを利用するのをお勧めします。ただしLiDAR端末のみで利用可能なため対応端末は限定的です。
Niantic Lightship ARDK の VPS機能は、Wayspotへの登録がシームレスになれば使いやすくなると考えています。
VPSを活用したAR企画の技術選定について詳細を相談したい場合は、AR Graffity Studioの公式ページからお問い合わせください。
ARを活用したマルチプレイ体験について
ARを活用したマルチプレイ体験を詳細に解説します。
まず、ARを活用したマルチプレイは、スマホの自己位置を6DoFでリアルタイムに共有することで実現できます。
アプローチは3つあります。
・マーカーベース
・スマホマーカーベース
・VPS
2022年に、マルチプレイを実現できるVPSツールが多く発表されました。しかし、VPSでマルチプレイを実現する際の課題はいくつかあります。
・マルチプレイを開始するまで時間と精度
・事前にスキャンした場所でしかできない
・マルチプレイ開始までのUXをユーザーが慣れていないこと
・対応しているスマホが限られていること
などなどです。
よって、弊社が独自で開発しているスマホマーカーベースのARマルチプレイ技術が現状でもベストだと考えています。
スマホマーカーベースのARマルチプレイ技術
VPSと比較し、スマホマーカーベースのARマルチプレイ技術は、
・マルチプレイを開始するまで時間は1秒以下
・マルチプレイ体験開始までのUXはスマホのマーカーを読み取るだけ
・70%以上のスマホに対応
の3つの特徴があり、VPSの技術が発展してもなお利用される技術だと考えています。
弊社はスマホマーカーベースのARマルチプレイ技術にいち早く取り組んでおり、特許を取得しております。
ARシューティングバトル「ペチャバト」・「Leap Trigger」にも搭載されており、多くのユーザーにすでに利用されているマルチプレイの技術です。
多くのユーザーに簡単にマルチプレイを体験していただきたい場合は、ぜひ弊社にお問い合わせください
最後に
Graffityでは、このようなVPS技術や独自ARマルチプレイ技術を活かし「最短3か月で“心を動かす”ARエンタメ」をコンセプトに、AR技術に特化したエンタメの企画・開発と、DX化を支援するスタジオ「Graffity AR Studio」を運営しております。
これまで累計23万ダウンロードを突破したARシューティングバトル「ペチャバト」や、グローバルに展開しているARシューティングバトル「Leap Trigger」など、ARゲームを開発・運営しており、これらの知見を活かし、スピード感を持ってARを活用した“心動かす”エンタメの企画から運用までを、ワンストップでサポートいたします。
スピード感を持って仮説検証を通してAR体験をブラッシュアップしたい企業様はぜひ「Graffity AR Studio」へお問い合わせください。
また、VPSを活用したARエンタメのユースケースを一緒に作りたい仲間も募集しています!
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