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はじめての観劇

子どもの頃、ちょっとしたショーを見た

舞台は水槽の中。ふたりの男女が上下に泳ぎながらなにか会話をしているそんなショー。でも今考えると、あれはショーだったのか映像だったのかは定かではない。なぜなら、おそらくそれを見たのは、その会場の最後尾で、わたしは父に肩車されていたからだ
でも映画ではない。大画面ではなく、まさに水槽のようなとても小さな空間だったのだ

2階建ての水槽だった。上と下で、行き来できる穴が一か所開いていたのだろうと記憶している。そこをらせん状に泳ぎ行き来しながら、男女が会話している。服装は水着ではなく、原始人のような布のようなものを纏っていたような気がする。なにせ小さくてよく見えていない。ただ、裸ではなかった

なぜかあれがずっと気になっている
話の内容はもちろん覚えていない。ただ、水の中なのに、人魚でもないふたり男女が泳ぎながら会話しているその姿がとても不思議で、強く印象に残っている
子どもだったから、水の中で喋れるなんてすごいなぁとか、水槽の中だから小さい人間なのかなぁとか、そんなことが気になって、それが本当はどういうもので、作りものなのか本物なのかの区別もつかないまま、いつまでも忘れられないでいる

出来るならもう一度観たい
作りものだろうがなんだろうが、解らないままではスッキリしない。でも、確認する方法はない
当時一緒に観ていたであろう母親に聞いても、覚えちゃいないだろうし、3つ下の妹は生まれていたのかすら思い出せないほどの遠い記憶だ。今となっては夢だったのかもしれないとすら思えるのだ
でも観た。確実に観ていた

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