塩化ナトリウムの処方意図って?
皆さんは塩化ナトリウムをご存知でしょうか?
もちろん知らない方はいないと思いますが、食塩にメインで含まれている無機塩ですね。
主に高齢者を中心に塩化ナトリウムの処方が出ることがあります。
もちろん低Na血症の治療に使われるのはご存知だと思思いますが、他の目的で使われることがあります。
今回は内服薬としてのご紹介です。
まず一つ目は、嘔吐や下痢時です。
主に生理食塩液で使用され、嘔吐は代謝性アルカローシスの予防で、下痢はアシドーシスの予防で使用されます。
これもよく知られている処方目的だと思います。
二つ目は、急性腎不全などの尿量の確保です。
腎臓には水とNaの共輸送体があり、血中のNa濃度を上げれば尿量が増えます。またサイアザイド系やループ系の利尿剤は水とNaの再吸収を抑制するため、尿量が増えます。
こちらは併用薬や、病態などで判断できると思います。
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