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連載『オスカルな女たち』

《 すったもんだで 》・・・11

「ちょうどいいわ。あなたの話をしていたのよ」
「ちょ…やめとけよ」
 真実(まこと)的に、織瀬(おりせ)の前で佑介の話をしたくない。だが、
「なに、なに、オレの噂? 困っちゃうなぁ…」
 能天気な佑介は、いよいよ真実が自分を認めたのか…と気を良くする。
「随分、嬉しそうじゃない」
「だって、俺と真実のこと祝福してくれてんだろ?」
 悪びれもなく頬杖をつく。
「だれが祝福だ! やめろ」
 真実は今にも立ち上がり店を出ていきそうな勢いで噛みついた。
「ほら~。あなたにはマコのすべてが自分のためなんでしょうけれど。押しかけ女房もいい加減にしないと、マコの血管が切れるわよ」
 腕組みして佑介を見る玲(あきら)。
「押しかけ女房、いいねそれ」

「佑介!」

 真実と玲の声が重なる。
「はいはい…。でも俺仕事辞めたから、官舎にもいられないし」
「警察を辞めた? なんでよ」
 玲も初めての事実に目を見張る。
「主夫だから」
「しゅふ!?」

*初めから読み返したい方はこちらからどうぞ( *´艸`)

いつもお読みいただきありがとうございます とにかく今は、やり遂げることを目標にしています ご意見、ご感想などいただけましたら幸いです