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いのちの輝き君という漫才でいったらボケの全国民参加型ロゴに目からウロコポロリ

2025年大阪・関西万博のロゴ、最初見た時は、正直ビックリしました。

個人的には面白いな〜と思いましたし、候補の5作品の中でも一番好きです。他のデザイナーが出さなさそうなデザインで目立ってやろうという狙いもあるとは思いますが、デザインとしてアンバランスなバランスが良いですし、なにより大阪っぽい。

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最初見た時になんでビックリしたかというと、それは、らしくないから。

美大生の頃、ロゴの授業がありました。そこでは、歴代のオリンピックや万博のロゴについても学びました。オリンピックや万博のロゴは、ロゴ界でも、格式の高さNo. 1です。そして、デザインする方は先生と呼ばれるようなデザイナーというのが当たり前でした。

その先生がデザインされたロゴ様を勝手にいじるなんて、言語道断。デザイン界とは、そんな世界でした。

今回のロゴマーク選考委員の座長が建築家の安藤忠雄さん、選考委員が映画監督の河瀬直美さん、グラフィックデザイナーの原研哉さん、画家の松井冬子さんなど、デザイン審査の審査員が、アートディレクターの永井一史さんや水野学さんなどと、自らも素晴らしい作品を創っている錚々たるメンバー。

この人たちの作品を見極める鋭い目を通過してきたのですから、すごいことです。


ただ、審査員とかを気にしないツイッター民は、黙っていないんじゃないか、荒れるんじゃないかと、心配もしました。

 ただ、細胞に目玉のようなものがついているという奇抜さゆえか、ロゴの発表後はツイッター上で「気持ち悪さを感じる」「不気味さがある」という声が多く聞かれた

ぼくの知り合いが「わたし、ハスの穴のような集合体恐怖症だから、このロゴ苦手かも…」と言っていて、ぼくもそうなので、ゾワゾワする感じもわかるんですよね。

このロゴに対して、ネガティブに思う人が多いのかと思っていました。


でも、でも、でも、でも、

分析結果はネガティブ? ポジティブ? 優勢だったのは...
 ロゴに対する様々な意見がある中で、ツイッター全体ではどんな感情が浮かび上がったのか。J-CASTニュースはSNS分析ツール「ソーシャルインサイト」を通じて、8月25日にツイッター上で投稿された「いのちの輝き」もしくは「大阪万博」というワードを含むツイート(リツイートを除く)を分析し、人々の「感情」を探った。
 すると、「ネガティブ」な感情が全体の4.96%だったのに対し、「ポジティブ」な感情は26.5%を占めた。「ネガティブ」の5倍以上の差をつける形で、「ポジティブ」が圧倒したのだ。
 そして、「いのちの輝き」あるいは「大阪万博」というワードと同時に発言された言葉の出現回数や重要度をスコア化したランキングでは、名詞部門で「ロゴ」「デザイン」に次ぐ3番手に「大成功」がランクインした。「大成功」と発言したユーザーの投稿には「すでに話題沸騰しているという点で大成功のデザイン」「Twitterでは秒で愛されたから大成功」など、話題性の高さを評価する書き込みがあった。 
 形容詞部門では「かわいい」(1位)、「可愛い」(2位)、「欲しい」(4位)とこちらもポジティブな言葉が上位を占め、ネガティブな言葉としては9位に「悪い」、13位に「醜い」、14位に「怖い」が入った。

「ネガティブ」より「ポジティブ」が5倍ってすごい!

「大成功」と多くの人たちが思っているのは素晴らしい!


そして、みんなのロゴをいじる速度がすごい!

パンも、キャラメルコーンも、ムックも、良い!

この大阪環状線も、好きだな〜


目からウロコポロリ


選考委員会座長の建築家、安藤忠雄氏は「今までのロゴは左右対称で安定しているが、違った方向を向いて予定調和ではない。大阪らしい楽しさもあり、新しい時代を切り開こうとする意志がある」とのメッセージを寄せた。

安藤忠雄さんの「大阪らしい楽しさ」という言葉がまさにそうで、このロゴは、全国民からツッコミしまくられているのだから、漫才でいったらボケですよね。

素晴らしいボケ芸人は、ツッコミされまくることでみんなから愛される。この素晴らしいボケロゴも、ツッコミされまくって愛されていきそう。


デザインされたアートディレクターのシマダタモツさん、TEAM INARIのみなさん、本当におめでとうございます。

ロゴを面白がられて、みんなが楽しんでくれるなんて、めっちゃええな〜

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