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北東北成分多めの #愛読書で自己紹介

感動した本を三冊挙げるという企画に参加させていただきます。
読んだ年代順に三冊挙げることにします。


1.『星の塔』 高橋克彦

北東北に生まれ育ったこともあり、以前より柳田國男の著作(遠野物語など)は好きでした。その系譜を継ぐ(と勝手に思っている)岩手県盛岡市在住の作家、高橋克彦の短編集です。東北地方を舞台としたいわゆる伝奇物です。こんな物語が書けたらいいなといつも頭の隅にある短編集です。

この本を見つけたのは、東京での大学生活を終えた後、横浜にある会社に勤めて何年か経った頃でした。ちょっと仕事をサボってふらついていた横浜駅のダイヤモンド地下街の有隣堂書店で偶々見かけて(ハードカバー版)購入したのを覚えています。

随分前なのにどうして当時のことが鮮明に思い出されるかと言いますと、丁度いろんなことが重なって精神的にかなり病んでいた時だったからと思います。程なくして会社を辞めて帰郷することにしたのでした。今思えばこの本によって故郷への懐かしさが増したのかも知れません。

それ以来、高橋克彦の著作は殆ど読みましたが、きっかけとなったこの短編集がやっぱり好きです。
 

2.『アルジャーノンに花束を』 ダニエル・キイス

感動の度合いで言えばこれが一番と思います。最近、読んでいないので細かな感想は勘弁していただくとして、初めて読了した時は涙が止まらなかったことだけはよく覚えています。
 

3.『翼はいつまでも』 川上健一

青森県十和田市に住む中学生が主人公の青春小説です。著者は、同市出身の川上健一。十和田湖を中心に繰り広げられるひと夏の物語です。これもラストで泣けました。

十和田市は、私にとっていろいろやらかした高校時代を過ごした街でもあります。そのため感情移入多めになっているかも知れません。地元民にとってはラストに出てくる駅や電車がもう廃線になってしまっていることもあり、懐かしさもひとしおなのでありました。
 


以上、こちらの企画に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。

#愛読書で自己紹介
#青ブラ文学部

 
 

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