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クライアントの怪我を防ぐために最も重要なこと

最近、パーソナルトレーニングにおけるクライアントの怪我が問題になっています。

こういう事例の根本的な問題点は「トレーナーがコーチングスキルに関する体系立った教育を受けていないこと」にあると考えられます。

コーチングスキルはトレーニング理論やエクササイズ科学を学ぶだけでは、ましてや自分がどんなにトレーニングをしたからといって身に付くわけではありません。

しかしパーソナルトレーナーの多くは「コーチングスキル」について学んだり、ドリルなどのトレーニングを積むことなく「トレーナー業」をしています。

ではなぜトレーナーが「コーチングスキルを身に付けること」がクライアントの怪我の発生を防ぐことにつながるのでしょうか?

クライアントの怪我を防ぐ「コーチングスキル」の利点とは

1.コミュニケーションと関係構築

コーチングではクライアントとのコミュニケーションや関係構築を重視します。
パーソナルトレーナーはクライアントの状態や感覚に敏感になり、身体的な不快感や痛みを早期に察知することができます。
クライアントとのオープンなコミュニケーションを通じて、トレーニング中の不適切な感覚や痛みを共有し、適切なアドバイスや修正を行うことで、怪我の予防に役立てることができます。

2.個別の能力と制約の認識

コーチングによって、パーソナルトレーナーはクライアントの個別の能力と肉体的および心理的制約を把握します。
これにより、クライアントの身体的な強みや弱点、柔軟性、バランスの問題などを考慮し、トレーニングプログラムを適切に調整することができます。
個別の能力と制約に合わせた適切な負荷や運動選択を行うことで、怪我のリスクを最小限に抑えることができます。

3適切な目標設定とプログレッションの管理

コーチングを通じて、パーソナルトレーナーはここのクライアントについて適切な目標を設定することができ、その上で次の段階では何をするのか、プログレッションとそれに必要なリカバリーを管理することができます。
過度なトレーニングや無理な負荷は怪我のリスクを高める可能性がありますが、最適な短期・中期・長期の目標設定、適度な進捗と休息を組み合わせることで、クライアントの身体を健全な状態に保つことができ、それよって不要な怪我を防ぐことができます。

4.正しいフォームとテクニックの指導

パーソナルトレーナーは、クライアントに対して正しいフォームとテクニックを指導する必要があります。
コーチングスキルを身につけたトレーナーであれば、その際に常にクライアントの理解度や「怖い」「きつい」などの心情も含めて、クライアントが発する些細な情報まで感じ取ることができ、あらゆる状況を把握することができます。
それによってエクササイズの種類や負荷の量、使用器具などを柔軟に変更し、怪我の可能性を極限まで下げることができます。

以上のことから、パーソナルトレーナーにとって、クライアントに対してトレーニング効果を出すためでなく、怪我のリスクを軽減するためにも「コーチング」は必須のスキルなのです。

トレーナーがクライアントへの指導で何よりも重要視するべきなのは「効果」ではなく「安全性」です。

「効かせる」ことだけに意識が集中し、それさえ理解できないトレーナーは「コーチングスキル」以前の問題ですが・・・

以上のように「コーチングスキル」はトレーナーにとって必要不可欠な要素です。
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