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タイビエンナーレ訪問記(2)

前回のノートでタイビエンナーレのビーチエリアについて書いたので、今回は、クラビタウンエリアについて詳しく紹介したいと思います。クラビタウンエリアは、4つの展示エリアから構成されています。クラビタウンの北部・南部地区とカオカナップナーム(Khao Khanab Nam)とコクラン(Koh Klang)です。

今回アオナンビーチのホテルに宿泊したのですが、アオナンビーチからクラビタウンまでは車(タクシー)で40分くらい、値段は500バーツ(1,750円位)、ちなみに帰りはバイクの後ろに乗せてもらったので値段は200バーツ(700円位)で収まりました。バスもあるらしいのですが、時間とバス停の場所がよくわからず断念しました。(バスだと50バーツだそうです)

まずは、クラビタウンの北部エリアから。ここは川沿いにいくつかの作品が展示されていて、あとは街中に何点か作品が展示されています。川沿いの作品で印象に残ったのが、Kamol TassananchaleeのTwo Visons of Wonderlandという下記の作品です。川(Krabi River)と街の間にあって、クラビの街をもっと観るように促す作品との意図が込められているそうです。(今回のビエンナーレの副題は、"Edge of Wonderland"です)

もう1つ、川沿いで印象に残ったのが、Yang ZhenzhongのTo be or not to beという作品。 バニヤン(Banyan)の木を逆さまに植えただけなんですが、自然、植物が異常な環境で如何に育つかという事に対するチャレンジなのだそうです。

川沿いから離れて、街の中を少し歩いたところに小さな池?があり、その近くに2つの作品が展示されています。その1つが日本のAki InomataのHow to Carve a Sculptureです。ビーバーとの共同作業による作品ですが、実際、展示されている場所にうまく馴染んでいていい感じを出していました。

次にクラビタウンの南部地区です。ここはタラパーク(Thara Park)という川沿いの公園内に作品が展示されていて、結構それぞれ印象的でした。まずは、Vichoke MukdamaneeのStory of Loveという作品。Nagaという大きな蛇の形をした神話の生き物とローカルの人間の恋の物語に着想を得た作品だそうです。色彩と模様が印象的でした。

次に公園内の池にあるChong Boon PokのWandering at the Edge of Wonderlandです。東南アジアの漁村に見られるJettyという構造物に着想を得た作品で、この上が迷路になっていて歩いて池を渡れるようになっています。

その隣にあるのが、オーストリア人?と日本人のアーティストデュオMayrhofer-OhataのNobody Noseというコミカルな作品。架空の鼻のキャラクターは環境に人の目を向けるためのものだそうです。

タラパークでもう1つ印象に残ったのが、Dusadee HuntrakulのI'm waiting on for the future of more water to come という作品。かなり上の方にプールの飛び込み台のようなものがある作品ですが、地球温暖化によりいずれ海面があの位置まできたらという事を指しているようです。(クラビは以前津波の被害を受けており、その事も少し想起させているのかとも思いましたが)

少し長くなったので、クラビタウンエリアの他の2箇所については別のエントリーで書く事にします。

続きはこちら。


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