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火色の禿と赤い縮緬

彼女は自分が卑しいモノとされて育った
彼女はその概念を否応なしに持たされる事となっていた
なぜなら
それは大人達が程よく隠蔽したかっただけなのよ貞操を身に付けなくては纏い隠さねばならぬよう仕向けたから
ただただ皆彼女の色香に絆されたかったそれだけだと
あの艶やかな禿に触れたかったその己の欲を満たす動作に己への卑しさん禿のせいにしたい彼女に己の罪を背をわしていただけである

つづく

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