話し合いは死ね

空気を読む自信はあまりなかったが、どうやら自分は人の顔色をうかがう性格かもしれない。

小さい頃から喧嘩なんかしたこともない。小学生の頃三つ上の兄貴に殴り掛かろうにも成長期の余りの体格差に1発蹴られて終わった経験が2、3あるだけで、物理的にも口論でも喧嘩は滅多にしない。

親ともそうだ、反抗期は無かった、むしろ今が反抗期なのだろう。
親に文句を言ってもろくに相手にされない、言い合いにならない、同じ土俵に立って議論した経験が無い。これは良くない経験だなと思う。

そんな親の元で育ったからか、斎藤一人さんの教えが体の芯にあるからか、あまり「戦う」ようなことはせず、上手くよけたり、かわしたり、受け流したり、無視したりを繰り返してきた。

なにせ怒ったりしている雰囲気や顔が好きじゃない。
というか、怒られたことないし、喧嘩することもないような良い子だった、ただの自我の無い真面目くんだった。
小中学生のとき、何年かに一度先生に怒られることがあったが、その度に猛省するくらい怒られることには慣れていなかった。

今日もまたメンタルクリニックに行ってきたよ。最近のマイブーム。

誰かに相談したり、どこかでカウンセリングを受けるたびによく言われる。
「あなたは誰よりも真面目で優しくて他人を思いやる事ができる人だね」って。

たしかに昔から喧嘩にならないように多方面の意見を聞いてうまい具合にその中間点を探すことはあったが。

今、僕は親と戦っている。
今まで口論なんてしたこともないし、話し合いもしたことがない。なぜなら親はいつも指令する側で僕は従う側。同じ土俵に立ったことは一度もない。
それが普通だと思っていた。

また同時に、自分は親不孝だと自覚し、とてつもない罪悪感を抱えながらいつも親と向かい合っている。

だから親が僕に復学しろと言われれば抵抗はできない。そしてそう言わせている罪を感じて何も言えなくなる。

だけどね、言わなきゃね、死んじゃうから僕らは。
言わなくても伝わる、あれは嘘だ。

音楽が教えてくれる。
覚悟を決めろ。
抵抗して同じ土俵に立ってみせるか、
もしくは相手より上の土俵に立って親を受け流すか。
どちらにせよ、言うのは俺だ。

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