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日本の大手メーカーで航空機の製造を担当しているサラリーマン。 茶道の素晴らしさにいつし…

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日本の大手メーカーで航空機の製造を担当しているサラリーマン。 茶道の素晴らしさにいつしかハマってしまい、日常から宇宙に繋がる禅の心得が繊細に織り込まれた素敵な世界観を言葉にして伝える事が出来ればと思っています。

最近の記事

お茶室という存在

茶道に少しでも興味ある方であれば、茶室というものがあって、そこに”躙口(にじりぐち)”という入口がある事をご存知の方も多いと思う。 茶室の外からは入りづらい、半畳もないほどの小さな入口である。 ここではお侍さんも殿様も刀を置き、立場の違いも越えて亭主の出す茶を平等にご馳走になるのが大切。とずっと以前歴史の先生が話されていて、そうなんだ、と思った記憶があった。 家元のお宅にも当然ながら茶室があり、躙口があった。そこで言われたのは、「この入口は何だと思いますか?」 「。。。え

    • 茶道と竹のつながり

      これはお茶を入れる茶杓(ちゃしゃく)、そして、これはお茶を点てる茶筅(ちゃせん)、お湯を注ぐ柄杓(ひしゃく)も。。 「どれも竹で出来ているけれど、なぜだかわかる?」 先生は少し微笑みながら話しかけてきた。 竹?手触り?? 困った顔の自分に先生はゆっくりと説明を始めた。 「あなた七夕の時にも笹の葉に願いを書いて飾るわよね。あれも竹。 竹は土から天に向かって見上げるように高く育っていくでしょう」 「そうやって人の届かない天に向かって真っ直ぐに伸びていく、その先にあるのが宇宙。

      • 茶道の一期一会と命

        自分は名古屋に住んでいて、家元は東京におられたため、お会いするのは1ヶ月に1回くらいのペースだった。 そして何度目かの稽古の時に、先生がまた、じっとこちらを見て言われた。 「いつもお時間頂きありがとうございます。こうやってあなたの時間を頂くという事は、あなたの命の時間を頂いているのと同じ事。私も同じように命の時間を削ってお稽古をしますので、今この瞬間死ぬ気で取り組ませて頂きます。あなたもそのつもりでお願いします。」 そういう事か。。ただ稽古という時間に一生懸命力を注ぐの

        • 自己紹介(茶道を始めた訳)

          茶道を始めたのは、もう15年くらい前に遡ります。会社の仕事をこなしながら、独立に興味があった自分は、経営についての勉強会に参加していて、そんないくつかのセミナーでたまたま隣に居合わせたのが大和流茶道の家元、須永有輝子先生でした。 一度お試しで茶道の作法を学びに伺ったのですが、その教えはとても素晴らしく、心の奥深くに触れるものでした。 こんな素晴らしい文化があるのならば是非自分でもお茶を習う中で、新しい気づきを得たい、と思うようになり先生のご自宅のお茶室へ通うようになりまし

        お茶室という存在