二人組のヒットマンについて私が知っている二、三の事柄
例の如く、私は村からバイパスへ抜ける道の途中のダイナーで相変わらずの朝食を誂えた。
店は朝帰りのろくでもない若者と、早起きだけがレゾンデートルのような年寄りで混み合っていて、私もそのどちらかに所属しているはずだった。
カウンターに放り出されたハンバーガーにうんざりした気分で取りかかろうとしたとき、店の入口から見たことのある二人組が入ってきた。
ひとりは長い髪をオールバックにまとめた体格のいい男。
もうひとりはもじゃもじゃ頭から顎まで髭をつなげた背の高い男。
二人とも黒いスー