電車に乗るのが怖いって話

最近電車に乗るのが怖い。新幹線に乗るのが怖い。車に乗るのが怖い。
窓から見える景色を見ながら、今乗っているものが事故を起こす瞬間をイメージする。

道路の脇から急に人や動物が出てきて、慌ててハンドルを切って猛スピードで壁に激突するかもしれない。
電車の車輪とレールが何かの拍子で噛み合わずにズレて、猛スピードで電車は横転するかもしれない。
対面から走ってくる電車と正面衝突して、ものすごい勢いで乗客は吹っ飛ばされるかもしれない。
新幹線はほんの少しのズレでもあれば、中に乗っている人間は無事では済まないだろう。

もし今事故が起きたらどうなるか、なぜそれが起きるのかを出来るだけ具体的に想像してしまう。

その一方で逆の被害者の立場を考える。
何らかの理由で信号無視のような形をとった車が歩道を歩くこちらに向かって衝突するかもしれない。
その時僕の体はどう吹っ飛ばされる?
体はどう曲がって、どこの骨や臓器に力が加わる?
壁や地面、車に挟まれてどこの骨が折れるのか、脳やその他臓器はどのようなダメージを受けるのか。
手足や胴体は破裂するような形で出家するのだろうか。
脳は問答無用に潰されて即死するのか。
大型トラックに挟まれて骨はぐちゃぐちゃになり胴体はぺちゃんこに潰れるのだろうか。

僕はグロテスクなものが大の苦手だ。
でも、車に乗ったり、車のそばを通ったりするだけで、こんな想像が頭を駆け巡る。
気持ち悪いイメージ映像と一人で闘いながら、気づけばヘトヘトで目的地についている。

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