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キーワードは「自己肯定感」と「自己有能感」!?特徴とデータから考える、新入社員との関わり方


こんにちは。エン・ジャパンの吉田です。
以前、こちらの記事で自己紹介をさせてもらいました。

今回は、執筆者として、「自己肯定感」と「自己有能感」について書きたいと思います。

以前ノートでも、エン・ジャパンが提供している、新入社員公開研修の話を書かせてもらいました。

本研修は、吉田が毎年商品企画に携わっているのですが、昨今の採用早期化の流れを受けて、早くも23年度の企画を検討中です。

その企画検討をする中で、22年入社者を中心に最近の学生~新社会人の特徴が変わってきているなと感じています。具体的には、、、

◆特徴① 自己肯定感が高い
Z世代の特徴、ともいえるのですが、個性重視の教育を受けてきたため、「ありのままの自分で良い」という肯定感を高く持っている傾向にあります。

仕事に置き換えると、良い点でいえば、周囲に流されることなく、自分のすべきことに従事できる。反面、危機感や競争意識が低く、周囲と比べてペースが劣っていたとしても、気にせずマイペースに仕事に取り組む、と言えそうです。

◆特徴② 自己有能感が低い
簡単に言えば「自分はできる!」という自信を持っていないという意味です。これは、コロナ流行が背景にあると言われており、大学時代を通常通り過ごせなかったという負い目を感じていることが原因とされています。

仕事に置き換えると、良い点でいえば、何事にも謙虚に教わる姿勢を持っていると言えそうですが、反面、自信がないため、新たなチャレンジや難しい目標に果敢に挑戦することを躊躇したり、数回のチャレンジで出来ないとすぐ諦めてしまう、などの傾向があると言えそうです。

◆特徴③ コミュニケーションに不安を抱いている
22年入社の新入社員に対する最新の意識調査では、以下のように、対人関係やコミュニケーションに対する不安を抱いている学生が圧倒的に多いことが分かります。

・働く上で大切にしたいこと
 周囲との良好な関係 45% (昨対 4.9ポイントUP 第3位)
・働きたい職場の特徴
 お互いに助け合う 69.7% (昨対 1.3ポイントUP 第1位)
・上司に期待すること
 相手の意見や考え方に耳を傾けること 54.1%
(昨対 2.9ポイントUP 第1位)
・これから身につけたい力
 コミュニケーション力 61.1% (昨対 0.3ポイント 第1位)
◎出典 https://www.jiji.com/jc/article?k=000000123.000029286&g=prt

先ほども出てきた「大学時代を通常通り過ごせていない」という負い目は、こういったところにも影響を与えているのかもしれません。

これらの特徴3つを考慮すると、関わり方としては以下のポイントが考えられそうです。

◎まずは信頼関係を築く
上司との信頼関係はもちろんのこと、同僚など職場の周囲の人にも協力してもらいながら、周囲との良好な関係性を築くことにまずは注力すべきでしょう。ただし、焦りは禁物。さまざまなコミュニケーション手段に慣れている世代なので、対面だけでなく、オンラインやSNSなど、相手に合わせたさまざまなコミュニケーション手段を用いながら、徐々に関係性を作っていくことが肝要です。

◎個性を尊重する
NGなのは、本人の意見や考えを聞かない・受け止めないままの一方的な指示・指導です。1つ1つの指導においても「分からないところある?」や「もっと良いアイデアある?」などの、本人の存在や意見に対する尊重を示すための対話が必要でしょう。

◎小さな成功体験を1つずつ積み重ねていく
自己有能感でも記載した通り、いきなり高すぎる目標に挑戦させようとすると、抵抗感を感じたり、仮にチャレンジしたとしても、失敗したときに立ち直りに時間がかかってしまったりする恐れがあります。そのため、1つ1つステップを作ってあげて、それをクリアしていく体験を重ねさせることで、徐々に自信を持たせてあげるような関わり方が良いでしょう。

いかがでしたでしょうか?
今、まさに新入社員と関わっているという方も、今後関わる可能性があるという方も、少しでも参考になればと思います。

では、また別の記事でお会いしましょう。(執筆者:吉田)


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