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アズマという男 vol.1 ソーシャル起業物語「アズマという男」

「アズマという男」

ねぇ聞いてくださいよー。私ネットワークがすごいんですよ私の周りにはプロボノ集団とも言えるすごい人がいっぱいいるんですよ!弁護士でしょ、会計士でしょう、行政書士でしょ、トップ営業マンでしょー。YouTubeberでしょInstagramerでしょー。

何か困ったことがあったら私の周りの人をみんな使ってください。何でも解決できます。例えばカメラカメラマンが欲しいとかライティングができる人が欲しいとか取材をしてくれる人が欲しいとか。困ったことがあればドラえもんみたいにポンポンポンポンそれに関連する人材を集めることが私できるんです。地方にはいない人材と都会にはいる人材をつなげることもできるんです!

…アズマが言う、私の周りにはすごい人がいっぱいいて、私自身は何もできないけれど私の周りの人のネットワークを使えば何でもできるんですよ!

2021年の夏ごろだった…。

世間は新型コロナウィルスの蔓延で人と接触する脅威にさらされ、出張ができない。移動ができない。外で食事ができない。そんななんとなく漫然とした日々を過ごしている中で、底抜けに明るい太陽のような人間。アズマに出会った。

彼は人事コンサルティング業務に長年勤め、また化粧品メーカーの人事採用担当として長く勤めたりと大手企業の人事畑そして採用担当として長く勤務をしていたと聞いている。

しかし…

人脈?ネットワーク?を持っている?ネットワークビジネスのこと言ってるのか?MLMビジネスのことか?宗教活動?確かに社会は人で支えられている。人は重要だとは思うが…人がいれば何でもできるのかもしれないが…。

初めて会った私に、自分から自分が持っているネットワークはすごい!自分の人脈はすごい!自分の人脈を使えば、地域社会課題。私の課題や疑問。これからやろうとしている事業課題も全て解決できると言う。

…この男は馬鹿なのか?マジなのか?

人という字は人と人とが支え合い人と言う字が構成されている。人として人に出会い。人として人を支え、人として人に出会う。金八先生か!?よくそんなことが恥ずかしげも無く、真顔で言えたもんだ。

…これが第一印象である。


しかし、その言葉を発するアズマには、嘘はなさそうな印象。夏の太陽のような男が現れた事。夏の空に高く突き抜けるような、明るさを印象に持った。



私も新潟の田舎ではあるが中小零細企業の中間管理職として働いている。昨年40歳となり会社内や地域ではいろいろな役職やネットワークや人脈。企業同士のつながりもあり、地域では少しは顔の利く存在となっている。しかし人脈があると言ってもそれが、何かの社会的な課題解決になるとまでは思えなかった。


アズマ彼は何者なんだろう。

夏の暑い日に、変人と出会った…。

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