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焼きたてを、家庭に届けたい。ー「パンとお菓子の教室 あかねベーカリー」濱本さんに聞く、もちもちふわふわパンの楽しみ方

たまプラーザを中心にシェアキッチンやマルシェで手作りのパンを届ける「パンとお菓子の教室 あかねベーカリー」。料理教室とパン屋、2つの顔をもつお店の代表・濱本さんに、こだわり抜いた製法をお聞きしました。


濱本茜さん
「パンとお菓子の教室 あかねベーカリー」代表。シェアキッチンを中心に手作りのパンを販売するほか、川崎市や横浜市で10年以上にわたり料理教室を開催。

趣味からはじまり、料理教室の先生に

濱本さん:
本業は都内の料理教室で10年ほどアシスタントをしています。それと並行して、今はパン教室とお菓子教室をしながら、月に1回、grow up commonsで営業をしています。

—お仕事の傍らご自身のブランドをプロデュースされていたんですね。料理教室を始めたのはいつ頃からだったんですか?

濱本さん:
2012年の秋ごろからポッとやり始めました。最初は参加者も1人2人というところから、細く長く続けています。

小さい時からお菓子を作るのが大好きで、大人になってからパン作りにもすっかりハマりました。自分で作ったパンを友達に配ると「美味しい」と喜んでもらえて、それが嬉しくて人に会うたびにとにかく配りまくりました。そんなうちに、「せっかくなら販売したら良いのに」と言われて、「よし、やろう」と決めたのがきっかけです。

—料理教室に始まり、こういったシェアキッチンへの出店も始められたわけですね。

濱本さん:
3年前に別のシェアキッチンに出店してから、今に至るという感じです。ただ当時出店していた場所は駅前の裏通りにあって、 あまり人が歩いていないんですよ。偶然立ち寄るような人が少なくて悩んでいたところに、grow up commonsができた。ここは特に休日は人通りも盛んで、街の一部として溶け込んでいるような気がします。

国産小麦と、たっぷりのお水。もちもち食感の秘訣とは

焼きたてのパンを販売

—パンの楽しみ方を二面から発信されている濱本さんにとって、どんなところに料理の楽しさを感じていますか?

濱本さん:
パンって、焼き上げる工程の中で生地が膨らんでいったりするじゃないですか。そんな少しずつ形が変わっていく様を見られるのがすごい楽しくって。例えば他の料理でも、味が染みていったりとか。

教室の生徒の方もみなさん、「膨らんできた、可愛い!」って言うんですよ。生地を膨らませるごとに、もっちり柔らかく、もうなんとも言えない手触りになったりするので、そういう変化を味わえるのはパンの楽しさかなと思ってます。

あとは、焼いてる時の香りひとつだけでも幸せになれるところかな。

—全く同感です。パン屋さんの前を通るだけで口元が緩んでしまいます。
一度YouTubeでクロワッサンの作り方の動画を見たのですが、工程の多さに驚いたのを思い出しました。あれだけ手間ひまかかっているものを、200円だったりで販売していることに重ねて驚きです。

濱本さん:
自分で作ってみると、また違った楽しみ方ができるかもしれないですね。

—パン作りにおけるこだわりポイントはなんですか?

濱本さん:
まだまだ試行錯誤の途中ですが、基本的には国産の小麦を使っています。安さだけ求めると外国産の方が良いのですが、できるだけ国産の材料で、安心安全な材料を揃えています。

ただ、第一は自分が美味しいと思うパンを作ることです。自分が絶対美味しいって自信を持てるものだけを販売するようにしています。

—まず食べてほしいおすすめ商品はどれでしょう?

濱本さん:
「ミルク食パン」をぜひ食べてほしいです。 ほんのり甘くて、しっとりふわふわ。何もつけなくても美味しい食パンにしています。

他の商品もですが、うちのパンはお水をたっぷり使っていて、そうするともちもちふわふわになるし、舌触りの良いしっとり食感に仕上がるんです。

ミルク食パン

—焼きたてふわふわ...お腹が空いてきました。

美味しいものを囲んで集まれる場所を作りたい。

—1年近くたまプラーザに出店されていると思いますが、濱本さんにとってたまプラーザってどんな街ですか?

濱本さん:
本当に小さい頃からよく来ていたんですけど、当時はまだ何にもなかったんですよ。子供がワイワイ遊べる街、というイメージはなかったので、こんなに栄えるとは思っていませんでした。今は若い方も増えた感じがするし、私も買い物だったりで立ち寄るとどこか落ち着く、馴染みやすさを感じる街です。

—たまプラーザに限らずですが、あかねベーカリーさんとして街に発信していきたいことってありますか?

濱本さん:
ただのお買い物ではなく、顔を合わせておしゃべりしたり 、ふらっと来て集まれるような、そんな場所を作っていきたいなと思っています。

美味しいものを囲んでみんなでワイワイできるような、あたたかい場所を作りたいんです。いつかは自分でお店を持ちながら料理教室も、と思ってますが、なかなか場所がないんですよね。

それで言うとたまプラーザって食を大切にする文化があるんですよ。 デパ地下もそうだし、仕事帰りになにか買って帰るとか、外でご飯を食べるとか。他の地域でやった時には、スーパーで売っている安いパンで良いじゃん、って声もあったんです。

確かにパンはどこでも買えるけど、いつもの動線で完結しないでフラッと立ち寄ってくれる方が多い気がしていて、そういう意味でこの街にいてよかったと思ってます。

焼きたてのパンは、お家で食べられる

grow up commonsではお店の外に出てパンを販売

—本業の傍ら、料理教室とパン屋という似て非なる事業を10年以上続けていらっしゃる。

濱本さん:
料理教室もお店も、どっちもすごくやりがいがあって、自分が作ったパンを「美味しい」と食べてくださるのはなにより嬉しいです。ただ私は、「あなたも美味しいパンを作れる!」その楽しさも伝えていきたいんです。

いくらお店で焼きたてのパンを買っても、お家に帰ったらちょっと冷めてるじゃないですか。でも、自分で作れたらいつでも焼きたてが食べられる。そういったところを発信していきたいので、やれるところまでは両方やりたいと思ってます。

まずはお店や教室を開く回数を増やして、認知していただいて、最終的には個店を持ちたいです。と言ってもゆっくりしていられないので、早く動き出そうと思っています。

—あかねベーカリーさんのパンを毎日食べられる日が来るかも..?

濱本さん:
パン屋さんって実は体力仕事だから、元気があるうちにやらないと! 本当にお店持つことになったら、早起きの毎日が始まりますよ。

—いつか濱本さんのお店にオープン直後に入って、焼きたてのクロワッサンを食べるのがひとつ夢になりました。

—最後に、これからgrow up commonsにいらっしゃる皆さまに一言いただきたいです!

濱本さん:
最近は色々な業態のお店が入っているので、カジュアルに楽しんでもらえたら嬉しいなっていうのが1番です。 それぞれのお店のSNSや、Webサイトのカレンダーから出店スケジュールを見て「今日はあのお店がやってるんだ」ってちょっとワクワクしながら、 まずは一歩入ってみてください。


「パンとお菓子の教室 あかねベーカリー」Instagramはこちら

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grow up commonsアクセス
東急田園都市線「たまプラーザ駅」から徒歩5分!


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