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Alltime music proposer organization所属、偏った音楽…

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Alltime music proposer organization所属、偏った音楽的趣味を自覚するグルーヴ方面担当見習いです。鋭意ベンキョー中。

マガジン

  • 極私的プレイリスト ー Groove担当

    テーマ、シチュエーションごとに良さげな音楽を数曲ずつ紹介しています

  • 半径5mの言葉

    名言でもない。格言でもない。拾ったのは偶然。

  • 書庫

    興味のある記事/いつでも読みたい記事

最近の記事

[こどもの日記念]私たちはずっとこどものままでいることにしたのだ!の巻

♪ "Oh!スーパーミルクチャン OP" Riiiiing! Riiiiing! Riiiiing! ミルクチャン(以下”ミ”):は〜いモシモシ〜、大阪万博会場空き地化対策室成増支部で〜す。 な〜んつってな。 大統領(以下”大”):あ…あれ?ミルクチャンのお宅ではないダスか? ミ:なによ〜ぅ大統領〜、今ペヤング作ってて忙しいんだからぁ〜。 大:そ、それはすまんダス。 いや、それどころではないダスよ、我が国が大変な事態に直面しているダス! ミ:またまた大袈裟なんだか

    • 「部屋に飾りたいレコードジャケットってどんなの?」って聞いてみました

      春まっ盛りですね。 新しい環境で生活をはじめた方もおいでではないでしょうか。 私にも経験がありますが、新生活ってなんかフワフワして落ち着かないです。 先日やはり引っ越したばかりの先輩の家に遊びに行ったら、それはもうオサレなお部屋に住まわれてて、後輩の身ながら「なんだ先輩のくせに生意気な…」とかドス黒いオルター・エゴが表面化しそうになりました。 自らのオサレ生活に浮かれ上がってる先輩は、真新しい壁にフレームに入れたレコードジャケットを飾っていました。 集まった連中で「自分だ

      • 亀川千代さん、ありがとうございました

        亀川千代さんご逝去のニュースは突然でした。 一介のファンの身としては、ご病気療養中ということも知りませんでした。 あまりにも若すぎる。 坂本慎太郎さんからの追悼のメッセージ、「僕とバンドを組んでくれてありがとう 最高のベーシストでした」を読んだ途端、改めて自分の中の空白が重みを増したようでした。 亀川さん 長い間ありがとうございました。 あなたのプレイが好きです。いつまでも。

        • 二人組のヒットマンについて私が知っている二、三の事柄

          例の如く、私は村からバイパスへ抜ける道の途中のダイナーで相変わらずの朝食を誂えた。 店は朝帰りのろくでもない若者と、早起きだけがレゾンデートルのような年寄りで混み合っていて、私もそのどちらかに所属しているはずだった。 カウンターに放り出されたハンバーガーにうんざりした気分で取りかかろうとしたとき、店の入口から見たことのある二人組が入ってきた。 ひとりは長い髪をオールバックにまとめた体格のいい男。 もうひとりはもじゃもじゃ頭から顎まで髭をつなげた背の高い男。 二人とも黒いスー

        [こどもの日記念]私たちはずっとこどものままでいることにしたのだ!の巻

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        • 極私的プレイリスト ー Groove担当
          35本
        • 半径5mの言葉
          5本
        • 書庫
          2本

        記事

          「今夜はブギー・バック」が30周年ですってね

          ということを、先日ラジオで聞きました。 日本のポップ/ヒップ・ホップにおけるエポックとなった曲だということくらいは知ってますよ私だって。 とはいえ、私がちゃんとこの曲の「nice vocal」ヴァージョンを聴いたのは10年くらい前、その頃住んでた父の家のレコード棚にこの箱を見つけた時だったっす。 あら珍しい、父ちゃんオザケンとか聴くようなラブリーな趣味だった? と尋ねると、どうやらこのセットのパッケージやリーフレットなどを企画制作した方がお友達だそうで、完成記念に下さっ

          「今夜はブギー・バック」が30周年ですってね

          [正司歌江さんを偲んで] かしまし娘と聴く、素敵なガールズ・トリオたち

          ♫うちら陽気なかしまし娘〜  誰が言ったか知らないがァ女三人寄ったら姦しいとは愉快だね〜♫ 歌江:毎度ご贔屓さんでおおきにありがとうございます〜。 照枝:ほんまにねぇ、ずいぶんと暇なお方がようけおいでですわ。 花江:そないなことゆうたらあかんがな、ねぇ。 歌江:そやで、照枝ちゃんは昔っから要らんことゆうてからに。 照枝:なにがやねんな、うちのゆうことは要らんことかいな。 花江:やめときやめとき、まぁた舞台でケンカしたゆうて座長はんに叱られるがな。 歌江:そやった

          [正司歌江さんを偲んで] かしまし娘と聴く、素敵なガールズ・トリオたち

          「スナックあけみ」で女心の深淵を覗く、昭和の名唱10選+1

          ♫カランコロンカラ〜ン あけみママ(以下”あ”):いらっしゃーい。 あら、めずらしいわね。 私:こんびゃんばー、ひろりれすけろいいれすかぁ? あ:まーた熊さんとこで呑んでて追い出されたんでしょ。 あんた最初の一杯で一気に酔いのピークまで駆け上がるって村の評判になってるよ。 私:でへへぇ…それほろれもぉ… あ:誉めてないつーの。 今日はお客も全然来ないからまあいいわ。 何呑むの?       私:それれわ、そこにある若鶴三郎丸1960をストレートでくらさ〜い。 あ:

          「スナックあけみ」で女心の深淵を覗く、昭和の名唱10選+1

          日々の教訓—「馬鹿な人間を見たくなければ」

          お言葉を胸に刻み、頭を垂れ、足早に通り過ぎる毎日です。

          日々の教訓—「馬鹿な人間を見たくなければ」

          「彼女とイイ雰囲気になったときに使える曲を教えて!」とな?

          穴子君(以下”穴”):こんにちは穴子です。 今日はボクとっても緊張しています。 先月合コンで知り合ったタカコさんと3回目のデートなんです。 映画(←独立系シアターで聞いたこともない東欧の監督の難解な作品) 食事(←住宅街の中にあって看板も出さない一見さんお断りで薄味の和食屋) お酒(←近隣で一番大きなホテル最上階の慇懃無礼なバーテンダーがいるバー) と完璧なプランニングで、いよいよ自宅へタカコさんを招くことができました。 だ、だ、だって生まれて初めての彼女なんです。 緊張

          「彼女とイイ雰囲気になったときに使える曲を教えて!」とな?

          親父が聴いてたステキなポップスってどんなの?

          「親父が聴いてた」シリーズ3回目。 なにしろお酒を呑みながらダラダラと会話していたので、流していた曲もとりとめなく、テキストもダラダラといきます。 私:”Songs”っていう、シンプルなタイトルのフォルダもあるよ。 父:子どものころから耳に残ったポップスを手当たり次第に入れてるとこだな。 私:父ちゃんの趣味の中でも、心穏やかに聴ける種類のソング・ブックって感じだね。 ♪ ”Coyote” by Joni Mitchell 父:若いころよりも、最近の方がこのひとの歌が

          親父が聴いてたステキなポップスってどんなの?

          親父が聴いてたオルタナティヴなロックとか。

          「親父が聴いてた」シリーズ2回目です。 しかし父の”Music”のフォルダ、支離滅裂と言えるほどいろいろ入ってますね。 いわゆるオルタナティヴ・ロックみたいなのも目立ちます。 父:昔は「オルタナティヴ・ロック」ってな言い方はなかったなぁ。 私:じゃあ今で言うオルタナみたいな傾向のものはなんて呼んでたの? 父:え〜?…インディー・ロックとか?アヴァンギャルドとか?ニュー・ウェーヴとか…? 私:なんだか時代を感じさせる呼称だね。 父:まぁ70年代末期のロンドン・パンク

          親父が聴いてたオルタナティヴなロックとか。

          高橋幸宏さんを偲び、その軌跡を辿る10曲(+1)

          去る1月11日は、ドラマー/音楽家の高橋幸宏さんの1周忌でした。 独特のタイム感から紡ぎだされるグルーヴを失ったことは、ポップ・ミュージック界にとって大きな損失であることは間違いありません。 若かりしころ、同年の土屋昌巳さんから「あのビートはどうやったらできるんですか?」と問われて、「2拍目のスネアの裏です」と即答したというエピソードにはシビれました。 パワーヒッターとは一線を画す、唯一無二のグルーヴを聴かせてくれた高橋さんを偲んで、その膨大なお仕事の中から、時系列に沿っ

          高橋幸宏さんを偲び、その軌跡を辿る10曲(+1)

          親父が聴いてたプログレッシヴ・ロック

          先日久しぶりに父に会いました。 出来の悪い子どもとしては、元気でいることを見せるだけでもせめてもの親孝行と思いまして。 私が偏った人格を得るに至ったのも父の影響が大きく、特に読書癖と音楽的嗜好はその基礎に彼の存在があることは明らかです。 父の家に行くと、ときどき本やレコード、CDなどを借りてきます。 兄と私は彼から「価値のあるものはないけど、好きなのを持っていっていい。あげる」と言われています。 父はコレクター気質の少ない人らしく、本やレコード、CDなどは、納戸的な部屋に

          親父が聴いてたプログレッシヴ・ロック

          「結婚てのぁ、生活だからね」

          ターミナル駅そばの繁華街、細い通りの奥にある居酒屋さんに友人に連れられて入る。 この人とのカウンターに並んでの馬鹿話はいつも楽しい。 背後のテーブルでは会社員風の三人連れが、穏やかかつご機嫌に談笑してる。 焼酎のお湯割りに変えようかな、と会話の途切れ目で店主を仰ぎ見たとき、 「結婚てのぁ、生活だからね」 年かさらしい男性の声が背後から。 低くてちょっと複雑な笑みを含んだような声の、その意味がだんだん自分にしみこんでくるみたいな気がして、「おぉ、そうなんだぁ」と素直に頷い

          「結婚てのぁ、生活だからね」

          「空気が重くて、動けない」

          すごく大きいゴム風船みたいなのがあるとするじゃん。 その中に水がいっぱい入ってて、たぷんたぷんに膨れ上がってんだよね。 それがもう、この部屋くらい大きいわけ。 目が覚めているときもようやく眠れても、身体全体にべったりそれがのしかかってる状態で。 目には見えないし、呼吸もできるんだけどね、もちろん現実にはなんにも無いからね。 だからあれよ、感覚としては、空気が重くて、動けない。 一時期の重い症状から回復して、お互いの家を行き来できるようになった友人が語る。 またいっしょにコー

          「空気が重くて、動けない」

          「買わなきゃ損なものなんてこの世にない」

          「買わなきゃソン♪買わなきゃソン♪」 小さな女の子はリズムをつけて母親のまわりを飛び跳ねながら歌ってる。 スーパー・マーケットの熱狂的な店内アナウンスにあわせて。 曰く、 「今日はお肉!恒例29日の大サービス!黒豚ロースが100gなんと□□円!買わなきゃ損ソ〜ン!」などなど。 「これ買っていい?今日のお菓子これにする!赤い紙貼ってあるからこれも買わなきゃソンだよ!」 冷静なお母さんは冷静な口調で、 「買わなきゃ損なものなんてこの世にないよ」 かっこいい。 お菓子は買って

          「買わなきゃ損なものなんてこの世にない」