gradation #2

優しさなんてありがたくはないと言い切れないが言い切れる気もしてやまない。
人々が私を巻き込んで渦を作っては、何かしらが触れて、思い出したくないことまでも触れられそうな気がする。渦のピースに探しているものがないか確かめては、無いことを悟り、無駄な自身の優しさが傷口に鹽化ナトリウムを薄く塗って、泡が立つような気がした。歯を食いしばっては、身体中の細胞という細胞が振動する心地がして、涙が零れて染みる。硬貨で削って明かしたくない秘密を露わにするような銀紙のように瘡蓋を剥がすことができればいいが、出来ない。なんせ、また涙を零すだろう。というよりかは、ただ日常を送るというのみで涙など幾らでも溢れる。
そういえば、この間買いすぎた生理痛の薬をどこにしまったっけ。あ、あった、あった。1回3錠かぁ。まぁ、15錠くらいいっとこうかな。
それじゃ、また。

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