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【代表の想い】今年で20周年、会社立ち上げの想いを語ります

みなさん、お疲れ様です。今田です。

グリニッチが大切にしている価値観や、取り扱うブランド、アイテム。そこに込めた想いや背景をみんなとシェアしたい!といの思いから、「greeniche代表・今田が語る」企画第一弾。今回はグッと遡って、この会社を立ち上げた想いについて語りたいと思います。改めて創業時を振り返ると、新たに気付けたり、思い出したこと、今だから整理できた考えもありました。

今年で20周年。創業の想いを語るこのnoteで、greenicheの思想を改めて
みんなと共有したいと思います。

人生の転換期となった、会社員・営業マン時代

自分の能力を高めたい。

広告の営業をしていた、リクルート時代。とにかく忙しくて、毎日深夜残業と飲み会、家には寝に帰るだけ。休日はほとんど寝ているか、仕事の準備か付き合い…仕事は充実しているけれど、プライベートは?という日々を過ごしていました。でも、若い自分にはそれがちょうど良かったのだと思います。なぜならこの会社で働きたいと思った理由は、自分の能力を高めたかったから。ただ楽に稼ぎたい、とかではなくて、「力をつけて、自立できる人間力を身に付けたい」と常に思いながら仕事をしていました。だから日々の心がけでも、販売実績だけをあげるためのテクニックではなく、相手が価値を納得するための知識収集力と説得力、人を引き寄せる魅力や、信頼される力を身に付けたいと思っていました。その目的があったから多少きついことにも"社会勉強のひとつ"と前向きに捉えることができたし、会社を活用して様々なことに積極的にチャレンジすることができました。

テクニックだけに頼りたくなかったので時間はかかりましたが、少しづつ力がついてきて、会社から期待される売り上げを大きく上回る数字も作れるようになりました。同僚や先輩、そして編成・制作チームにも認めてもらう機会が増え、やればやるほど成果も伸びていきます。"売れるテクニック"も少し備わってきている自分に違和感を感じつつも、新しい領域の仕事にも挑むことができるようになっていきます。ただ次第に、自分が元々避けていた「テクニックで売る」という仕事の仕方に片寄ってしまいそうにもなっていました。

「本当にこのやり方を続けていていいのか...?」

仕事が辛いとかプライベートがない、といった悩みではなく、
「この仕事は自分が理想とする未来に向かっているのか?」という迷いが出てきました。

ビンテージテーブルとの出会い

そんな時出会ったのが、ある一つのビンテージテーブルでした。

「寝て、食べて」の場所だけだった部屋に、ある休日に思いつきで購入したビンテージテーブルを迎えると、「壁際の角に間接照明を点けたい」「窓際には観葉植物が欲しい」「本を棚に整理したい」「自分のためのコーヒーカップはこだわりの1つを手に入れたい」と、徐々に自分らしい暮らしの環境が整っていきました。それは心を整えることにも繋がり、例えば道端の花が綺麗なことに気づくようになり、相手の気持ちを理解する余裕ができて人付き合いが良好になり、クライアントが笑顔になれる提案内容を夜まで楽しみながら考えたり、自分の内面が明らかに変化しました。

環境をつくることの重要性

このような私生活での変化をきっかけに、後のgreeniche創業のきっかけにつながる、「日々暮らす環境が人をつくる」ということに気づきます。
そしてそれは振り返ると、仕事において、私が知らず知らずのうちに実践していることでもあったように思います。

リクルート社で働きたかった理由、それは、自立できる人間力をつけたいと思ったから。自分の力を最大限に発揮して、本来持っているだろう(可能性)の力を高められる環境のある会社だと思ったから
 当時から優秀な人材採用には長けており、高いスキルと能力を持った人たちが集まる精鋭企業でした。そんな素晴らしい同僚と先輩や上司、クライアントとのコミュニケーションの機会に恵まれていたので、「お金をもらいながら学ばせてもらっている」という気持ちで、与えられた環境を最大限活用し努力することで、周りからも認められる人間に少し近づいていく事を実感できました。

環境を整え、それをうまく活用できれば、人間の能力は最大限高めることができる。人は、その元々備わっている能力が覚醒する。

一つのビンテージテーブルをきっかけに、「環境が人をつくる」ということに改めて気づくことができました。

やりたいことを仕事に。グリニッチ創業

自立して働きたい

30歳を過ぎ、「やはり独立したい」という気持ちが徐々に高まっていきました。

起業をしたいという気持ちは、学生の時からありました。
会社に依存したり、従来の縦社会の仕組みや大人の作った常識に囚われるのではなく、己で自立できるための環境を作って、納得して働きたい。そのように思っていたので、会社員としての仕事を通して様々な人との出会いや体験により自然と身につけられた人間力は、自分にとって何よりも大きな財産となりました。

自分の経験を広めたい

ビンテージテーブルをきっかけに「環境が人をつくる」と確信した時、それと同時に、与えられた環境を生かせていないように思う人が、割と多いことにも気づきました。自分が営業として成績を出せたのは、特別優れていたわけではなく、置かれた環境をフルに活用して自分の力を発揮できたから。同じ時期に入社した人たちは、自分の能力を活かせず、仕事の過酷さなどを理由に辞めていった人も少なくありませんでした。環境のもつ力を知り、与えられる環境だけではなく自ら作れる環境も併せて活用できていれば、力を最大限発揮してもっと活躍できていたかもしれないのに...と、もったいない気持ちになりました。

人間は本来、個々に優れた能力を持っています。それを最大限発揮するために必要なのが、「置かれた環境」と「場の環境」です。与えられた環境を生かすこともできるし、私のビンテージテーブルの経験のように自ら環境を作り出すこともできます。環境の重要性に気づきさえすれば、自己実現できるチャンスは誰にでもあるのだと信じています。

かつてイギリスの首相を務めた、ウィンストン・チャーチルの言葉に、
「人間が住空間を造るが、その後の居場所(環境)が人間性をも形成する」
という名言があります。
環境を整えてそれを活かすことで、自分の能力は最大限発揮できるという可能性を、多くの人に伝えたい。
自分が体験して得た気づきを、世の中の人のために少しでも活せないか、と考えるようになりました。

息子の存在

起業を決心したのは、息子が生まれたことも大きなきっかけでした。この子が大きくなった時に、自分はどんな人間でいたいか?どうしたいのか?と考えると、綺麗な言葉で教えるのではなく、自ら感じた思いや熱を、ちゃんと自分の言葉で語り、背中でリアルな父の姿をみせたい、と思いました。
父親になったことで、"起業したい"という熱はさらに高まります。家族からの反対など紆余曲折しましたが熱は冷めることなく、ついに2002年、グリニッチを創業するに至りました。

「greeniche」名前に込めた想い

名前には、想いが宿るといいます。
一応、入社時の説明でもお伝えはしていますが、メンバーの中には深く知らない人がいるかもしれませんので、greenicheという名前の由来を、改めてみんなと共有したいと思います。

「green」と「niche」

greenicheは、greenとnicheを組み合わせた言葉です。

greenは、生命の原点である「緑(グリーン)」に由来します。

起業の目的のひとつ、「人間の能力を最大限発揮する=自己実現するための、環境づくりの大切さを伝えたい」という想いから、「原点」というキーワードを連想しました。広い宇宙の中で地球だけが持つ、生命の原点である「緑」。人が本来持つ力を活かす企業・チームになりたい、という想いを、「起源・原点=グリーン」に込めました。

nicheは「くぼみ・隙間」の意味ですが、

そこには「王道なものや既にあるものではなくて、一つのものを深堀りすることで、人に感動や気付きを与える精鋭チームを作りたい」という意味を込めました。

人に誇れる会社に

そして、言葉が似ている名前「グリニッジ(天文台)」も、願望を込めたおまけの由来の一つ。世界各国の標準時間を決めるグリニッジ天文台のように、「私たちの考え方や取り組みが、世界の標準となれるような会社になりたい」という想いを込めました。人に誇れる・自分に誇れる仕事、堂々と自信を持って言える仕事をしよう。息子に自分の背中を見せたい、という起業の背景や初心を忘れない意味でも、名前の由来となりました。


これまでに何度も聞いた話もあったかな?と思いますが、今回記事にするために整理することで、初めて言葉にしたこともありました。
みんなからの質問や、「こんな事あんな事について聞きたい」というリクエストがあれば、いつでもお待ちしています!

greeniche代表・今田






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