ポエムは死ね

何かに追われている、そんな気がする。

ずっと縛られてる。もう僕に期待しないでくれ。見ないでくれ。
とはいえ、誰も僕に期待などしていないのである。見てもいないのである。

ありもしない「世間様の目」を空想してしまうのは最近の流行りだそうだが、それと同じなのか自分はそれが人一倍ひどい。ひどくないときもある。
見てほしいのに見てほしくない。

きっと俺はこれからもこうして、何かを殺し続けなきゃいけないのか。

「〜って言う人おるやん?」という体でいつも自分は話している。
そこに自分の意見も含まれているが、それが全てだと思わないでほしい。その言葉の真意というか、裏側というか、そこら辺を汲み取ってほしい。
MOROHAのおっちゃんも言ってた。「俺はここにいるってわかってほしい」
その言葉はとてもよくわかる。あれは自分なのだろうか。

「自分」を伝えるために必要なのは何か。それは発言内容ではない。発言をする場所である。
それはつまり、影響力である。

そのためにバンドは大衆受けを狙い、ブログなんかでは必死にキーワード選定を行い、YouTubeではウケそうな何かを「やってみる」。

それが嫌いなのだ。それが自分のやりたいことならまだしも、相手に合わせているのがどうにも気に食わない。
本来伝えるとは「勝手に伝わる」方が魅力的だ。彼女だって「作る」のではなく「勝手にできていた」の方が魅力的だ。僕はそう思う。

そんなことを言っているから、僕は、外野もといこの世の全ての他人に白い目で見られるのだ。

そして今日も、僕は何も伝えられないのである。

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