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35歳定年説って本当??

私が社会人としてのキャリアをスタートさせたのも、
SE(システムエンジニア)でした。

その頃から都市伝説のように言われていたことがあります。
それは・・・

SEって35歳が定年らしいよ

え!?うそ!?
そんなこと信じられない!!

そんな風に疑っていたのですが、今ではなんとなく分かります。
だからこそ、あえてこう言いたいのです。

SEって35歳あたりが分岐点らしいよ」と。

なぜそんな風に言うのかという点について、
今回は3つにまとめて、掘り下げていきたいと思います。

1.技術の移り変わりが激しく、早い。


PHS、ガラケー、スマホ(4G)、スマホ(5G)・・・
私たちに馴染みがある携帯電話だけでも、
10年ちょっとでこのような変化を遂げています。
扱う情報も、文字から画像になり、今や動画が当たり前。
データ量だけでも比べ物にならないくらい増えています。
そして、それを保管しているサーバも、
それらをコントロールするプログラムも、
全ての技術がどんどん変化しています。

システムに携わる者には、「現状維持」というものはなく、
常に新たな技術などを学び・吸収していく必要があり、
様々な変化に臨機応変に対応していくことが求められます。

20代の頃は苦じゃなかったとしても、
年齢を重ねるにつれ、しんどくなってきたりします。
ここを踏ん張れるかどうか。
このあたりが壁になるケースもあります。

2.SEはプログラムを作るだけが仕事ではない。


SE=プログラムを作る人というイメージがあるかもしれませんが、
好き勝手にプログラムを作っていいのは趣味の範囲までです。

会社がやろうとしていること、実現していきたいことをもとに、
関係する方々に営業をかけたり、要件を練ったり、
予算を確保したり、システムの仕様を考えたりと、
プログラムに至るまでにやらなければならないことが非常に多い。
そして、この部分がとても重要で肝になる部分だし、
何よりも重い責任を背負う部分になります。

だいたい、業界で10年もやっていると、
これらの業務を任せることができるかどうかという点が、
1つのポイントとなってくるわけです。
その節目が35歳あたりに来ることが多いのです。

「こんなのやりたくない!」

そういう悩みにぶつかるのが35歳あたりになります。
ここを乗り切ることができずに、
次々と会社を退職していくというケースが多いのです。

3.年齢に応じて求められる役割が異なる。


企業がプログラムを作る方に求めること。
・最新の技術
・開発のスピード
・肉体的なタフさ

20代と30代を比べてみるとどうでしょうか?
誰が見ても20代の方がいいと思いますよね。

自分自身が続けていきたいと思っていたとしても、
企業側から求められなくなったら仕事は続けられません。
また、「より安い単価で、より少ない人数で」という風潮は、
どの企業にも未だ根強く残っている気もしています。
そうなると、余計に20代が主力になってくるわけです。

しかし、本当に30代以降には活躍の場がないのでしょうか?

そんなことはございません。
ちゃんと活躍の場はあるのです。
しかし、今までと求められる役割が異なります。

ここから先、企業が求めること。
・新たな事業のアイデアを生み出し、形にする
・取引先、お客様も含めた関係者とより良い関係を築ける
・社内のプロジェクトを円滑に回すことができる
・部下などのメンバー育成もできる

このように、視座を一段階も二段階も引き上げ、
会社全体に貢献していけるような役割が求められます。

こうなってくるとSEではなくPMなどと呼ばれたり、
課長や部長など役職についたりするケースが増えてきます。



どうだったでしょうか?

SEの35歳定年説。

私としては、そこまで気にしなくていいと思っています。

どんな業界で働こうが、どんな仕事をしようが、
年齢や経験に応じて役割や仕事内容が変わっていくというのは、
当たり前のように起こります。

そのためにも、変化しながらも活躍していける。
そんな自分自身をつくっていくことが大切だと思います。


もし、どうやってつくっていけばいいのか分からない、
一人で考えていると不安になるなどがあるようでしたら、
気軽な気持ちで相談していただければと思います。

まずはざっくばらんな話からでも。
それがきっかけとなり、この先に繋がればいいですね。

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