オーバードーズで救急搬送された話

overdose 君と二人 やるせない日々 〜♪

じゃなくてですね。本当に薬を飲んで救急搬送されました。大変なことですね。結論から言うと猛烈に反省しています。二度とこんなことしてたまるかと思いました。

2023/06/13  20:00頃
一人でお薬を買いに行って飲んでしまいました。
飲んだ薬は市販薬のメジコン。80錠ほど飲みました。
実は飲んだのは初めてではありません。今までも40錠、60錠と飲んだことがありました。今回も同じつもりで飲みました。
するとどうでしょう。朝4時頃目が覚めると顔中血だらけになっているではありませんか。
でもすぐには動けなかったんですよね。余韻を楽しむといいますか、ぐだぐだとしていて

2023/06/14 9:00頃やっと起き上がれました。病院探しスタートです。しかし近くの病院は何処に電話しても断られます。うちでは見れませんと。
#7119に電話したところ救急車を呼べとのことだったので救急車を呼び救急搬送。
やっと病院に着いた頃にはお昼くらいだったと聞いています。

ERと書いた制服を着た看護師さんに囲まれて何かの処置。
すぐに「体には問題ないですね、帰しましょう」と聞こえてほっとしたのもつかの間。
しばらくすると「歩けないから、今晩は入院になります。」と言われた。
ぼんやりと眠たかった私はそれを了承しベッドで運ばれ個室に入れられました。

一緒に来た母と後から来た父に見守られて何か話をしたのを覚えています。

↓その時撮られた写真。

父が撮影した入室直後の姿

その後暫くはぼんやりして過ごしました。
みんなはまだ学校かな、帰ってきたかなとか考えてました。
ふと悲しくなって、起き上がって、お散歩でもしようとしていたら看護師さんに見つかりました。「どうしたのー?トイレー?」と聞かれた私の第一声「窓はどこですか」飛び降りると判断された私は安全ベルトをつけられて拘束されました。「一人だとさみしいよね」と看護師さんに部屋を移動され色んな人がいる大部屋へ。

私はしくしくと泣いていた。そしたら鎮静のためにセレネースを静注され益々不穏に。
最終的にサイレースを静注されて眠りに着きました。

目が覚めるとオムツを履かされていました。隣に人が入ってきた午前4時の救命救急科。
喉が乾きました。ナースコールを押し水を要求すると、「ごめんね、何も飲まないのも治療のひとつだから飲めないの」と言われました。それでも喉が渇いて仕方なかった私は泣いて泣いて、先生にいいよと言われて一杯だけ水を飲みました。しかし、なぜか落ち着きません。

ここからが地獄でした。
なんとじっと寝てることができないのです。じっとしてると精神が不安定になり、足を動かしていないと不安になります。恐らくアカシジアです。動こうにも安全ベルトを締められていて動けない状況でのアカシジア、本当にキツかった。要するにそわそわして動かしたくなる症状です。
たったの数分が何時間にも感じました。

「お姉さん、お家に帰りたいよ」「おうちかえして」ずーっとずっと泣いていました。とても苦しいです。
まだ朝早かったこともあり、一旦サイレースを静注されまた少しだけ眠りました。

目が覚めて午前6時頃、全体の起床時間に目が覚めました。するとまた不穏がやってきます。動いていないと落ち着かず、体をゆさゆさと揺すってもだめで、息が上がり、過呼吸になり、涙が出てきます。トイレに行ってみたり、優しい看護師さんの気遣いで外の景色を見に行ったりしました。

外の景色をしばらく眺め、11時に回診が来た時だけベッドに戻り、立ち疲れした私はお昼までまた少しの間寝ました。

12時に昼食を取り、14時にお迎えが来るまでの間もアカシジアに苦しみました。苦しくて泣いて、心配した看護師さんが気遣って外の景色を見せてくれるのにそれでも苦しくて、立ったり座ったり、ずっとどんどんと足踏みをしたりして過ごしました。とても長く苦しい時間でした。オーバードーズ常習犯の私が「もうこんなことしません。ごめんなさい。」と神に誓うほどの苦しさでした。

何を泣いてるの?と聞かれても私には答えることができませんでした。なぜならその時点で私は夜なんの点滴をされたのか知らなかったから。セレネースだとさえわかっていれば、すぐアカシジアを疑えたけれど、その時にはわからず苦しいまま退院の時間まで過ごしました。

親が見えた瞬間抱きついて泣いてしまいました。

そして現在、家に帰ってきてもそわそわが治まりません。レモンケーキフラペチーノを飲んだけれど、味が思い出せません。

市販薬を飲んで死ねるのはごく一部の豪運な人間だけです。普通は死ねません。ですが、病院に運ばれるとこんなに苦しい目に合わされます。精神科への理解は病院によって様々です。この程度の事故なら簡単に起きてしまいます。

私の周りの人がもう同じ思いをしませんように。

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