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美術館のこと

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記事一覧

アンゼルム・キーファー展「Opus Magnum」 4/2〜6/29  ファーガスマカフリー東京

ケースに入ることにより外界とは遮断された唯一の世界観が表現されている。 荒廃した品々とモ…

gugu
5日前
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記憶 リメンブランス 3/1〜6/9  東京都写真美術館

現代の作家を8名集めた企画展。記憶というキーワードはぴったりだった。篠山紀信以外は撮影可…

gugu
5日前
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ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目…

現代アートの企画展があるみたいなので、今回は西洋美術館へ。 「国立西洋美術館の成立前史の…

gugu
3週間前

ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家  1/17〜3/24 東京オペラシ…

ガラス作家の山野アンダーソン陽子が、画家からイメージを伝えてもらい、ガラス作品を制作し、…

gugu
1か月前
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アブソリュート・チェアーズ 2/17〜5/12 埼玉近代美術館 

椅子の展示はアアルトなど家具デザイナーのはあったけど、椅子を題材とした企画展はめずらしい…

gugu
2か月前
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棚田康司展「入って跳ぶ」 1/17〜2/17  ミヅマアートギャラリー

ギャラリーを巡っていると、美術館ではいっさい見たことのない、そのギャラリーでしか見ない作…

gugu
2か月前
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白井美穂 森の空き地 府中市美術館 12/26〜2/25

ポスターを見ておもしろそうだったので、サイクリングがてら府中市美術館へ。 一部の作品は配置や組み合わせをずらし、物に本来の意味とは別の意味を付与している。 椅子の前にある机の原材料としての木が並べられている。 この他にも関係性からの開放として、机の下にシャンデリアあったり、スキーの板で標識を作ったり。 意味の崩壊。無意味の意味を感じさせる。 その他は見た目には意味がありそうなのにわからない。 もやもやに似た気持ちが感情を揺さぶる。 なかなか難しい作品が多いと思う。 撮

猪熊弦一郎 常設展 & RECOVERY 猪熊弦一郎現代美術館  12/23〜3/10

以前から一度行ってみたかった猪熊弦一郎美術館へ。丸亀駅を出ると、すぐ見える。 かなりすご…

gugu
4か月前
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日本の新進作家展vol.20 見るまえに跳べ  10/27〜1/21 & 即興 ホンマタカシ 10/6…

今年最後の美術鑑賞は写真美術館へ。 <日本の新進作家展vol.20 見るまえに跳べ> 5人のグル…

gugu
4か月前
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RAFAEL ZARAZUAxERI KAWAKAM 11/17-11/29   ギャラリーtoh

最終日になんとか代々木のギャラリーtohへ。 インスタで発見して実物を見たいなと思って。 …

gugu
5か月前
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櫃田伸也 展 10/28-12/3 KAYOKOYUKI

ずいぶん前に何故だかわからないけど、まったく知らない櫃田伸也の図録を買った。 作品を見ら…

gugu
5か月前

ダイアローグ1 「新たな生」崔在銀展  10/14〜1/28 銀座メゾンエルメス フォーラ…

アーティゾンに行ったのでついでに銀座のギャラリー2つまわる。 ダイアローグ1 「新たな生」…

gugu
6か月前
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山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン  9/9〜11/19 アーティゾン美術館

サンサシオンは感覚という意味らしい。 最初の部屋は人の三半規管が狂うような設定になってい…

gugu
6か月前
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「本歌取り 東下り」 杉本博司  松濤美術館  9/16-11/12

今回の題名にある「本歌取り」とは現代風に言えば、古歌や巻物、写真などありとあらゆる芸術のサンプリング。 現代にその良さと重要性を蘇らせていると受け取った。 キュレーターなのかとも思うが、もう一歩先に行ってやはり作家だった。 杉本博司が画家でもなく写真家でもない美術家だとされるのがよくわかる企画展だと思う。 富嶽三十六景の再構築では写真を撮り、修正で現在ある灯りを全て取り払っている。 目的は何なのかを躊躇しない姿勢に好感がもてる。 写真も和紙っぽい紙に刷れば絵に見えるのに驚