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『なぜジャズは流行らないのか』を見て

はじめに

こんにちは。ひもと申します。
突然ですが、最近ミートたけしさんのYou Tube動画『なぜジャズは流行らないのか』を見ました。色々と分析されていて、共感できる部分が多かったです。

中でもジャズ界にいる「価値観を押し付けてくる人」についての話に深く共感しました。

※ミートたけしさんとは?
作編曲家・ジャズベーシスト・プロデューサー
wikipedia「川村竜」より引用


今回の記事で伝えたい事

私は大学時代にジャズ研究会に所属し演奏活動をしてきましたが、卒後演奏する事からも聞く事からも離れてしまいました。

なぜ離れたのか。
ジャズそのものは好きなものの、業界にいる「価値観を押し付けてくる人」の存在に耐えられなかったからです。

私は彼らによってジャズから離れてしまう人がそれなりにいると考えております。また、彼らによって業界の排他性が高くなってしまうとも考えております。

今回の記事では、「価値観を押し付けてくる人」とはどのような存在なのか、なぜ生まれるのかについて考え、伝えたく思います。


「価値観を押し付けてくる人」とは?

ジャズ界に生息している、下記のような発言を行う人々の事です。

  • 『このミュージシャン知らないの!?常識でしょ?』

  • 『ジャズの精神を学びたければ、このCDを聞け!!』

  • 『お前はジャズをわかっていない!!』

  • 『お前の演奏はジャズじゃない!!』

  • 『あのミュージシャンがやっている音楽はジャズじゃない!』

要するに、自分の中に『ジャズはかくあるべき!』があって、そこから逸脱する人を評価できない人たちのことです。頭でっかち+マウンター気質であるとも言い表せると考えます。

大学時代の先輩•ミュージシャン•ジャムセッションで出会った人の中に一定数こんな人がいて、色々と言われてきました。

私の周りにそんな人が多いだけならば、付き合う人が悪かっただけと考えます。しかし、ミートたけしさんは動画内でジャズ界全体の文化と指摘していました。(動画11:40〜参照)

なぜこのような人が生まれるのでしょうか?


なぜ「価値観を押し付けてくる人」が生まれるのか?


「価値観を押し付ける人」が生まれる原因について考察します。
考察にあたり、ミートさんが動画内で「ジャズの内側に向かっていく音楽性」を語っている部分にヒントがありました。
動画内容を要約しつつ考えてみようと思います。


動画要約 ジャズの音楽性とは?

ジャズは、自身の内側に向かう性質が非常に強い。


動画要約 なぜジャズは内側へ向かうのか?

ジャズが演奏者の「飽き」の感情と共にあったから。具体的には

  1. ビッグバンドの演奏に飽きた演奏者が小規模でのセッションを始め、現在のコンボスタイルでのジャズの原型を作る。

  2. 既存のコード進行に飽きた演奏者たちが、コードに新解釈を加え、変更(リハモ)して演奏する。

上記のように「飽き」と結びついている。
自身の「飽き」を満たす音楽は、自己満足を満たす音楽とも言うことができる。自己満足を満たすために、演奏者は自己を追求する。


動画要約 ジャズの音楽性故に、ジャズは流行らない

結果、ジャズは演奏者の自己の追求・生き様までも表現した音楽になる。それ自体には価値があるが、日常的に聞くには高尚すぎるため、ジャズは流行らない。

「価値観を押し付けてくる人」の発生について


「価値観を押し付けてくる人」発生背景


ジャズはその音楽性故に、自己の追求や生き様の表現という要素を大きく含んでいる事がわかりました。また、自己の追求を是としている音楽性故に、確固たる価値観を持ちやすいという事についても理解ができました。

確固たる価値観を自分に止めるだけでなく、人に伝えたいというパーソナリティを持った人が「価値観を押し付ける人」になるのだろうと推察できます。


「価値観を押し付けてくる人」は今後も生まれ続ける。

「価値観を押し付ける人」の発生がジャズの音楽性に起因している以上、ジャズが続く限り生まれ続けることがわかってしまいました。

結論

ジャズ界から、「価値観を押し付ける人」がいなくなる事はなさそうです。
また、彼らによってジャズから離れる人も生まれ続けると考えます。


最後に

最後にお伝えしたいのは、ジャズ界には素晴らしい人達が大多数であると言う事です。その人達には丁寧に色々と教えて頂き、ジャズの素晴らしさを教えて頂きました。
一方で価値観を押し付ける事を是とする人が少数だが一定数おり、彼らの持つ破壊力は素晴らしい人のそれを上回ります。
自分が彼らのようにならないよう、常に自省していきたい所存です。


結構尖ったことを言ってしまった。それではまた。












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