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インドの聖地タワンへ瞑想ツアー(銀色夏生)を読んで

この本を読もうと思ったのは、この本の中に出てくるワタスゲ先生が、感銘を受けた本を書いた成瀬さんだと知った事と、このツアーとは違いますが、去年行ったチベット(ラダック地方)と似たような風景写真が最初のページに載っていて、懐かしく感じたからです。

銀色夏生さんのことは、知っていると言えるほどは本を読んでいないのですが、折につけ誰かにオススメされる事も多く、好きな詩人さん(小説家さんと思っていました)です。

そんな銀色夏生さんが、どんな旅行記を書くのか興味がわき読んでみたいと思いました。


最初は、旅行中の写真がずっと続きます。Kindleのサンプルを読む限りでは、写真集に近いのかなと思いました。
でも、その後、ちゃんと本文がありました。

この最初の写真の力がすごくて、何気ない現地の写真と思って見ていたのですが、本文を読み進めていくと、さりげなくその写真が浮かんでくるような文章が出てきて、あー、これはあの写真のことだと分かります。
写真を見直さなくても文章とセットで浮かんでくる。
すごいなぁと思いました。

実際ツアーでの瞑想で何か感じたものがあったのか、神秘体験をしたのかははっきりとは書いてありません。
毎日の食事や、どんな所へ行ったのか、道中はどんな感じで、どんな人たちがいたのかといった日々の事が書かれています。
それが私には良かったです。

なぜなら、インドへ行ってこんなすごい神秘体験をしたとかは違うかなあと思うのです。
誰かの凄そうな体験を自分もしてみたいと思って同じ事をしても何も起こりません。

体験は表に見えるものも裏にあるものもその人にしか分からないもので、人それぞれのタイミングと必要性があるのではないかと思うからです。

ツアーメンバーにあだ名をつけて人間観察して、だんだんその人となりが明かされていく、それが夏生さんの独特の視点で書かれていて面白いなぁと思いました。

読んでいて、私も倍音声明がしてみたくなりました。
そして昨年、私の参加したチベットツアーでご一緒させて頂いた添乗員Oさんと通訳兼ガイドPさんのインド最強コンビの様子も本の中からうかがえて嬉しかったです。

あっという間に読み終わりました。
面白い本でした。


銀色夏生さんはnoteもされていました。

音声のnoteを初めて見ました。
購入するかは迷い中です。


これは、ワタスゲ先生が書いた本について以前、私が書いた感想の記事です。


これは、銀色夏生さんのオラクルカードです。
たまたま地元のイベントで見つけて購入して持っています。
挿絵が可愛くて、シンプルな言葉しか書いてないのですが、そのシンプルさが私にはしっくりきて好きなカードです。

以上です。
終わります。

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