先輩の結婚式は死ね

正直、自分も先輩を祝いに行きたかったと思っている。
しかし、東京からわざわざ大阪まで戻るのは時間もお金もかかる。

同じバンドメンバーとして深く関わってきたが、何度もそいつに嫌な思いをさせられ、正直嫌いではあった。

そんなやつだったが、祝ってやらんでもないなくらいの義理は感じていた。結果今日、知り合いのSNSを通じて様子を知ることになった。ああ、今日だったのかと。

自分の中で小さい頃から漠然と夢に思っていたことがある。
それは、知り合いの中でできるだけ早く結婚すること。20代で結婚すること。子どもを2人以上もつこと。

結婚式や披露宴とやらには今まで出席したことがない。だから、それらが一体どんなものなのか、どれだけ楽しくて感動的な瞬間であるのかを僕は知らない。

丁度いい機会ではあったが、だからと言って東京からわざわざ大阪に行くつもりはない。
でも、皆があげるストーリーは大学自体そのもので、楽しそうで懐かしかった。

俺は今、自分の人生と向き合い、何がしたいのか、何になりたいのか、今の彼女と結婚するのかしないのか、そんなことばかりを考えて大学時代に戻りたいと思うばかりである。

先を越された、みたいな感覚が無いわけではないが、それよりも自分はいつ結婚できるのか、今の彼女と結婚できるのか、それが本当に正しいことなのかを考えさせられた。そして胸が痛い。

彼女とは運命を感じて長く一緒にいるが、連れ子と一緒に長く幸せになれるか、喧嘩が絶えない俺たちは夫婦としてこれからもやっていけるのか、元旦那と連れ子の関係をどう捉えるのか、課題はあるばかりである。

結局今回感じたのは、俺も行きたかったし、その空間を旧友と共有したかったし、俺はさっさと安定してかつ自分らしい職に就きたいし、彼女と連れ子と仲良く幸せに暮らしたい。そして親や祖母に見せてあげたい。
俺はこんなに大人になりましたって。

自分の人生、そして結婚。色々なことを考えて鬱になった、そんな日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?