坂本桃子

自称・奇祭ハンター。熊本の田舎の小さな集落に残る小さなお祭りや伝統風習を研究調査中。郷…

坂本桃子

自称・奇祭ハンター。熊本の田舎の小さな集落に残る小さなお祭りや伝統風習を研究調査中。郷土のおやつや食文化が大好き。現在、水俣市で子育てしながらフリーライターのお仕事してます。noteでは他のSNSにはあまり書かない夫婦のことや、子育てのことも綴ります。

マガジン

  • みなまたの食卓から

    愛しいはずの食べもので苦しんだ、辛い事件があった水俣だからこそ、今となっては日本一安全で幸せな食卓を楽しむことができると思っています

  • 集落でひっそり続く奇想天外なおまつり

    主に熊本県の中山間地域、山奥の集落で今でも続く ちょっとびっくり?「奇祭」ともいえる小さなちいさなお祭りのレポート

  • いつまでも"ひよっこハンター桃子"の欲張らない狩猟日誌

    ハンターだったじいちゃんの影響を受け、20代で狩猟免許&猟銃所持許可をとったものの、なかなか獲物をゲットできない(というかそこまで獲りたい欲もない)私の狩猟日誌です

最近の記事

「食べて祀って~小さな村の祭りとお供え物~」【出版のお知らせ】

この度、図書出版弦書房さんより、本を出版することになりました。来月、6月末の刊行予定で現在、予約受付中です。 目次 はじめに―まつりを創る心 第Ⅰ章 里のまつり 1  きゅうりとニンニク味噌 きゅうり祭り( 小川内地区) 2  みょうが饅頭 百万遍(渋利地区) 3  みょうが饅頭 だご盛り(上葉木地区) 4  しば巻き団子 お盆の精霊送り(坂本各地) 5  こんにゃく こんにゃく祭り(上鎌瀬地区) 6  甘酒 甘酒盛り(上葉木地区) 7  煮しめ 願解き(上鎌瀬地区) 8

    • 一年前に観たシスコ展のことを今更、

      昨年、2022年2月~4月に熊本市現代美術館で開催された「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない! 人生絵日記」 に行ってきたのですが…ほんとにほんっとに感動してしまったこのシスコさんの作品展。 で、何で一年も前のことを今更!?という話なわけですが、なんとこの4月から宇城市の不知火美術館にて再びシスコワールドが楽しめる!との噂を聞きまして。これまじでみんな行って欲しいので、シスコさんの作品をチラ見せしたいと思います。 不知火美術館でのシスコさんのイベント詳細

      • 台風明け、彼岸入り

        今回ばかりは、と多くの人が身構えた台風14号。 我が家はそこまで神経質にはならなかったものの、停電はするだろうなということで、電池を多めに買ったくらい。 ガスコンロある、水湧いてる、米つくってる、トイレはぼっとん。(笑) 極めつけは、自宅敷地内に無造作に生い茂りまくってる雑木林…というかジャングルに近い大樹、竹林。 これが良い感じに防風林になるので、そこまで風を感じないのです。 人々は、我が家の荒れ果てた土地を見てディスりまくり、集落では結構やばい移住者扱いですが、

        • 私の知らないじぃちゃんが、世界にはたくさん。

          実家のじぃちゃんが亡くなって4ヶ月以上過ぎた。 未だに実感はない。 最後の1年くらいは全く会っていなかったし。 実はじぃちゃんが亡くなってから私は一度も泣いていない。 悲しくないわけじゃなくってもちろん悲しいし寂しいし。 だけどなんだろう、不思議な安心感というか。 生きてても死んでもあまり、変わらないんだよなあ。 じぃちゃんはじぃちゃんにしかできない、私への特別な眼差しというか。 なんか分かんないけど護ってくれているという絶対的信頼感。 無口な人だったから言

        「食べて祀って~小さな村の祭りとお供え物~」【出版のお知らせ】

        マガジン

        • みなまたの食卓から
          0本
        • 集落でひっそり続く奇想天外なおまつり
          1本
        • いつまでも"ひよっこハンター桃子"の欲張らない狩猟日誌
          0本

        記事

          その時、私の人生と交わった。肥薩線、3つのエピソード【②21歳編】

          令和2年の大災害により、大きな損害を受けたJR肥薩線。今、肥薩線は岐路に立たされている。肥薩線の未来が変わろうとしている。それが嬉しい方向へなのか、悲しい方向へなのかはまだ分からない。 だけど思い返すと、私の人生は間違いなく、いくつかの場面で肥薩線と大きく交差していたと気付く。 今回は、シリーズの②21歳編となります。 エピソード①はこちら↓ 大学4年のゼミ旅行、行先は 2011年、夏。21歳の私は大学4年生。 大学生最後の夏休み、所属するゼミのメンバーと先生と一緒に熊

          その時、私の人生と交わった。肥薩線、3つのエピソード【②21歳編】

          水俣、石飛の森で。

          先日、水俣の山間部の森や自然のことを知り尽くした『森の番人』の師匠のお誕生日パーティーが、とある森の中で開催された。 師匠はニホンミツバチの養蜂、罠での狩猟、とにかく自給自足でなんでもつくって、いつも水俣の自然に溶け込むように暮らしている。 師匠を尊敬する地元の若者で盛大にお祝いを。 この度めでたく70歳を迎えた師匠。 長生きしてね。 まだまた学びたいことが山ほどあります。 森や自然の恵みをいつも身近に感じる暮らし。 たくさんのありがとうを。

          水俣、石飛の森で。

          その時、私の人生と交わった。肥薩線、3つのエピソード【17歳・21歳・27歳】①17歳編

          はじめに JR肥薩線が私のふるさと、熊本県八代市坂本町に開通したのは明治41年(1908年)のこと。 それから112年後の2020年、あのような未曾有の災害が地域を襲うとは、誰が想像していただろう。 あの日から、肥薩線は時が止まってしまった。当たり前に毎日走っていた、たった1両の白いワンマン電車も、観光列車として人気だった「かわせみ・やませみ」も、肥薩線の顔とも言える「SL人吉号」も、いくら沿線で待っていてもやってくることはない。ひっそり静かな坂本の沿線にカンカンカン、と

          その時、私の人生と交わった。肥薩線、3つのエピソード【17歳・21歳・27歳】①17歳編

          1月5日の総供養 【熊本県八代市坂本町・上鎌瀬地区】

          ●踏み潰された河童の供養? 正月気分がまだまだ明けない、1月5日に毎年必ず行われている、球磨川流域の小さな集落の伝統行事「総供養」。 由来は、この地域に残される昔話から。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ある時この付近の村人が近くのお寺にお参りに行っており、集落はほとんど空っぽ。 するとそれを見た村人がどうしてもお寺に居た村人たちを振り向かせたくって、 「お〜い、火事だぞ〜」と嘘をつく。 すると、お寺にいた村人たちは目の前の球磨川を渡って集落に帰ろうと大慌てで渡

          1月5日の総供養 【熊本県八代市坂本町・上鎌瀬地区】

          note再スタート!「はじめまして、」の回。

          noteを数年ぶりに開きました。 結婚する直前まで少し更新していて、ちょっと恥ずかしい投稿をたくさんしていたのですが、笑 心機一転!すべて削除して再スタートしたいと思います。 SNSはもっぱら、instagramがお気に入りで、 facebookはもう10年以上やっているけどここ数年は飽きちゃったなあ~と思っていて、でも7月の熊本県南部豪雨でまた活用しています。 twitterはあまり私には向かなくって、ついに先日スマホの空き容量の関係で一度アンインストールしたら、

          note再スタート!「はじめまして、」の回。