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ひとつ屋根のしたに家族と商売が共存する。家業エイドのイラスト&ロゴ制作秘話

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グラフトプレナーが運営するオンラインコミュニティ「家業エイド」に新しくイラストとロゴができました!賑やかで可愛らしい家業を手伝う親子のを表したイラストと、「家」の形に特徴のあるロゴ。その制作をしてくださったデザイナー・イラストレーターのちゅうかんさんに、その制作について聞きます。

大島紬の職人、絹製の布繊維工場。布にまつわる私の家業

——ちゅうかんさんにも家業があると聞いて、そのお話から聞いてみたいです。

「私の家業は全て布にゆかりのあるものなんですよ。父方の祖母は鹿児島で大島紬という伝統工芸の織物の職人でした。母方の祖父母は絹製の布工場。その影響を受けたのか、母は家庭科の先生をしていました。繊維工場については私にもうっすらと記憶があって、工業用ミシンに向かう祖母の背中におんぶしてもらっていたのを覚えています。その影響もあってか、美大で工芸の授業を受けたり、作品に刺繍を使ったりしていました。」

——今も工芸をやっているんですか?

「趣味の範囲なのですが、好きなんだと思います。着物の先生に、和裁を習い、浴衣を作ってみたこともあります。和服を着るのも好きですね。身長が低いのもありますが、洋服を着ている時よりもしっくりくるんです。これも少しは家業の影響があるのかな。」

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▲和裁を習ってご自身で手作りした浴衣。

——今回、家業を持つ人のためのコミュニティ「家業エイド」のためのイラストやロゴを作られたとのことなのですが、現在はどんなお仕事をしているのでしょうか。

「本業ではITサービスのデザイナーをしています。STORESという誰でも簡単にECサイトを作ることができるというサービスなのですが、そこでサービスの周年のビジュアルを作ったり、フライヤーを作ったりしています。サービス本体というよりは、その手前でユーザーとの接点になる部分のビジュアルを担当することが多いですね。そして、副業で今回のデザインをはじめさまざまなデザインやイラストを請け負っています。自分ができることの幅を広げるために副業をやっているつもりです。」

多様な現在の職業観と家業を手伝う
化学反応を描いたイラスト

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——できあがったイラストをみて、いろいろな犬の親子が活躍している様子が可愛らしくもあり、新鮮でもありました。犬をモチーフにした理由はあるんでしょうか?

「動物がいいなというオーダーをいただいたこともそうですが、職業に性別は関係ないという考え方がもっと浸透してきて多様性が重視される現在の世の中で、人をモチーフにしないことにしっくりきて動物で描いてみることにしました。なかでも犬は見た目にわかりやすく種類がたくさんいて、さまざまな家業の彩を表現するのにぴったりだったかな。」

——それに、さまざまな手伝い方をしている家業を持つ子供たちが楽しそうに描かれているのも印象的です。

「これは、グラフトプレナーのnoteを読んでインスピレーションを得ました。家業を継いでいなくても、ITや持っているスキルを駆使して家業を手伝っている様子がいい化学反応だなぁと思って描き込んでいます。」

——技術的にはこだわったところはありますか?

「いろいろな家業を描いて賑やかな印象になったので、あえてアウトラインを使わず塗りで表現することで引き算をして見やすくなるようにしたところですね。」

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▲イラストのエプロンやノートパソコンなどはあえてアウトラインなしで描かれている。

家業はひとつ屋根のしたに家族と商売が共存するのがアイデンティティ

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——ロゴのデザインは振り返ってみていかがでしたか?

「はじめ手描きでとオーダーいただいたんですが、それと大人っぽい印象を残すバランスに苦労しました。最終的にはとてもいい形になったと思います。」

——ロゴに込められた意味もお伺いしたいです。

「このロゴは、家という漢字のウ冠の部分が特徴です。私の親戚がやっている家業を見渡してみると、家の敷地内に作業場があったり、工場があったり、売り場があったり。そこからひとつ屋根のしたに家族と商売が共存しているのが家業のアイデンティティなのではないかと考えました。なのでそのひとつの屋根をこのウ冠を特徴づけることで印象的にし、写真やステッカーなどのCIにも展開できるようなデザインにしています。」

——このクリエイティブの制作を振り返ってみていかがですか?

「とても満足しています。在宅で仕事をすることが増えて、夜中や明け方に散歩をしているのですが、この仕事をしてみて私のまちにもたくさんの家業があることにも気づかされました。朝方に小さな明かりがついているのを覗いてみると、お豆腐屋さん、新聞屋さん、酒屋さん、八百屋さん。ひとつひとつに家業が脈々と受け継がれていることに気付きます。そんなひとつひとつの家業にこのロゴが寄り添って、コミュニティと一緒に成長していけたらいいなと思っています。」

(文:出川 光)



最後までご覧いただきありがとうございます😊

本記事の内容・表現は、取材当時の"瞬間"を『家業エイド』視点で切り取らせていただいた、あくまで家業を通して皆様が紡いでいる物語の過程です。皆様にとっての「家業」そして「家業との関係性」は日々変わりゆくもの。だからこそ、かけがえのない一人一人の物語がそれを必要とする誰かに届くことを切に願っております。

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