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2023年2月読書記録(暫定版)

①伊藤徳也『「生活の芸術」と周作人 : 中国のデカダンス=モダニティ』
留学生の友人の読解補助で読みました。兄弟の魯迅の『故郷』を中学で読んだことしかなかったのだけれど、読めてよかった。伊藤先生は自コースの先生のおひとりなので、方法論の点で勉強になった。アルバイトになるのも嬉しい。今後とも勉強してお金もらいたい(本音)。

②萩原朔太郎『郷愁の詩人 与謝野蕪村』
山下一海の解説が良かった。「創造的な誤り」。わたしも「春の夜や盥を捨る町はづれ」を「正しく」読める自信はないなあ。水じゃなくて金盥ごとだと思った。

③論文
①の第五章の註の34。インターネットにあってよかった。「墨で書いたウソ」と「血で書いた事実」にぐわんぐわんする。

④武田泰淳「女帝」
同期の留学生が授業で読んだらしく、送ってくれた。権力者の心のうちを辿るような小説だった。女性を主人公にすることで、この凄惨さを際立たせようというか、あるいは「女の恐ろしさ」的なものに回収しようとしていると言えるのかもしれない。

⑤『反トランス差別ZINE われらはすでに共にある』
キンドル・アンリミテッドで無料だったので、これ幸いと思って読みました!

⑥映画ファミリアのパンフレット