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空力の天才、去る。

レッドブルから正式にエイドリアン・ニューウェイの離脱が発表されました。空力の天才、または鬼才と呼ばれレッドブルを王者の位置まで引き上げた最大の貢献者の離脱はレッドブルにとっては大きなニュースですね。   ニューウェイの車体デザインは全てのチームが常に注目し、他チームの関係者のその様子はまるでファッションショーで今年のトレンドを知ろうと駆けつけている人々のようでした。ペレスがクラッシュし、その時にレッドブルのマシンがクレーンで引き上げられてフロアが丸出しになった時、レッドブル

Formula Eにしかない「電欠」が発生。

Formula E ミサノE-PRIXで凄いシーンがありました。 このレースは名前の通り、EVカーでのレースになり、車を動かす燃料はF1のようなガソリンではなく電気になります。電気がなくなれば当然ですが車は止まります。各社電池残量を考えながらレース全体をマネジメントしつつゴールを目指すのがこのレースです。 しかし第7戦のミサノE-PRIXで、その「電気」がなくなる「電欠」という状況に追い込まれて停車した車が発生しました。それも最終ラップで首位を快走していた日産のローランドで

F1 中国GP

フェルスタッペンの圧勝で幕を閉じました。 今シーズン5戦4勝という相変わらずの絶対王者ぶりで、早くも今シーズンの総合王者内定感があります。そしてコンストラクターズにおいてもレッドブルはペレスの好調さもあって独走開始。恐るべしレッドブルグループです。 今大会は中国GPに初めて中国人ドライバー(周冠宇)が参加、という歴史的な大会にもなりました。彼の感極まった様子が印象的でした。ちなみに、周冠宇の所属するザウバーはタイのシンハーもスポンサーに名を連ねていて周やボッタスのマシンにも

奇跡の条件が成立したイタリアGP。Pierre Gaslyの優勝に思うこと。

 トップ画像はF1チームWilliamsの少し前のボディ。Ayrton Senna(アイルトン・セナ)がMarlboroのロゴの入ったF1マシンで活躍していた頃、青いボディに黄色のCAMELの文字のF1マシンがAyrtonのライバルとして立ちはだかっていたのを覚えている人も少なくないでしょう。このチームはSir Frank Williams(78歳)が率いるWilliams家の所有チームでした。しかし先週のイタリアGPを最後にWilliams家はチームの運営から手を引きます。