大学生向けのYORIDOKOROプロジェクト、新潟にて開催しました
ふと沸いていた願い
世代もキャリアも越えて、共に生きるということ。
人生の早い段階で『自分を知る』『深く聴いてもらう』『丁寧に聴く』を知り、長い人生で活用していくこと。
そのことに去年からアンテナが立つようになりました。プロコーチとして約8年経ちますが、コーチングというもののスキルはもとより『人の可能性を信じる』『自分を信じて本質的に変化し続ける』というスタンスがとても好きで、同時に多くの若者にその土台に触れてほしい、もっと人生を思いきり自分のものとして生きてほしい、という願いが湧くようになってきていたのです。不思議なもので、こうして『大学生』に意識が向くのも、自分では理由がわかっているわけではなく、何か大きな力から背中を押されているような感覚があります。
はじまりは「口にするところから」
どんな方法があるかはわからないけれど、そんな思いを持っている。そんな風に口にし始めたところから色んなご縁が生まれ始めました。
ちょうど三ヶ月前の年末、新潟大学に通いながらコーアクティブ・コーチングを学んでいるりんちゃんに声を掛けたところから『新潟にいる大学生と直接触れてみるといいかも』とアイディアが生まれました。
そこにすでに新潟との縁も深かった奏さんや同じく新潟で大学に通うくるみちゃんが加わり、若者や大学生に向けた取り組みに興味を持っていた洋平さんが参画して。気がつくと5人のプロジェクトチームになっていました。
ここには20歳近い年齢差があったり、バックグラウンドが全くバラバラだったりするのですが、それがまさに「バリエーションの幅」になっていて、お互いに好奇心が尽きない5人組です。
YORIDOKORO、という場や関係性を創りたい
半年前にはお互いを知らなかった私たち。
同じ思いや願いを感じている、という共通点を頼りに『YORIDOKOROプロジェクト』というチームを立ち上げました。
YORIDOKORO:まさにこのチームが誰かにとって心の居場所になるように、ということや、誰でもいつでも人と繋がりたいな、という時に居場所になれるような場作りや関係性作りをやっていく、その関係性そのものや場のこと
オンラインでの打ち合わせを重ね、私たちが今回初めてお届けしたのは、新潟大学と新潟県立大学の学生の皆さんへのワークショップでした。
どんなことをやったのか
ワークショップのデザインはとてもシンプルにしました。
春休み中という年度切り替えのタイミングということもあり『1年の振り返り』『共有』『気づき』『未来へのイメージ』という流れです。
一年を振り返り、自分に起きた出来事やそこでの感情を相手に話す。そして聴くときは、相手に集中して丁寧に聴く。話すから、聴くから、わかることが私たちには沢山あり、それを自由に言葉にして、やがて来年度からの新しい時間をどう生きる、決めていく。シンプルにそれだけ、に絞りました。
内容はシンプルではありますが、その場の『何を話してもOK』という安心感や温かさは参加者の皆さんの心をほぐしたようで、時間を追うごとにみるみる表情が変わりました。
『丁寧に聴く』ということ一つとっても、参加された皆さんからは驚きや感動が伝わってきて、私たちの方が胸を打たれることが沢山ありました。感想として聴かせていただいたのは、
自分を素直に認めてあげられた
もっと自分の気持ちを言っていこうと思った
一人で頑張らないで、周りを巻き込もうと思う
そんな言葉でした。あぁ、これは想像以上のインパクトが届いてるんだなぁとこの取り組みをきっかけとして色んな可能性が開くことを実感しました。
行動してみてわかることがある
新潟には全く地縁がなく、初めて訪れた土地でした。ワークショップ前に少し幾つかの場所に連れて行ってもらい、新潟の美しさや壮大な景色を見ました。広々と広がる日本海や美しい森。自然や人に歓迎してもらっている空気を感じ、心がとても満たされる時間でした。
自分の良さも弱さも素直に仲間に出せて、私が一番安心しながらこの場所に居続けたと感じています。
特に二つ行ったワークショップのうち、二回目については私が体調を崩し(コロナ等ではなく)100%仲間に頼る、という経験をしました。これは私の人生にとって大きな学びになる予感でした。
私、本当はこうやって人を頼って甘えて生きていたいんだよなぁ、それって本当に繋がっている感覚で幸せだなぁ、と。『大丈夫だから安心して任せて』と言ってくれた仲間に感謝が尽きません。
起きたことは起きたこととして受け止め、そこからすぐに力を合わせて新しいものを生み出していくこと。これはまさに今この瞬間を生き切っている感覚でもありました。
私たちは始まったばかり
このYORIDOKOROプロジェクトは始まったばかり。ここから地道に取り組みを重ねて、数年という時間をかけて育てていこうと思います。
私のリーダーシップの一つの表現になること、仲間にとっても常に大きなチャレンジになること、それぞれにとって意味があるのだと感じられるものが今ここにあることを本当に嬉しく思います。
この三日間、集中した時間を過ごせるように、沢山の方に力を送ってもらったことも忘れず、これからも取り組んでいこうと思います。
大きな出来事が起きた新潟での三日間。私の人生にとっても一つのターニングポイントになりそうです。
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