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剥がし剥がされて生きるのさ

同志Aからのお題:私のカルト・スター


4人の候補者と背後に控える長老たちのすさまじい権力欲が可視化された自民党総裁選2021。有力者たちは、国会議員に電話をかけては「君は選挙強かったっけ?」とあっちの陣営から引き剥がし、「応援しなかったら、どうなるか分かってるよね」とこっちの陣営を切り崩すという。恐ろしや。

結果、冷や飯を食う羽目になったのが、河野“ブロック”太郎氏。レースの前評判は高かった。しかし票欲しさに脱原発や女系天皇などの独自路線を封印したのはよくなかった。「アベを向いて歩こう」と日和ったか。作戦は悲しいほど裏目に出て、他の候補者に票が流れる“自爆”要因の一つになった。

手塚キャラの「アセチレン・ランプ」に似ている河野氏。ランプは手塚治虫先生のスター・システムの中で、各作品でさまざまな役を演じ分ける「俳優」で、悪役を中心に、善玉、老け役、女装…何でもござれ。でも河野氏には演じ分ける必要がないので、自分の信じる道を行くべきだった。

マイ・ウェイを行く人といえば、藤子不二雄A先生の「ひっとらぁ伯父さん」を外すわけにはいかない。カルト・スターにして内角ギリギリの過激キャラだ。

ある日、平和な町やってきたのは、某総統そっくりの伯父さん。小池家の四畳半で下宿を始めると、少年たちを組織化して手兵の「黒シャツ隊」にしたり、ダメリーマンをギャンブルの沼に落としたり。毎晩大音量でワーグナーのレコードをかけては悦に浸るが、機嫌を損ねる人には容赦ない。

心の決めたままに突き進む伯父さんは、そんなこんなで町の人々の心を掌握していく。河野氏も総裁や内閣トップの座を狙うのなら、ブレてはならぬ。(※伯父さんの思想は真似ないように)

ということで、今日は大槻ケンヂ師の「人として軸がぶれている」をリクエスト。

♪ブレブレブレブレブレまくって〜

あああ、敗軍の将の傷口に塩を塗るような「涙のリクエスト」になってしまった。涙がこぼれないように、上を向いて歩きませう。


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