緑のイルカ

映画、本、音楽、なんでも気が向いたら書きたい。

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『ガタカ』は私たちの未来なのだろうか

現在Netflixで、私の大好きな『ガタカ(原題:GATTACA)』(1997)が配信されています! ということで・・・時には『ガタカ』の話をしようか〜♪ (※大まかではありますが物語の内容に触れているので、何も知らずに観たい方にはオススメしません!) 1. 『ガタカ』との出会い私は、大学生になったばかりの2017年の夏に、この作品と出会いました。きっかけは、従兄弟の映画好きな幼なじみにオススメされたから。 『ガタカ』を私に薦めてくれたその人は、ただ「これを観ると、何だか

    • Keali'i Reichel 2024

      That night was literally a night to remember. The tour title was “Mele & Mo`olelo” which means song and story. He said this time with much smaller venue size than before ( only 400 ppl?!), he wanted to make some difference, and that was t

      • 3/26 Hula

        今日からプイリの曲がスタート。 イプに続き、叩き方の癖を直すところから始まるのでなかなかキツい。 ☆プイリ 注意 イプにしてもプイリにしても、癖/スタイルというよりかは、前に所属したハラウであまり細かく指導されなかっただけで「何となく」やっていた部分を指摘されているので、新たな気持ちで慣れていくしかない。 肘開く 腕上下させない 打点立てる (プイリを寝かしすぎ) (特に)左手首が硬い。手首でプイリを下す練習が必要 ☆ベーシック 注意 ベーシックにおいても、指

        • 3/24 利休忌の供茶

          旧暦2月28日に千利休は亡くなった。 今で言えば3月下旬に当たるだろうか。 利休忌には、床に千利休の坐像の軸を掛け、 菜の花を供え、供茶をする。 ☆供茶の手順 途中までは通常の薄茶の手順に則る。 持ち出したお茶碗を温めるお湯を入れ、茶筅通しを上下「コトリ」まで終わったらそのままの状態で両手で建水の上に上げる。 棚正面に向き直り、羽を両手で取って天目茶碗を持って点前正面にまわる。 4分目ほどのお湯で茶碗を温める。温まったら、お茶を入れる分のお湯を注ぐ。 *柄杓は少し高

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        『ガタカ』は私たちの未来なのだろうか

          茶会の意味とは

          ☆久しぶりに先日、お茶会にお手伝いとして参加させていただく機会を得た。 大学を卒業してからというものの、コロナの影響があり、お茶会の開催が自粛された時期が続き、開催側として参加することはもちろん、客として参加する機会も限られていた。 だんだんと、そんな日々は過ぎて新しい日常が定着するとともに、お濃茶の席も、新たなカタチで再開されるようになった。 私が参加させていただけたのは、そんな貴重な濃茶席の場であった。 開催地が遠方だったため、朝4時に起き、着物を着て、出かけた。

          茶会の意味とは

          あなたが消えた季節のこと

          9月になると、決まって調子が悪い。 また季節がめぐってきた。 夏の終わりを静かに告げるやわらかな涼風が、胸を吹き抜けていく。 この風の中に、私は死を想う。 地上に出て短くも鮮烈な一生を終えていく蝉たちに代わり、鈴虫の歌が聞こえてくる夕方。 転がった虫たちの乾いた骸を横目に、私はその想いを払おうとする。 だが、うまくできないものだ。 死、とはなんだろう。 あなたがいなくなること。 あなたがもう話さないこと、動かないこと。 あなたの温度を、香りを、失うこと。 あ

          あなたが消えた季節のこと

          【詩】近くて遠いあなたへ

          昼の空の明度を下げて セピアな色味を加えて 雲にほんのり桃色を差して 今、私が帰りの電車から見つめた一瞬の空 そこに浮かぶ月は 白とも黄とも金とも言えぬ 白銀のような、穢れなき淡い輝きがある 月が昇ってからまだ時は浅い まだ手の届きそうなところに、あなたは浮かぶ できもしないような高い目標を目指すことを 月を射る、と言うらしい まだ、みんながあなたが空に昇ったことに気づかないうちには あなたを近くに感じる 今なら、そこに行けるだろうか でも日が沈み

          【詩】近くて遠いあなたへ

          夏の夜に

          目覚ましをかけないで寝てもいい夜。 私の身体は寝ることを拒む。 夜10時からの珈琲も当たり前だから。 寝るための身体の準備をすれば良いものを。 永遠にこの夜が続いてくれるような。 この時間と場所を私の意のままにできるような、そんな優越感が私を満たす。 なかなか眠れない(眠らない?)夜。 身を起こしてぼうっとしてみると、まるで濃紺の夜の海に私の小さな部屋だけが切り出されてあてもなく漂っているような。 そして気づけば、朝になる。 私の部屋はちゃんと、私の家という

          青く、薄暗い日々の残像

          20世紀少年を観た。 初めて観た。原作は浦沢直樹さんの漫画。(原作は少し内容が違うみたい) 映画は三部作、2008〜9年にかけて公開された。当時私は小学4〜5年生、周囲の男子たちがこの映画の話で盛り上がっていたのを覚えている。 「トモダチ」「ケンヂくん」 断片的に聞こえてきた当時の級友たちの言葉を覚えている。 映画を見ていずとも、24歳まで生きていれば、謎のマークをつけたマスクの男や、お面を被った子供たちの不気味なビジュアルは何故だかどこかで目にした記憶がある。

          青く、薄暗い日々の残像

          『君たちはどう生きるか』※自分振り返り用

          アオサギはheron。 英題は The Boy and the Heron。 へぇ。 ↓1.ストーリーを振り返る(途中まで)↓太平洋戦争の最中。 少年・眞人の母のいる病院から火の手が上がる。 燃え盛る炎を自宅から目にした眞人は、寝巻きのままで家から飛び出そうとするが、思い直して着替えてから駆けていく。 火の粉が舞う街を駆け抜ける眞人の叫びも虚しく、母は亡くなってしまう。 その後、父と2人で母の実家のある地に移る。 新しく母になるのは、その妹・夏子。 夏子は、新しい

          『君たちはどう生きるか』※自分振り返り用

          私への失望、重なっていくばかり。

          やらかした、私が全てのトラブルの原因な気がする。 そう思うとき、私の後頭部から頭にかけて、サーっと血の気が引く。 そしてしばらくすると頭がじんわりじんわり痛くなって。 そしてもうしばらくすると胃がキリキリして。 そしてまたしばらくすると下腹部が痛くなって。 自分のやったことに自信が持てないって、良くない。 そもそも自信が持てないような心持ちで、何かに臨むこと自体が良くないのだ。 失敗はある。 そうは分かっていても、そんなことにすら気がつけなかった自分が許せない

          私への失望、重なっていくばかり。

          あなたへの疑問。

          「世界は不幸な人で溢れているよ」 「今日を生きる食糧に窮し、当たり前のように虐げられ、身の危険と隣り合わせで暮らす人々がいるよ」 「それに比べて、あなたの辛さや苦しみは、ちっぽけなちっぽけなもの」 「あたたかい寝床が、美味しいご飯が、平和な日常が約束されているのだから」 明るい空の下で起こる搾取 清潔な都市の、無機質な壁の中で奪われる小さな声 閉ざされた闇夜の密室 誰にも告げず、心の底に沈めて、沈めて彼らは生きてきた 止まったままの時計の世界で、うずくまって泣

          あなたへの疑問。

          【詩】夕暮れの幻想

          きれいな 綿飴のような言葉だけを 紡ぎたくなる夕暮れ むわっと鼻の奥まで温める空気 吹く風が、わずかな夕方の香りを連れてくる 好きだなあ 夏の夕暮れ 薄いピンク 薄い紫 薄いオレンジ 夏の夕暮れは両手に抱きしめられそうに、分厚い感じ この夏が終わるのが、いつも私は寂しい 終わらない夏の夕暮れの国 いつか 行ってみたい

          【詩】夕暮れの幻想

          【詩】蔦

          蔦に覆われた家 深い緑の葉が折り重なって分厚い層をなし その一葉、一葉を風が震わす 安心すら感じさせる束縛が、そこにある 蔦はただ静かに、茎を壁に這わせていく 細いながらも断ち切りにくい 茶と紫を混ぜたような色のその茎を 蔦にこのまま覆われて、陽の光の入らない世界で生きることを選ぶのか それは心地よい過去 変わらぬことへの安易な執着 そのうちお前は窒息するのだろう それすらもまた、恍惚だというのか 目を背けること 耳を傾けないこと 慣れすぎたお前は

          【詩】言葉と上手くつきあえない

          久しぶりに開いたアカウント 心のうちにとどめた言葉 思いのままに垂れ流しそうになる 言葉が流れていく それはどうなのだろう 言葉が溢れていく それはどこへ行くのだろう 何かを期待して 流す言葉は残りつづける 私の知らないところで漂い続ける 私は言葉を大事にしたいと思った 思えば思うほど 言葉の栓はきつく締まり 流れ出ることのなかった言葉たちが 喉元まで溜まり そして気づけば あたりさわりのない発話とと共に 空中に気化していく 思いのままに言

          【詩】言葉と上手くつきあえない

          【詩】夜道にご注意。

          帰り道。 歩きながら手を振るたび、 湿った空気がまとわりつく。 見上げると、正面突き当たりのカーブミラーが 白く曇っている。 いつものように曲がり角を左に曲がったら、 そこにはいつもと変わらない 家に続く道が待っているのだろうか。 誰もいない帰り道。 日は落ち、通りの家々からは食卓の匂いも最早してこない。 街灯の橙の光が、 じっとりとした水気を含んだ夜の空気に ぼんやりと反響している。 昼の世界が気づけば終わって、 いつの間にか知らない夜の世界に迷い込んだのか。

          【詩】夜道にご注意。