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【恐怖】TSMCは178の発ガン性、生殖細胞変異原性、生殖毒性物質を使用

熊本の菊陽町にやってくる、台湾の世界的な半導体メーカー「TSMC」。熊本県では、雇用が増えることや周辺地域の活性化を経済効果の一つとして挙げている。

しかし、半導体工場に従事することのリスクは周知されているだろうか?

また、半導体工場の周辺地域に住むことのリスクは十分に発信されているだろうか?

TSMCで使用される膨大な毒物
2020年の企業社会責任レポート(CSR)によると、台湾のTSMCの製造現場で使用される物質の化学分析を行ったところ、178の発がん性、生殖細胞変異原性または生殖毒性物質が見つかったという。これは膨大な品目数である。

このデータは、回路線幅が3ナノメートルのチップの製造のものであるが、熊本で製造される10~20ナノメートル台の化学解析もしっかりと行い公表されるべきだろう。

熊本県はたった28品目の調査品目数しかない、下水道法に則って排水の調査をするというが、全く話にならないほど不十分である。

https://esg.tsmc.com/download/file/2020-csr-report/english/pdf/e-all.pdf


工場で働く労働者は健康被害の温床

韓国や台湾の半導体工場で働く労働者、特に女性には、重大な健康被害が出ている。

がん患者の増加、白血病死亡率、不妊、流産、出生異常など、労働者自身のみならず、生まれてくる(あるいは生まれてくるはずだった)子どもにも影響がでているのである。


工場の周辺地域もガン患者が多い

台湾のメディア、新新聞によると、台湾の半導体工場の周辺地域のガン患者数は、全国平均よりも遥かに高いという。

TSMCはこれまで大気汚染、水質汚染、廃棄物処理など 8 件の違反を記録しているが、台湾政府は半導体企業に甘く、罰金を課されるのみであり、金額も企業の利益に対して微々たるものであるようだ。

台湾の半導体工場があるサイエンスパーク周辺の住民のガンの発生率は、男女ともに平均より高く、膵臓がんと女性の乳がん、肝臓がんの発生率が顕著に高かった。

また、ガン以外にも、急性毒性だけでなく、生殖器の発育や臓器障害などとの因果関係も指摘されている。

新新聞の記事では、小児ガンや妊婦の発がん性リスクの調査が省略されたことを批判し、調査の必要性も訴えている。


排出される膨大な有害物質

半導体工場のパイプラインおよび排水から排出される有害物質(発ガン物質)の量もジクロロメタン2.053トン、テトラヒドロフラン0.448トン、1,4-ジオキサン0.139トン、テトラクロロエチレン、0.089 トン、スチレン0.051 トンなど、排出量がトン単位であるという。
他の有害物質の量も膨大であろう。

計り知れない種類の有害物質が、莫大な量で半導体工場から排出されるのだ。しっかりと処理がなされ、厳格に調査されなければ、大変な自体になることは明白だ。


熊本のTSMCの工場の誘致に関して、環境や健康への影響に関する情報が、大手メディアで全く発信されていないことに危機感を感じる。
環境が汚染され、労働者や地域住民が病気になってから判明するのでは手遅れなのではないだろうか。

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